(タイトル再考中)(短編版)
忙しい時の息抜きとして、ずっと前に作っていた書きかけ小説を短編に改変。
かなり強引に繋げたり削ったりしたので、解説代わりの語りなどが二重になっている部分や、意味があまりはっきりとしない部分などが少々あります。
連載版はやるにしても、少なくとも来月末までは忙しいので出来ません。()
おかしい。
おかしいだろう、いくらなんでも。
「くそっ。」
・・・前途多難なんてレベルじゃねえぞ。
などと頭の中でこの状況にツッコミを入れたところで何も改善するはずもなく。
出だししょっぱなから変に色々と散々だったが、とりあえず進むしかないのだろう。
事の発端はある日の突拍子もない思いつきから生まれた偶然の成功であった。
比較的幼めな頃から紙の本、WEB掲載などを問わず様々な小説を読むことを趣味としていた俺は、中学の頃に読んだ小説をきっかけに異世界モノへとどハマりしてしまい、それは20になった今年ですら変わることはなかった。
無論この年にもなってさすがに現実を一切見ないなどというわけにはいかない。
実際に自分も異世界へ行けないか?などと夢を見た時はあれども、それはかつての話であり 今はあくまで物語を読み楽しむことをただ趣味とするだけであった。
ゆえに、あれは単なる冗談だったのだ。
冗談のつもりだった。
それが、まさか本当に来れることになろうとは。
勿論それができたと分かった時、驚愕と共に歓喜したものだ。
決して人生に絶望していただとかそういう訳ではないゆえ多少の名残惜しさは当然あったものの、それでもかつて見ていた願ってもない夢に走る大きな喜びが勝った。
だが、これはまたお決まりのパターンというモノだろうか―――
―――現実はそう甘くなかった。
…などとここまでシリアスな雰囲気に無理やり持ってきたが、実際にはアホみたいにシュールで非現実的な、ギャグ漫画紛いの怒号の展開がエンジン全開で待ち構えていただけである。
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
俺は麓山 秀司、年は短大通いの20歳。もちろん名前の通り男。
至って普通の、真面目で、・・・いや、ほんの若干とはいえ厨二病とかが抜けきってなかったりして少し変人かもしれないが、一般的な学生だ。
昔からオカルティックな話とかが大好きで、そんな趣味の派生からやがて異世界モノの小説をちょくちょくと読むようになり。
前々から学業が楽しくないと感じていたというのもあってか、かなりどハマりしてしまった。
いつの間にかそれから何故か『自分も異世界へ行きたい』だとか考えるようになっていたくらいだ。
だがしかしそんなモノのは精々が中学の頃の青い夢。
厨二病が抜けきっていないとは言ったがそれはあくまでネタ半分のキャラであって、別に今でも本気にしているわけじゃない。
ある程度冷めてしまってからは『あくまでネタ、あくまで趣味!』などときちんと割り切って今までを過ごしてきたのだ。
そんな俺はある時 明晰夢というものがタイムリープやら何やらの鍵にもなり得るという話を見つけた。
時間の移動だけでなく、なにやらこれで異世界から来ただの、あるいは逆に異世界に一瞬だけでも行けただの・・・嘘くさい部分も多々ありはしたが、妙に信憑性の濃い部分も少なくなく、ついにまるで再び火がついたかのように俺は同じことを試し出してしまった。
・・・勿論冗談半分だったが。
が、それがなんと、たった今!
そう、なんと成功してしまったのだ!
どうだ!!(ドヤッ
じゃじゃん!(決めポーズ)
・・・。
・・・うん。
うん。
うん?
・・・うん。
・・・何やってんだ。
Oh.
これは、アレだ。
激しい動揺からの頭がおかしい過剰ハイテンションである。
しかし実はこれは『本当に異世界に行けちゃったよ?!』といった感じの驚きから来た動揺ではなく、それと同時に起きた全く別の事柄からの動揺であった。
そう、信じたくはない・・・いや、というか正直確認すらしたくないのだが、さっきからどうも身体の感覚が——
「あー・・・アァ?!」
異様に高くなっている自分の声。
思わず奇声をあげてしまう。
とても二十歳の青年の声とは程遠い。
もう一度自身の手の感触を確かめる。
「っ・・ぁ・・・。」
動くには動くが、力があまり入らない。
それに細い。すべすべ。
うわ・・・。
・・・む。そういえばどことは言わないがアレの感覚も・・・
(・・・ない・・・。)
そして思わずその方向・・・下を見れば。
そ・・・の。膨らみが。
「う・・・わ・・・」
お世辞にも大きいなどとは言えないくらいだが、かと言って小さいとも言い難く、見てはっきり分かるほどの・・・山。
さらにその山々の間にかかるかかからないかという所まで、ふわりと非常に軽い感じの真っ白な髪の束が降ろしてある。
ここまで来たらもうほぼ間違いないだろう。
(えぇ・・・つまりそういう系?(困惑))
明らかな身体の違い。これでは転移ではなく転生だ。
おかしい。俺は死んだわけではないはずなのだが・・・
夢などという珍しい方法を使ったがゆえの影響だろうか?
