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大会前夜と開会式

前回書いた内容にかなり加筆修正を加えました。

結果普段より長めになっております。


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


熱狂は、多くの事を些事へと変える。

 クラン大武道会が明日に迫った日の夜、キーノ達は掃除したクランハウスのリビングに集まっていた。

AWO内は夜の8時だが、現実時間は朝の5時。

早朝と言える時間だが、皆から眠気は感じ無い。

寧ろ殺る気に――いややる気に満ち溢れている。


「いよいよ明日だな。まあ、俺達異邦人には数時間でもあるが――兎に角!大会は何としてでも勝つぞ!立ちはだかる奴ら全員ぶちのめす!!」


「「「「「「「勿論(です……)(だよ)(だ)!!」」」」」」」


―――やっぱり殺る気かもしれない……


『皆さーん、お茶と茶菓子が入りましたーー!』


 そう言って入って来たのは、キョムの従魔となったメイド姿の少年霊だ。

彼はゴーストの特技であるサイコキネシスを使い2つのトレイをリビングに運び入れる。


「あら、有り難うございます。レン君。」


『はい!お嬢様!この程度ならばこのレンドルトにお任せ下さい!』


 誇らしげに胸を叩く少年霊、もといレンドルト。

彼はキーノ以上の女顔で、背丈も150程しか無く、小柄だ。

髪は透けてても分かる程の鮮烈な蒼髪のセミロングで、ぱっちりとしてクリッとした大きな可愛らしい目と、翡翠の様な緑の瞳をしており、とても爽やかな印象を受ける。

因みに、彼は今とても機嫌が良い。

と、言うのも実は彼、今はゴーストでは無いのである。


「それにしても、まさか進化する宝玉を使った瞬間に進化するとは思いませんでしたね。」


「そうですね……私も、ビックリしました……」


家精霊(エレメハス)?だったか?実体化も出来る、エレメント系モンスターだったよな?」


「わふっ!家の中の物なら何でも動かせるんですよね!!この部屋の掃除もレン君がしてくれたって聞いてます!」


「それにしても、ダンジョンコアに成り掛けてた進化する宝玉がちょうど良くレン君に使えて良かったですね。しかも伝説級……伝説級かぁ……僕も欲しかったなあ……」


「此処に居ればまた機会がありますよ。」


「凄い余裕だね……って言うかキョムちゃんはこれで良かったの?多分もう進化する宝玉は持て無いよね?掲示板にも、テイムしたモンスターに使ったのに、新しく手に入れたら、何処からとも無く顕れて、新しく手に入れた方が食べられたって話が有るし。」


「まあ、その点に関しては一応抜け道が無い事も無いぞ?様は従魔契約を切ってモンスターをフリーにすれば良いだけだからな。家精霊なら進化するまでこの屋敷からは出られんし、進化するには家精霊らしく屋敷の手入れと住人の世話をする必要がある。そうしてレベルを上げれば、家妖精(ブラウニー)に成る事も出来るだろう。ま、格で言えば家精霊の方が上だがな。其処は本人の価値観次第だな。まあ、ただ家妖精は実体がある上、エルフに進化した記録も残っている。つまり()()()()()()()と言う事だ。」


