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クラン大武道会10

久々の更新になります。

不定期ですが、今後も更新していきますので、応援の程、よろしくお願いいたします。


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


人は、より熱狂出来る方へと味方する。

 Aブロックの第一試合が終わり、約5分の休憩の後、Bブロック第一試合開始の時間となった。


『さーーあ!これよりBブロック二回戦第一試合開始の時間となります!!対戦方法は「チーム戦」だぁぁあああっ!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!


『ではでは!Bブロック二回戦第一試合、一組目!魔法を修めし剣士達を下した、剣技を修めし魔法使い達!今日もその手に勝利を掴むのか!?異色の魔法クラン!「混沌を統べし根源」!!』


ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!!!!

今日も魅せてくれえええええええええええええ!!!!

期待してるぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!


『さあさあそれに対するは!!圧倒的なスキルの力と絶大なる愛!愛!!愛!!!全てを押し潰す程の地元愛で勝利を掴んだ愛戦士達のクラン!!「日本地元愛好会」!!』


勝てよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

いけいけええええええええええええええええええええ!!!!

全額お前らに賭けてるからなああああああああああああああああああああああああああ!!!


 今回も熱狂する観客達。

ただ今回は日本地元愛好会に賭けている者の方が多いようで、日本地元愛好会に対する声援が、少々不安になるものが多い。

が、そんなものは関係無いと、試合の開始が告げられる。


『それでは二回戦、Bブロック第一試合―――』


―――――――――始めっ!!!!


〇〇〇〇


―――――――――始めっ!!!!


「喰らえ!」


―――愛の重さア・ヘビィ・オブ・ラヴ!!!


 開始と同時に繰り出されたのはヤマトが持つ必殺のスキル。

それは見事に決まり、混沌を統べし根源のメンバー達に凄まじい重量がのし掛かる。


『おおっと!これはいきなり決まったかあああああっ!!?カサルナ様、これはもう勝負は決まったでしょうか!?』


『いえ、まだですね。良く見て下さい。』


『え?あっ!何と何と!混沌を統べし根源のメンバー全員が、重力魔法により体の崩壊を防いでいるーーー!!?まさかそんな攻略の仕方があろうとはっ!!!』


『これは相手も予想外だった様ですね。』


『メッチャクチャ動揺してんニャーー』


 サバラルの言葉通り、ヤマト達日本地元愛好会のメンバーは予想外の結果にあわてふためいていた。

そして、相手はそんな隙を見逃す程愚かでは無い。

だがヤマトのスキルによって体はまともに動かす事は出来ない。

それでも、混沌を統べし根源にはまだ余裕が有るように見える。

と言うか実際に余裕が有る。

何故ならメンバーに重力魔法を掛けているのはサブクランマスターの「カット」一人であり、他のメンバーはフリーだからだ。


「今だ!やれっ!!」


――――フレイムジャベリン!!

――――サンダーストーム!!

――――アイスアローレイン!!

――――グラウンドスピアー!!

――――ウィンドカッタートルネード!!


 クランマスターの「カオス」の号令と共に、カオスを入れたカット以外の五人全員がそれぞれの得意魔法をヤマト達に繰り出す。

それらは全て異なる属性の範囲攻撃魔法である。

フレイムジャベリンは単体攻撃と思われがちだが、貫通力が高いのでギリギリ範囲攻撃指定を受けている。

グラウンドスピアーは針山みたいに土の槍が生えるので普通に範囲攻撃だ。


 で、そんな範囲攻撃を威力が最大限に引き出される様な配置を狙って繰り出されたヤマト達日本地元愛好会のメンバーは―――


「「「「「「ぐあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」」」」」」


―――当然の如くアッサリと全滅してしまったのだった。

そこはまあ、スキル頼みの一芸オンリー雑魚なので仕方が無い。


『これは文句無く決まったーーーーっ!!!勝者は混沌を統べし根源だああああっっっ!!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!