いずれにせよ実際なってしまったものは仕方がない、が。
それから後はというと、頭に妙な違和感を感じる。
前よりむしろ軽いというか、なんというか。
髪は長くなっているはずなのにここまで軽いということは、どれだけ繊細で軽い髪だというのか。
見た目からしてすでにそんな感じであったがここまでくるといっそ何も無いのではないかと思えてくるほどだ。
恐る恐る頭へと手をやる。
「・・・っ!?」
つるつる。すべすべ。
「・・・は?」
つるつる。すべすべアゲイン。
「・・・。」
つr「いやいやいやいや、は?」
おかしい。頭髪が無い。さっきからスースーするから変だとは思っていたが・・・
・・・では先程ちらりと視界の隅に見えた髪の束は一体何か。
ほとんど重さを感じさせないくらいのあの繊細な髪。
再び下を見るが間違いない。これは髪だ。
つまり、頭髪ではないだけでどこか別の部分から生えているということだろうか?なんだそれは。
・・・だがとにかく目の前に髪はある。あれだ、さっきのツルツルも多分気のせいだったに違いない。この髪を辿っていけばきっと・・・
そして。
・・・顎のほんの少し手前辺りの首筋に行き着いた。
フサッフs「ちょっと待てやアアアアアアアアアアア!!!」
甲高い、悲鳴とも怒声とも取れるような声が辺りに響く。
だがそれは周りの静かな木々に吸い込まれていくだけ。
バカな・・・カミなど無いというのか。
いや、むしろカミ自体はあるといえばあるのだが———
———どこの世界に つるっ禿げ&首ひげフッサフサなTSモノがあるというのか。
KO★KO★DA
なんじゃこりゃ。
***
あれから確認してみたが確認したことに全て間違いはなかった。
俺は、死んだわけでもないはずなのに銀髪(頭から生えているとは言ってない)の乙女になっていたので確定である。
ちなみに首ヒゲは ひょっとしたら例えばライオンのような獣人系から来ているものなのか?などと思い当たり確認してみたが、獣人系の耳など見当たらず。
・・・ただのハゲ&首ヒゲだった。謎である。
カミ様おかしいよ。さっそくなんか間違えてるよ。
とりあえずそれはさておき。
正直それ自体はどうでもいいと思っているが、俺が今立っている此処は平坦な草原の端らしい。
目の前には少し明るめの 林とも森とも言い難い木々の広がりがあり、背後には先ほど少し見渡した限りここからでは先の見えないほどの野原が永遠と続いている。
普通ならどれほど広くても先に山だの別の森だのが微かにでも見えるはずなのだが、それが全く見えない。
とりわけ目立っておかしな所は森にも草原にも見当たらないものの、これほど永遠と続いているところを見ると少なくともここは日本ではないということがはっきりと分かる程なのだ、一体どれだけ遠くまで続いているのだろうか。
これは異世界の冒険の始まりとしては少し微妙な位置かもしれないが、それでも好奇心を煽る光景であることに違いはないだろう。
しかしそういった情報は今の俺の頭にはほとんど入って来ない。
何故なら先ほど『ちょっと待てやアアアア』と口に出して叫んで間もなく。
しげみから青い、いかにも“序盤の雑魚”といった感じの物体が飛び出してきたからである。
ちょうど真後ろの辺りからの出現だったがゆえ物音で気づくことしかできず、反応が少しながら遅れてしまったのだが、はたしてこちらに気づいていないのだろうか。
中々こちらへと向かって来ない。
ジュゾゾゾ
やがてそんな感じの少々不快な音を僅かに発しながら、こちらに来ることもなくそのまま移動していく青い物体。
いや、液体と言うべきか。
これほど分かりやす過ぎるものはない。
なにせ俺の今の頭と同じく表面つるつるピッカピカなくせして、まるでナメクジでも這ったかのような液状の足跡を残して移動していくのだ。
・・・『スライム』。
ひょっとしたらこの世界では呼ばれ方が違うなんてことがあるかもしれないが、確定だろう。
「・・・ん?」
やがてそのまま去っていくのかと思いきや、何故か俺との距離が先ほどから離れない。
あたかも俺を中心にして円を描きだすかのようにして移動しているようだ。
これは一体どういうことか。
(・・・なんだ?)