 ファネルが告げたその言葉に、レンドルトは希望に満ちた表情を浮かべ、やる気を迸らせる。


『僕、まだ掃除をして無い所を掃除して来ます!!』


「無理は禁物ですよ?」


『ご心配有り難うございます!お嬢様!でも大丈夫です!僕、今ヤル気で一杯なので。では、行って来ます!』


「はい、行ってらっしゃい。」


 去り際に然り気無くサイキックで、紅茶の入ったティーカップを全員に配りながらレンドルトはリビングを後にする。

その表情はエレメント系モンスターでありながら生気に満ちていた。

そして本物のお嬢様なだけにキョムの態度が物凄く板に付いている。


「わふ、よっぽど嬉しいんですね。」


「まあ、僕らとしては屋敷の管理人が安く雇えた訳なので、儲けモノですね。」


「キーノ、言い方。まあ、現状を端的に言えばそうなるが……」


「家精霊では屋敷外には出れませんから、お給金は家妖精になってからですね。あ、でも確か庭迄なら出れるんでしたっけ?」


「ん?ああ、庭も屋敷の一部だからな。家精霊の管轄になる。」


「なら、野菜や薬草を、育てて貰いましょう……」


『今、さらっとレン君の負担増やしましたね……』


『マート君、黙っといた方が良いと思うよ?メンドイ事に成りかね無いから。』


『確かに。まあ、御愁傷様って奴ですね。』


―――等と雑談で盛り上がり始める一行。

この時、レンドルトが上機嫌で部屋の掃除を一人でしていると思うと、何とも居たたまれない気持ちになる。

一方、クランの先輩従魔にしてマスコット、月晶兎ムーンクリスタルラビットのムクはと言うと、リビングに備え付けられたムク専用の猫ちぐら型編み籠ベッドで、スヤスヤ寝息を起てながら寝ていた。

本来は警戒心が強く、夜行性である筈の月晶兎なのに、クランメンバー達の話し声にも我関せずで、マイペースに寝ていた。


 酷い温度差である。


「――――取り敢えず、今はろくに情報が無い状態だ。これじゃあ詳しい作戦は立てられねえ。だから今は大雑把な方針で行く。キーノ!」


「はいはい、分かってるよ。先ず、実際に試合に出られるメンバーは限られるだろうね。恐らくは1パーティー分…つまり六人。もしくは2パーティー分の12人迄。」


 何時の間にか明日の大会について話し合い始めていたキーノ達。

しかし、今はあまり情報が無く、詳しい作戦は起てられない為、大枠だけ決める事にしたようだ。


「まあ、流石に六人迄だとは思います。重要なのはただバトルするのか、それともクエストクリア方式なのか、その両方をするのか、です。それによっては戦略も編成も変わります。まあ、途中でメンバーのチェンジが可能ならあまり悩まずにすむんですが……ここら辺は後で運営に文句でも言ってやりましょう。」


 開催は明日だと言うのに、試合方式に関する情報すら何も伝えて来ないギルド支部に対して軽く溜め息を吐き、キーノは話を続ける。


「取り敢えず現段階では、編成は僕達「竜の瞳」の四人に、最高戦力と言えるファネルさん、そして意外性の有るキョムさんで行こうと思います。」


「私、ですか?ピスタチオさんの方が良いのでは?」


 小首を傾げ、キョムは疑問を口にする。

確かに、攻撃力の低いキョムよりは、攻撃力も有り、忍者系スキルでトリッキーな動きが出来るピスタチオの方が良いように思える。


「それは分かっています。ですが今回は単純な攻撃力よりも付与魔法による手札の増加に焦点を当てる事にしました。」


コホンッ


 と、軽く咳払いをして、キーノは更に話を続ける。


「先ず、攻撃力と言う点は、僕達四人とファネルさんで十分過ぎる位に揃っています。何せあの指輪のお陰で、僕ら四人の基礎レベルが全員120を越えてますからね。職業レベルも合わせれば全員200越えです。ファネルさんに至っては総合が300越えで、スキルも軒並マックスで、幾つか統合進化したみたいですから、そう簡単には負けないでしょう。ただ、相手も相応のレベルで装備も色々揃っている筈です。そうなると弱点属性と得意属性が有る人も居るでしょう。そうなった時、それらの属性に合わせて武器を変えるより、キョムさんの付与魔法で自分達の攻撃属性を変えた方が即応性が有ると判断しました。」


「成る程、戦闘では無くサポートに徹して欲しい、と言う事ですか。」


「そうです。ただチーム戦では無く個人戦だった場合はピスタチオさんかマート君にチェンジして貰います。どちらもやる場合は、すみませんがキョムさんに戦って貰います。その場合はキョムさんは無理に戦わず棄権してもらって構いません。判断はご自分でして下さい。」


