表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうテンプレって、実は脱サラこだわりラーメン屋と似ているかもしれない。

作者: 黒井 陽斗

どうもこんにちは、おっさんがちょっと思ったことを書いて見るシリーズです。


私の住んでる地方では、他所様の地方と違って台湾ラーメンが流行ってますが、台湾ラーメンってやはり台湾人が作ってるほうが美味しかったりするんですけど、やはり人気のラーメンですから真似して脱サラで台湾ラーメン屋を作る人が居るんですよね。


これを見た時になろうテンプレ作者って、人気のラーメン屋の真似して脱サラするのに似てる?って思ったりしたんですよ。


なぜかといいますと、脱サラでラーメン屋を開く方の多くは自分が店を開く前、ある特定ジャンルのラーメンを食べまくり、その中から自分が旨いと思ったラーメン屋のスープに、少しだけ自分なりのエッセンスを足して、自分はオリジナルだと言いながら流行っている系統の名前、○○系ラーメンの○○などと看板を上げたりするからです。


これをなろうテンプレに当てはめますと、なろうで多くのテンプレを読んでテンプレを学んで、これなら俺でも出来ると思った作品に、自分なりのエッセンスを少しだけ足して、独自の設定の話だと言いはり、なろうで流行っている長いタイトルを付ける。


ほら、やってる事が一緒でしょ?


更に言うのであれば、商売を甘く見ている脱サララーメン屋が直ぐに潰れるのも、小説を書くという事を甘く見ているワナビが数話でエタ―するのも似ていますし、ラーメン屋がうちはお客のニーズを読んでスープに拘ってるなどと言っている所も、テンプレ作家さんが読者のニーズを調べている俺は他のテンプレワナビと違う、などと他所様に言っちゃうのも似てるなーって思います。


俺は皆のニーズを見てテンプレを書いているという方って、全くと言って良い程に世間など見ていないし、一部で流行していることを世間が認めていると拡大解釈して思い上がり、結果的にこだわりラーメン屋あるあるのように、黒いタオルを頭に巻いて腕を組くみながら、せっかく来てくれたお客さんを睨み付けるスタイルなのだろうと感じますから、おっさんはそんな人を見かけますと、そっとブラウザバックをしてしまいます。


そうした方々って基本的に、他人の意見など聞かない上に、どこか他所様を見下している文章を書き、言葉と反対に人様が求めるものを書いておらず、その発言を見ていると頭が痛くなるのです。


実際、彼らの言う世間が求めているなろうテンプレって、最近じゃ大手出版社のコンテストから最初から弾かれたり、デビューしても多くが打ち切られたり、なろうテンプレ代表作のアニメが爆死と言われる程に人気が無かったり、他小説サイトですと、なろうのようなテンプレ作品って、そこまで人気がないと思います。


こうした事実を見ていると、彼らの主張は支離滅裂とはっきり分かります。


そしてよくテンプレは書くのは難しい等という主張を聞きますが、世の中にテンプレがあふれるのは、簡単に真似しやすく誰が書いてもそれなりの面白さが担保された、カレーのような鉄板メニューだからです。


そしてスキマ時間に読むなろうでは、どれを読んでも似ている設定なので、細かい部分を考えなくても読める部分が人気があるのは分かりますが、私は彼らが錦の御旗のように掲げている「みんなが求めている」という発言は、まるで「なろうが世界の全てだ」と言っている様に聞こえますので、発言者の見識の狭さに驚きを隠せません。


勿論「なろうで人気を獲得したいならテンプレが良い」とか、「俺はテンプレで人気作家になった」程度でしたら理解を示しますけども、「皆が求めている」ですと私のような人間もいるなろうでは、やはり不的確の様に思いますね。


そして、このようなテンプレに対し厳しい発言をしますと、必ずと言っていいほど現れるのが『テンプレが嫌いなら、お前はなろうから出ていけ』という発言者。


彼らが私を敵視する理由は様々でしょうし、彼らとろくに話したことがないので何を考えるのか、私に明確な答えはありませんが、少なくともあちらも同様に私という人間がどう思っているかを聞きもせず、ただ一方的になろうが嫌いだと決めつけ、自分が思う方向に話を進められる能力に唖然とします。