そう疑問を抱いて間もなく、スライムは突然ピタリと止まる。
そして・・・
ペコリ
「!?」
青っぽい色の液状で、遅く、サイズ的にもいかにもといった感じのスライム。
そんなスライムが早くもエンカウントしたかと思いきや、律儀に俺の正面数メートルのところまでわざわざぐるりと回り込み、一度止まってペコリと挨拶してきたのだ。
【ニーハオ。】
・・・中国語で。
「オイ待てどこからツッコめば良い」
テレパシーなのか。脳内に響いた機械的な女性の声は間違いなくそう言ったはずだ———ニーハオと。
・・・なんでやねん。
出だし中国語とかいうボケとか新しいなオイ。
【ニイイイハオオオオオオオ!!】
「うわっ、ちょ、はぁ?!」
・・・なんか唐突に怒り出した。
てかもしかしてこれニーハオが鳴き声?・・・意味不明過ぎる。
【ニハオッ!!】
いや名前みたいになっちゃったよ。
誰やねんニハオ。
そんな、掛け声と共に身体をぶにょーんと伸ばすようにして突進してくる中国(?)スライム。
すんでの所で躱すが、なおも襲ってくるようなので一息つく暇はない。
というか意外と速いぞコイツ。
【ニー!!!!!!ハ!!!オ!!!】
「いやうるせえよ」
しつこいぞ、ニハ男。(←採用)
と、突進してくるニハ男、もといそのスライムから逃げ回っている所で、地面に木の棒のようなものが落ちているのを見つけた。
キター初期武器か。
すかさず拾って振るうと、
「うおりゃ!」
ブチャンッ
よし、命中。
思ったより速かったとはいえ、それでも対処できないほど異常に速いというわけでもない。簡単に命中した。
【ニィ・・・ハ・・・・・・ォ・・・】
プシュウウウ
ただの適当な一撃で音を立ててドロドロと形を失っていくニハイム。(←改変)
やられ具合と遅さからして雑魚であることにはおそらく違いないが、「やったか?」などとフラグを立てはしない。
一応棒は持ったままにまだ構えておく。
が、これは間違いなくやれていることだろう。
・・・てか鳴き声とはいえ最後の最後まで中国語で挨拶なんかい。
「ふぅ」
さて、と。
改めて状況を・・・
【お見事です。】
「ふお?!」
再び先ほどのニーハオ声が脳内に響く。
あーしまった、さっきのもフラグとしてカウントされていたか———いや違う、これは一体?
【ニーハオ。私です。】
「いや誰だよ」
新手のオレオレ詐欺じゃないんだから。
(てか何処からこの声は来てんだ?)
【あなたの拾った竹の棒ですよ、割ってみてください。】
「え?」
そう言われて初めて気づく。
俺が拾った木の棒は、竹の棒だった。
辺りを見渡しても竹なんて何処にも生えていない。
・・・ていうかなんか光ってるんですけど。
「・・・かくや姫的な?」
【はい?
・・・登録されたデータにそのような情報はありませんが、とにかくその棒を割ってみてください】
「あ・・・はい」
パキッ
言われた通りに竹の棒を割ってみる。
まさかこんなに細い竹の棒なんかから女の子が・・・などとは言うまい。
「・・・?」
・・・コロンッ
ポテッ
・・・。
石ころだ。
石ころが出てきた。
「・・・で?」
【私です。】
「は?」
【ですからこれが私です。石です。】
「・・・は?」
【・・・正確には、前イースネット帝国製の大陸中央情報管理システムの引き出しナビゲーター型人工知能石です。
なお私のID等の情報につきましては内部データの一部が損傷を受けているため現在不明です。】
「・・・??」
はい意味不明ー。
何かよく分からない凄そうなことをぺちゃくちゃと脳内に喋りかけてくれたが、もう一度言おう。
石ころである。
ただの石ころにしか見えない。
「で、結局なんなんですかあなたは。イースター・・・なんでしたっけ?」
【イースネット帝国でしょうか】
「…はぁ。」
なんやねんそのジャ○ネットみたいな名前は。
【分かりやすく言えば、俗称『鑑定石』、ですね】
「あっ」
超超超分かりやすい回答どうも。
【それより先ほど魂をスキャンさせていただきましたが、あなたは異世界人ですね?
それも、来たばかりの。
それで私を手に入れるだなんて、congratulation!!!