「「了解です。」」

「解りました。」


「尤も、チーム戦なら、僕一人でも負ける気は有りませんけどね。」


「えと、それはどう言う―――」


「簡単な事です。開始直後に酸素希釈オキシジェンディルゥーシャンをぶちかませば―――」


「キーノ!頼むからその魔法は止めてくれ!!目の前で人が白目剥いてビックンビックン痙攣する姿なんて見たくねえからっ!!」


 思い出したく無い!と言わんばかりの気迫で、キーノの言葉に被せる様にそう懇願するカナタ。

その顔は若干青ざめている。


「じゃあ、酸素濃縮(オキシジェンコンク)と新しく創った「水素濃縮(ハイドロジェンコンク)」とボムのマジックコンボで―――」


「「「「「「「爆殺死体なんて見たく無いんですけど(だが)……!?」」」」」」」


 代案として試合会場の爆破予告を出そうとしたキーノを、今度は他の全員が止めに入る。

ダンジョンから帰って来てからのキーノは以前より容赦無くなっているようだ。

お陰でメンバーの心労が絶えない。


「我が儘ですねぇ……手っ取り早く勝てると思うんですけど?」


「せめて大会位はまともにやろうぜ?だいたい今言ったヤツ、爆風を防げても結局酸欠んなって最初言ったのと結末変わらねえだろ!?」


「バレたかーー」


「わからいでかっ!!」


 等と物騒な漫才をしながらも、基本的な方針を固めたキーノ達は、暫くの間和気藹々と雑談を交わした後、朝食やお手洗いを済ませる為にログアウトし、ファネルは宿屋に戻って就寝するのだった。


〇〇〇〇


 ネストの北区、明日の大会で使われる筈の闘技場、ギリシャのコロッセオを現代のドームに近付けた様なその場所の中央に、一人の人影が、佇んでいた。


「あんたは其処に居ったらあかんのや。まっとりやぁ、もうすぐ…もうすぐ元の場所に戻したるさかい、なあ?」


 虚空を見ながらそう一人ごちる人影は、コロッセオの出口へと歩み始める。


「ふふ、ふ、ふふふふふふふふふふふふあはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!あは、あはは!あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」


 歩きながら、人影は嗤っていた。

それはもう、狂った様に、ただただ笑い、嗤い続けていた。

暗くて良く見えないが、背格好と声から察するに、女性と思わしきその人影は、一頻り笑うと、ピタリと笑うのを止め、一言呟く。


「あぁ、楽しみやなぁ。」


 たったそれだけ呟くと、彼女は夜の闇に溶ける様にその場を後にした。

不穏な空気と、不気味な静寂を残して……


〇〇〇〇


『さあ!遂にこの日がやってまいりましたあっ!!ミステス王国冒険者クラン大武道会!!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!


 AWO内時間、朝の9時。

コロッセオは超満員の観客とその熱気に包まれていた。


『11日程前に開催が急遽決まった今大会は異邦人のクランの為に開かれますが、我等が街の監察官兼太守にしてギルドマスターたるターラマヨ・ベル・フレア様は、次回からは我々現地人のクランも参加させるつもりらしいので、私、今から楽しみで仕方有りません!!皆さんはどうですかっ!!?』


楽しみだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!


『ご返答、有り難うございます!!!!さて、ではそんな記念すべき第一回目の大会参加クランを簡単に紹介して行きたいと思います!あ、申し遅れましたが、私、情報系クラン「鴉の眼」広報担当アイドル、「アリエスタ」ちゃんでっす!!よろしく!!!!』


アリエスタちゃん可愛いーーー!!!!


