雨あられ甘いあらま
今日も雨が降っている。
だけど、雨は普通の雨じゃない。
私は、外を出て、調理用ボールを取り出して、あられをいっぱいにしていれるのだ。
「雨がたくさん降っている、時のしぐれ」
何か訳のわからん言葉が私の心のなかで浮かび上がる。
そして、かごに入るのは、たくさんのあられが入っている。
しかも、ここ最近、自然現象の変化であられが降ってくるけど、お菓子のあられとはね……
私の心は胸いっぱいだけれど、周りをみれば、虫だらけ
「なんか、複雑だなぁ」
心のなかの私、呟いた。
外に出てるのは私だけじゃない、みんなが、特に子供たち、それだけじゃない皆もボールや服をボールのように受け取り口にして、かごいっぱいにして、入れる。
なかには、顔を雨の降る方向へと向けて、口のなかにたくさん入れるけれど、息が詰まってゴホゴホと吐いちゃったり、
自業自得、欲をたくさん欲してはいけない。
「さぁこれぐらいでよかろうもん」
心の中のミカエルさんになりきっている私が秤の守護天使らしく、声をかけてきた。
「うん、わかった」
私は、家の中に入ると、お菓子タイムが待っている。
「最近は税金とか上がってるし、環境変化で困ることもあるけど利用しない手はないものね」
お菓子だって、買うのにも、消費税15%ぐらい上がっていて、年々増えつつある。
「そのくせ、低福祉高負担的な社会になっていて辛いなぁ~」
確かにそうだ。
あれ、気づけば猫は私をみて、いぶかしげな顔をしている。
あぁそうか、己の耳に声が聞こえたということは、自分で自分の中の私と哲学的な会話をしているように思えたのか、だから、猫はイライラしているに違いない。
「ごめんね」
だけど、猫は自由なるもの、だから、彼か彼女かわからない猫はそっぽを向いて、出ていった。
「最近は、人と話すにも億劫になってきたな」
たぶん、それは情報が発達して、それが代わりになってきたんだろうね。
もう、言語なんて必要ない、入るのは知識とかネットスラングさえ、知っとけばいいだろうとか、本なんてものもめんどくさいもの。
ゲームが強ければそれでいいってなってるのかもな……。
「さぁて、本を読んで、気分転換しよう」
私は考える、めんどくさいことは真摯に向き合って、明日の朝の掃除に備えるために読むのだった。