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閑話 月と兎と狼

前回と少し内容が変わっています

「わふぅ~~」


 こんばんはーー!

私の名前はハルナです!

本名は違うけど、AWOの中に居る間はハルナなんです!

レベル37の双剣士で、金髪の狼獣人です。

この世界、女性物の防具って結構露出が多いんですよね~~

特にスピード重視の近接とか斥候とか!!

お陰でスピードが必要な双剣士の私も露出多めで、ちょっと困っちゃいます。

まあ、露出多めって言っても、ノースリーブのへそ出し革鎧に、短パンブーツって位ですけど!


「今日は居てくれるかな~~?んーー……」


 何時もはカナタさんやアーネちゃんに師匠を入れた四人で楽しく狩りをするんだけど、ここ最近はギルドランクを上げる為に個別で活動中なの。

それで今はいつか来た林の奥の丘に来てるんだーー

え?

何で一人なのかって?

それはね―――


「いた!わふぅ~~やっぱりかあいいよぉ~~♪」


 私の目の前に居るもっふもふの可愛い兎ちゃんが原因なんだよねーー

ムーンクリスタルラビットって言うらしいんだけど、この兎ちゃん、沢山の人が血眼になって狩ろうとする位経験値が手に入るの。

だから経験値ゾンビのカナタさんとアーネちゃんは絶対連れて来れないんだよね……

師匠はギリ大丈夫だとは思うけど、ちょっと心配だし……

だから一人の時に来たのです!


「真っ白でふわふわの毛に、薄紫の透明な角がキレーだな~~ナデナデしたーい……!!それにあの紅い眼がアーネちゃんっぽいのもチャーミング!」


 この間は二人の剣幕に押されて攻撃しちゃったけど、出来れば仲良くなりたい……!!!

もふもふしたーーーーい!!!


「フッフッフ!その為の秘密兵器…!じゃじゃーん!ばーんげつそーう!」


 師匠がムンクリちゃんの好物だって言ってたのを聞いていたのです!

そしてコッソリ結構な量を確保してたんだーー♪

採取レベルが足りてて良かった~~♪


「さあ、ムンクリちゃん!美味しいご飯ですよーー」


 漫画とかである古典的な手法でムンクリちゃんをゲットする為に、先ずは気付かれない様に少し近付きます。

そして少しずーつ離れながら、採取した万月草を一定の間隔で置いて……

最後に編み籠と、紐の付いた棒をセットして……


「わふぅ!出来た……!!」


 さあ、後は待つだけ!

フフフ、楽しみだなぁ♪

私アバターは狼だけど、実は兎派なんだよねーー

兎獣人はちょっとセクシー過ぎて無理……

まあ、今はそんなのどうでも良いよね!

さあ来いさあ来いムンクリちゃん♪

ハルナちゃんがモフリ倒してあげるよ!


―――一時間経過―――


「わふぅ……」


 なかなか来ないなぁ……

早くしないと万月草が萎びちゃうよーー

それとも気付かれてるのかなーー?


「仲良くしたいのになぁーー……」


 寧ろ仲良くしたいなら罠なんて使わない方が良いんじゃ……


ブンブン!


「こうでもしなきゃ、触れないもん……!!」


 触れて初めて仲良くなれるんだもん!!

でも―――


「他のやりかたもあるのかなーー?」


 んー、難しいよぉ……

今日は諦めようかな……


「取り敢えずかたずけて―――」


 そう思った時だったの!

私の眼にその光景が入って来たのは!


「ムンクリちゃん!危ない!!」


 それは見たこと無いモンスターだったわ。

私より大きくて、真っ白な毛の狼。

でもね?

頭を見ると、耳元から背中に向かって左右二本の、薄紫色の透明て鋭い角が生えてたの。

まるでムンクリちゃんを狼にしたみたい。

だけど―――


「ムンクリちゃんを食べる気なら、私が倒してやるんだから!!」


 ホントはちょっと怖いけど、この間のエリアボス程じゃない。

だいたい師匠が怒った時に比べれば、大抵のモンスターは怖くない。

だって、師匠の方がえげつないから!!!

だから、私はこんな狼になんて負けないんだから!


「キュッ……」


「大丈夫だよ?私が守ってあげる!」


 後ろで不安げな鳴き声を上げるムンクリちゃんに声を掛けながら、私は腰に挿した双剣を抜き取り構える。


 絶対負けないんだから!!

そう気迫を込めて目の前の狼を睨みつけたの。


「……………………………」


「……………………………」


 そうしてお互い暫くの間睨み続けたんだけど、私の方が痺れを切らして襲いかかろうとした時だった。


ビクッ!


と狼は何かに怯えてそこから逃げちゃった。


「はぁ~良かった~~」


ペタン


 負ける気は無かったけど、安心したら腰が抜けちゃった……


「むぅ…ちょっと情けない……でも、ムンクリちゃんが無事で良かった……」


フワ


「ぴゃっ!?え?何!?」


 突然右手に感じた柔らかい感触に驚いて、思わず変な声を上げちゃった私は、慌てて感触の元を探す。

見ると、そこには―――


「む、ムンクリちゃん……!!」


 ムンクリちゃんが私の手の甲に乗ってる!

え?

何で!!?

凄い嬉しい!!!


      ピコンッ!!


 私が余りの嬉しさにわたわたしていると、聞き慣れた電子音と一緒にメッセージが届いたの。

内容は―――


『クエスト「月晶兎の危機を救え」をクリアしました。報酬として称号が贈られます。』


「わふ!?これって……!」


 私は驚いて、直ぐに称号と、そのヘルプを確認したの。


―――月晶兎の恩人―――

月晶兎ムーンクリスタルラビットの危機を救った者に贈られる称号。この称号を持つ者は、月晶兎との絆を築き易くなり、スキルが無くともテイムが可能(ただし月晶兎限定で)になる。


「む、む、ムンクリちゃーん!いったっ!!?」


 称号の情報に感極まって抱き着こうとしたら角で胸元を突かれちゃった……

鎧を着てても地味に痛かったです……


 結局ムンクリちゃんはそのまま逃げて姿を消しちゃったんだよね……

そして私はショックから立ち直って動ける様になるまで10分位掛かりましたとさ、ちゃんちゃん♪

ちくせう……

ハルナも称号を獲得です

これは称号がどんどん手に入っていく流れか!?(゜ロ゜;

次回は別視点でこの話の裏側をやります


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