 その声援に手を振って応えるのは「アリエスタ・カレラ」。

マイク型の魔道具を右手に持った、ピンク髪をポニーテールにした猫獣人で、サファイアの様な深い蒼色の大きな瞳がチャーミングな15、6歳位の慎ましい胸をした美少女だ。


『はあい!有り難うございます!ではクラン紹介に戻りますねーー?先ずはエントリーNo.1!「夜空の涙」!基本に忠実な構成のパーティーが多く、一人一人の実力も高く、構成人数は100名を越え、異邦人クランとしては大勢力の一つとなっております!!』


おおおっ!!


 その声に、夜空の涙のメンバーが手を降って応える。

その顔は自信に溢れていた。

しかし、それは他のクランも変わらない。


『続きまして、エントリーNo.2!「トレジャーマウンド歌劇団」!女性ばかりで構成され、その名の通り、街の劇場で歌劇を披露しています!マオ様ーーー!!!!こっち向いてーーーー!!!!』


キャアアアアアアアア!!!!

エステル様ああああああ!!!!

マオ様ステキーーーー!!!!


 黄色い声援が降り注ぐ中、エステルとマオはただ静に拳を天へと突き上げる。

そこで再び、割れんばかりの声援が上がった。


『さてさてお次はエントリーNo.3!魔法系クラン「混沌を統べし根源」です!何と構成員は全て魔法使い系の冒険者と言う異色のクランとなっております!接近戦はどうするつもりなのか!?私、気になります!』


ちゃんと戦えんのかーーーっ!!!??

近接職舐めてんじゃねえぞーーーーー!!!??


 そんな野次を気にした風も無く、メンバーはただ不適に嗤っている。

特にアクションを起こさないのは、自信の顕れだろうか?


『お次はエントリーNo.4!異邦人最大クラン!「R.S.U」だあああああっ!!その業績は凄まじく!既に下位の竜種を七体も倒し、領主様にも気に入られている優勝候補です!リンガ様ーーー!結婚してーーー!!!!』


キャーーー!!

リンガ様ーーーーーー!!!!!

アリエスタちゃんに手え出したらぶっ殺すからなーーーーっ!!!!


 その紹介と声援に苦笑を浮かべ、右手の人差し指で軽く頬を掻くのはクランリーダーの「リンガ・マギテル」だ。

鎧姿で、大学生位の好青年だ。

そんなリンガを見て、他のクランメンバーがリンガをからかう。


『さーてさて!お次はエントリーNo.5!「鏡華魔剣師団」!!クランリーダーの鏡華お姉様の元、魔剣使い達が集った事実上の個人騎士団です!!更には魔法、剣技、どちらにも精通したエリート集団となっております!!鏡華お姉様ーーー!!』


鏡華様あああああ!!!!

踏んでくれええええええええええええええええ!!!!


 クスリと微笑みながら声援に軽く右手を振って応えるのはクランリーダーの「蛍原鏡華(ほとはらきょうか)」だ。

20代位で、舞妓さんの様な格好をした妖艶な美女である。


『盛り上がっている内にどんどん行きましょう!お次はエントリーNo.6!「日本地元――――』


 と次々と参加クランの紹介が終わって行く。

そして、遂に最後の紹介となった。


『最後の、紹介と成りました。エントリーNo.32!この大会は彼等を巡って始まった!!ファステムへの街道を塞いでいたネームドモンスターを倒し!ズィロー砦の崩壊から多くの騎士団員を救い!たった四人で原因となった神話級ダンジョンを攻略!!更には神造ダンジョンまでクリアした期待の新星!それを誇らず!されども謙遜する訳でも無い!!正に英雄と呼ぶべき所業!!そして構成員の内三人がユニークスキル持ちと言う異色中の異色クラン!!最有力優勝候補!「竜の黄昏(ドラゴントワイライト)」っっっ!!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!!!