〇〇〇〇


―――特別観覧席―――


『―――――勝者は混沌を統べし根源だああああっっっ!!!!』


「まあ、今の所は順当って言えば順当かな?」


「そうか?日本地元愛好会が負けたのは少し意外だったと思うぜ?」


「いや、そうでも無いよ?彼らのレベル、まだ総合でも平均120位だったからね。参加クラン中最弱だったよ?」


「一芸特化だったって事か………」


「そう言う事。厄介なのは間違い無いけど、対策さえ有れば何とかなるレベルだったんだよ。まあ、僕らだとあの発動速度に対抗出来たかは微妙だったけどね。」


「なら、運が良かったって喜んどくか。」


「だね。」


 選手用の特別観覧席で、キーノとカナタは此処までの試合結果の感想を言い合う。

まだ2試合だけだが、今の所大判狂わせと言える結果は無い。

多分、このまま順当に試合は進んで行くだろう。

キーノはそう考えていた。


 それは単なる勘等では無く、長年の経験と、全ての参加者の戦いを観て分析した結果に、万物先生から得た情報を加味した精度、確度の高い予測である。


「で、最終的に何処が勝ち上がると予想してるんだ?」


「決勝なら多分五行一言か希望の歌だね。混沌を統べし根源じゃ五行一言には勝てないと思うよ。」


「やけに評価してるな?あのお姉さん達そんな凄いのか?」


 五行一言に対するキーノの評価にイマイチピンと来ないカナタは首を傾げて疑問をぶつける。

まあ、マートやキョムと戯れる姿と、短い戦闘シーンしか見ていないのだから、キーノ程彼らの実力を把握出来ないのは仕方無いだろう。


「全員が基礎レベル160越えなんて言うふざけた数値だよ。全く、現状でそんな数値とか……僕らみたいな経験値関係の特殊装備も無いのに凄いよね?一体、何処でレベルを上げてるんだと思ってさ、詳しく視てみたら、世間に知られて無い高難度の自然ダンジョンを見付けて、そこでレベリングしてるみたいなんだよ。」


「はっ!?え、なに、そんなとこまで視えんの!!?」


 カナタは自然ダンジョンよりもキーノの情報閲覧能力の方に驚いたらしい。

どうも最近、スキルの習熟度が上がって来たらしく、以前よりも素早く、色々な情報を閲覧出来るようになったらしいのだ。

これはスキルの能力と言うよりは、キーノのプレイヤースキルの方の問題である。


 そう説明を受けたカナタはその能力のヤバさに絶句し、頭を抱える。


(とは言え、今更か……それにそう言う事なら、俺らのスキルもそれだけ伸び代が有るって事だから、前向きに考えるかねぇ……)


 カナタは良く訓練されていた。


「それより、次の試合が始まるみたいだよ?」


「おっと、それは観ねえとな。取り敢えず、悩むのは今日の試合が終わってからにすっか……」


 そうして、二人は試合の観戦に戻り、試合は順調に進んで行くのだった。


〇〇〇〇


『さあさあさあ!それではこれよりBブロック二回戦第二試合を開始したいと思いまっっす!!!今回も「討伐戦」でーーすっ!』


 直前に行われたAブロック第二試合は、R.S.U VS 風の傭兵団となったのだが、これは順当にR.S.Uが勝利した。

内容は討伐戦。

討伐対象は一回戦と同じアイアンゴーレムだった。

これは保有するスキルの相性も有ったのだろうが、それでもかなり圧倒的な差を付けてR.S.Uの勝利となった。

そのタイム2分10秒、破損率0.8%と、僅かにだが確実に五行一言を上回る記録である。


 そして、今からその五行一言の試合が始まろうとしていた。


『ではでは!先ずは此方のクランから!!光と闇、2つの力を宿した暗黒聖騎士二人を筆頭に、聖騎士、暗黒騎士達が所属する騎士団!!を名乗るクラン!!暗黒聖騎士団!!!!』



 「「「「「「我らが団に勝利をッッッ!!!」」」」」」



―――シャンッ!!


 クラン名を呼ばれると同時に、暗黒聖騎士団のメンバー全員が寸分の狂いも無く口上を同時に挙げ、腰に挿した片手剣を天に掲げる。

その様は正に騎士団と言った風体で、観客席でその様子を観ていた観客達は思わず歓声を忘れ、子供達はそのカッチョ良さに目をキラッキラさせている。

なお、そんな子供達は前日のハルナの大活躍を脳内からデリートしていたりする。

純真無垢な幼児幼女には刺激が強過ぎたので……

覚えている子は一部性癖が歪んじゃった子もいるが、その子には強く生きて貰いたい……


『―――――はっ!!?えー、素晴らしいパフォーマンス有り難うございました!!それでは続きましては此方のクラン!!!圧倒的技量!!信じられない程の修練!!その果てに身に付けたその強さ!!予想外のダークホース登場かっ!!?陰陽師クラン、五行一言っっ!!!!!』



―――――――シャリンッッッ!!