こうした彼らの決め付けって、私からすればとんでもないもので、それこそ根も葉もない酷い言いがかりです、私はなろうを好きだからここで作品を書いているんですから。


そうした決め付けをする彼らの多くは、きっと自身はチートで人の心が読める主人公だと思っているのかもしれませんが、見当違いで気に入らない人に辞めろというのって暴論でしか無いと思うし、そんな方が世間様のニーズを読めるなどと言っても、私は話が通じないなーと呆れるだけです。


こうした悲しいすれ違いを乗り越えた上で、彼らがいう言葉が真実であり、私というニーズを拾うためなろうの何が面白いのかと聞いてくれるなら、こんな言葉を返すと思います。


それこそテンプレを書く気もなく好きでもない、裸一貫で飛び込んだおっさんが、ただ一人で挑戦者として自分を磨ける場所だからです。


そんなおっさんは、テンプレが好きな方に「おっさんの書く話も面白い」と言ってもらえるのが嬉しいし、テンプレを好まない方やテンプレに食傷気味な方も含め、より多くの方がなろうをというサイトを面白いと感じられる作品を書く事が、なろうテンプレを書く以上に難しくて楽しいんです。


なろうで非テンプレ作品を書くのって、それこそ彼らの言う沢山の意見をネット・リアルを問わずに普段から多くの方の意見を聞き、色々な方向に向け、より多くの作品を書いて腕を磨きながら、自分が感じたことを素材に自分なりの作品を発信していく事ですから、私はこだわりテンプレラーメンを作る作家より、読者さんが色んなメニューを楽しめる居酒屋のような作家になりたいと思っているのです。


そしてテンプレ作家より、むしろ非テンプレ作家の方が他者の意見を聞いているから、テンプレが嫌いな奴は出て行けなどとテンプレ好きに言われると、結構な確率でおかしな意見に振り回されたくないと素直に出て行くので、結果的に他の小説サイトでは非テンプレ作品が人気があるのだと思います。


やはり世の中の多くの人には、欲望の出汁とご都合主義の調味料が効きすぎなテンプレラーメンは、どれも似たような味だと飽きられているのかもしれませんし、本当にテンプレにこだわりがなく、仰るとおりに周りの意見を聞いているのでしたら、それこそ別のものを書いてみては如何でしょうか?


貴方という存在はこの世で唯一の特別な人、なのになろうでテンプレが人気だとか、なろうで人気は得たいとテンプレに囚われ、結果的にテンプレしか書けなくなってしまうのは勿体ないし、なろうのテンプレもラーメンスープの油分や塩分、舌が麻痺しそうな化学調味料と一緒で、テンプレだけを大量摂取をするのも、やはり偏りすぎてバランスが悪いと思います。


結局、テンプレ作家さんの言うなろうで流行る作品の予測って、しょせんは作者個人の願望が篭った予測でしかありませんから、テンプレ作家さんが偉そうに仰る姿って、まるで脱サララーメン屋が黒いTシャツを着て、俺は世間が求める味にこだわっているとドヤ顔しているようにしか見えないと思います。


本当はただ自分の書きたい事を書いてるだけなのに、賢しい言葉を並べ偉そうに世間様を免罪符にする姿、傍から見ると凄くカッコ悪く感じませんか?


私は、個人の思いから生まれるのが小説と思いますから、それこそ自身が徹底的に拘って書きたいと思った結果がテンプレなら、変に理屈をつけてドヤ顔せず正直に「俺はテンプレが大好きだー!テンプレ豚野郎と呼ばれても好きだー!」って、素直に言える人の方が芯があってカッコいい、おじさんはそんな風に感じますよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ラーメンに導かれし者よ、わたしは貴方を尊敬する。 意訳(なろうラーメン論もっと流行れ流行れ、僕もそういうの乗りで書いた事ある口だからラーメン論でも語るのとても好きなのでラーメン残ってに匂…
[良い点]  欲望味でご都合主義調味料のテンプレラーメンでぷくくと来ました。  昔の四コマ漫画の作家さん達は自分が書きたい話が書けずに、編集から「売れている○○先生の絵柄で同じような話を」と言われて…
[一言] 私はテンプレを好きで書いてる人間ですが、それ以外のも楽しく読んでる読者でもあります。 感覚的には「クックパッド」で美味しそうな流行りのラーメンレシピを見つけて、それに好きなトッピングを乗せた…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