 これ迄で最大の歓声が沸き起こる。

キーノ達は知らなかったが、キーノ達を知らない者は、最早この街、いやこのミステス王国には存在しないとさえ言える。

何せ、その働きは英雄そのもの。

王都では吟遊詩人達が、彼等の活躍を毎日毎朝毎晩歌っている位だ。


 で、肝心のキーノ達はと言うと―――


「「「「「「「「帰りたい……」」」」」」」」

「キュ~~……」


―――予想外の歓声の多さに、恥ずかしくなって両手で顔を隠していた。

若干肩が震えている。


『さーあ!では此処で時間と為りましたので、我等が街の顔!本大会主催者であるターラマヨ・ベル・フレア様より、開催のご挨拶と、開催の宣言をして頂きたいと思います!』


『お集まりの皆様、御機嫌よう?ネストの監察官にしてギルド支部でギルドマスターを務めます、ターラマヨ・ベル・フレアですわ。因みに太守は他に居りますのでお忘れ無きようお願いしますね?』


『そうでした!申し訳有りません!』


 キーノ達が恥ずかしさで打ち震える間にも、開会式は進んで行く。

そして、代表としてターラマヨが選手達の前の壇上にマイクを持って上がる。

それに合わせて顔を上げたキーノは、一瞬、ほんの一瞬だけ、今まで見た事が無い悪い笑顔を浮かべ、直ぐに素面へと戻る。

その気配を後ろで感じ取ったカナタは、知らず冷や汗を流していた。


『本日はお日柄も良く、最高の開催日和となりました。突然の開催となったにも関わらず、こうして大会を予定通りに開く事が出来たのは、ひとえに御協力下さった皆様のお陰だと思っております。』


「――――3。」


「おい、キーノ、それは何の数字だっ!?」


 突然始まったカウントに、カナタは焦り始める。

しかしキーノに動く様子は無い。


『ワタクシは、あまり長々と喋るのは好きでは有りませんので、最後に感謝を述べる事で、挨拶を終わらせて頂きます。皆様、本当に有り難うございました。』


「――――2。」


「キーノ!止めろ……!!」


 最早不吉な予感しか無いが、ヘタに動けず、小声でそう話し掛ける位しか出来ない。

そして、甦るのは数日前ターラマヨと会った後の会話だった。


(まさかマジでやりやがったのかっ!!?)


『それでは、これを持って、ミステス王国冒険者クラン大武道会の開催を―――』


「――――1!」


「キー―――」


『―――宣言しま―――』


グゴルルルルルルルッ!!

ギュルギュルキューーーッ!!!


『―――す、うっ!!!??』


 開催の宣言と共に聞こえて来たのは、調子の悪いお腹の音、と表現するしか無い様な音だった。

カナタは急いでターラマヨの顔を確認する。

しかし、音に対して不思議そうな顔をしているが、特に苦しんでいる様子は無く、ホッと胸を撫で下ろす。


―――チッ……


………………ホッと胸を撫で下ろす。

後ろは決して振り返らない。


『えー失礼致しましたわ。どうやら仕事を終えて、何も食べていないまま来てしまってせいで、お腹が鳴ってしまった様です。』


お仕事お疲れ様でーーーす!!


『ふふふ、有り難うございますわ。では、改めまして。大会の開催を、宣言します!!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!


 宣言と共に巻き起こる特大の歓声。

その歓声を背に、ターラマヨは壇上を降りて、コロッセオの中へと消えて行った。

そしてこの日、ターラマヨはお昼過ぎまで、誰にも目撃されなかったと言う。

更には、この日から、コロッセオのトイレから獣の様な声が聞こえて来ると言う噂が広がったとか広がら無かったとか。

真偽は、誰にも分からない。

………やってくれましたキーノ君……

ただしターラマヨは気合いで耐えた模様です

ダンジョン攻略してからホントに容赦無くなった気がします

流石に一章時点では此処までしないですからね

さて、次から大会が本格的に始まります

戦闘シーン頑張らねば!


面白いと思えましたら、感想、評価の方よろしくお願いいたします

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