 金属同士がぶつかる、硬質で甲高い、けれども耳心地の良い、涼やかな音が鳴り響いた。


―――――散りゆくは花弁、


 横並びになっていた五行一言の中から、一番右端に居たハツネが一歩前に出て、桃色の扇を持った右手を天に翳し、扇を拡げると、何処からともなく桜の花びらが舞い散る。


―――――舞い上がるは火の粉、


 それに続き隣のザマナが同じ様に前に出て、両手で呪符を放り投げると、呪符ごと花びらが燃えて、火の粉となって舞い上がり、空中で一ヵ所に集まる。


―――――変ずるは土塊(つちくれ)


 今度はその隣の大学生位の見知らぬ男が、前に出ては左手に持った木製の、仙人が持つような大きさの杖を天に掲げると、火の玉と成った火の粉が、一瞬で土塊に変わった。


―――――顕れるは鉄金(てっきん)


 更に隣の20代半ば位の妖艶な女性が、前に出て、錫杖を鳴らすと、土塊が崩れ、中から菱形をした金属製の八面体が現れる。


―――――滴るは水飛沫、


 次は白髪の女子高生らしき少女で、巫女が手に持って鳴らす神楽鈴―――中心となる棒に取っ手とその上部に3段に分けて、小さな鈴を15個付けた物―――を一度鳴らすと、八面体から水が滴り落ちて来る。


――――広がるは言の葉、


 最後に、悪役顔の20代位のイケメンが、お祓いで使われる大麻(おおぬさ)と呼ばれる神具―――木の棒に沢山の紙垂(しで)と呼ばれる紙等を付けた物―――を古式に乗っ取り、左、右、中の順に、音も起てずに振ると、滴り落ちていた水が、空中に波紋を描き出す。




「「「「「「此れを持って、五行一言と成す!!!!」」」」」」




 最後に全員が声を揃えた所で、八面体が爆発する様に砕け、砂の様に成り、風によって舞い上がり、上空からキラキラと光を反射して輝きを放ちながら舞い落ちて来る。

その様は、控え目に言っても、幻想的だった。

魔法よりも魔法、そんな言葉を思わず言いたくなる位、その光景は美しく、その場に居た誰もが、言葉を失う程に魅入っていた。



―――パチパチ……



 それから何れくらい経っただろうか……

先に正気を取り戻した誰かが、遠慮気味にそう拍手をした。

そして―――


パチパチパチパチ……!!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッッ!!!!!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッッッッ!!!!!!!!!


――――ゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!!!


―――堰を切ったかの様に、盛大な拍手と歓声が、その場に降り注ぐ、さっきまで暗黒聖騎士団のカッチョ良さに目を輝かせていたキッズ達はもう、五行一言に釘付けだ。

会場内はもう、彼ら五行一言一色であり、その空気は、暗黒聖騎士団にとって、最早完全にアウェーであった。


 本来であれば、微々たる量とは言え、試合前にMPを消費するのは愚策である。

しかしこの熱狂的な空気は、そんな微々たる消費等、どうでも良くなる程の恩恵を五行一言へともたらしてくれるだろう。

その証拠に、暗黒聖騎士団は萎縮してしまっていて、本来の動き等まるで出来そうに無い。


『えーーーそれでは、先攻「暗黒聖騎士団」の皆様、位置に着いて下さい。』


 しかし、無情にも大会は進んで行く。


『はい、OKでーーす!それでは、討伐戦、開始っ!!』


 結局、上手く気持ちを切り換える事が出来なかった彼らは、動きに精彩さを欠き、タイム4分31秒と破損率43%と言うパッとしない結果で終わったのだった。


 そして―――


『さあ、それでは後攻!「五行一言」の皆様、位置に着いて下さい!』


―――五行一言の試合が―――


『はい!それでは、討伐戦、開始っっ!!!』


―――始まった。

随分長い間更新出来ずに申し訳有りませんでした

先にも述べました通り、また更新していきたいと思います


取り敢えず大会は後4話位の予定です

その後は王都へ向かう予定となります


いいなと思えましたら、感想、評価の方よろしくお願いいたします

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