ご都合主義ばんざーい★・・・ですよ?】
「・・・オイ」
いや確かにそうなんだろうけど。そんなこと言って良インデスカネー。
てか魂をスキャンってなんだ。何勝手にしてんの。
いや、いや、いや。落ち着け。まずは、そんな事よりもだ、
「・・・さっきのは何だったんですかね」
ニハ男ことニハイム・・・もとい、ニーハオニーハオうるさい謎スライム。何やねんアレ。
声が同じだけに気になって仕方がない。
【さっき・・・?
ああ、察するに先ほどのモンスターの事でしょうか?
あれは私がモンスターの心境を、近くを通りかかったあなたの為に読み上げていたに過ぎません。】
「いやなんでそんなことをする必要があったし」
しかもそれで何故中国語で挨拶になるのか。
【それはですね~♪ ひ・ま・つ・ぶ・し☆キラーン】
「はい?」
何この人(石)。
キラーンとか自前効果音付けてんですけど。
口で言っちゃってるんですけど。
漫画本の音読じゃねえんだよ。
【ひまつぶしでございます。】
「・・・はい。はい?」
あっ理解不能。
いやいや、そうじゃなくて。
そこは存在に気づいて欲しかったから、だとかそういう理由じゃないのか。
・・・いや、それならそれで直接話しかければ良かったってなるか。
つまるところ本当にただの暇つぶしだったという事か?
なんなんだこの石ころ。
【それはさておき、ですが。
あなたはこれからどうするおつもりですか】
「どうする・・・って言われても。
こうなった以上はこの世界で生きていくつもりですk【甘いですよ。何の考えもなしにこんな厳しい世界を簡単に生き抜けるとお思いであれば、直ちにそのような考えは捨ててください。】は、はぁ・・・」
【この世界には、魔物がそこらじゅうに居て、街等の外では常に命の危険が伴います。
先ほどのスライムは本当に序の口なんてものですらないのです。
より技術の発展した我が国の周辺ですら、一瞬にして数十もの兵の命を奪える次元の獰猛な獣や異形のモノ達が溢れるほどに徘徊しているのですから】
必死な口調で語りかけてくる石ころ。
そのトーンはかなり真剣だ。
確かにその言う通りなら、なんであれ相当な危険が伴うということだ。
しかしそれでも、こうして来てしまった以上はもはや覚悟を決めるしかない。
幸い鑑定石なんていうラッキーなものが今は手元にある、これだけでも序盤としてはかなりの儲け物———
【———ですから捨てないでください(切実)】
「・・・あ、はい」
そういうことかい。いや、まぁ捨てないけども・・・
「ひょっとして少し誇張しました?」
【・・・はい】
素直でよろしい。
【・・・ですが危険であることには変わりありません。
きっちりサポートさせていただきますので、】
それは非常に助かる。
【本当に捨てないでください。】
「・・・。」
アーハイハイ、ナンカ前ニアッタノカナー。訊クノハヤメテオコウ。
「分かりました、いえ、むしろありがたいので勿論です」
【良かった・・・こちらこそありがとうございます。】
「ええ・・・。」
【・・・。】
「・・・。」
少し気まずい。
もう一度言うと相手は石ころデス。
「さ、さて!ではとりあえずはここから出t・・・あれ?」
【? どうかなさいましたか?】
「い、いえ、なんか棒が・・・あれ?」
効き手に竹の棒の切れ端を無造作に提げっぱなしであったことに気づき、一度持ち替えようとした所・・・
【・・・竹の棒が手から離れない?ようですね】
「え、ええ」
何故か手に付いてくる竹の棒。
完全にピタリとくっ付いているわけではないのだが、まるで磁力でもあるかのように放すと元に戻ろうと一人でに右手の方へと移動してくる。
なんだこれは?
「そうだ・・・これ、ここで鑑定をしてみるとか出来ますか?」
咄嗟な思いつき。我ながら名案であろう。
というよりこの謎い現象を解明できそうなのがこれしかない。
【あ!そうでしたね、それが良いでしょう】
ぴぴぴっ
早速脳内に機械的な音が響くと共に目の前に何やら幾何学模様が浮かび始める。
触れてみようとしたが、ただの映し出されている映像なのか何も手に感覚はなかった。それは、投影機のような光をその幾何学模様に向かって放っている石ころを見ても一目瞭然。
「すげ・・・」
【ふふ・・・これが私の鑑定機能です。】
やがてその宙に映し出された幾何学模様が高速で文字を生み出す。
そこにはこう書かれていた。
『オィドムサの竹棒(南):
オィドムサ竹林にて採れる、”よくしなるにも拘らず耐久性能も高く非常に丈夫”という竹の棒のうち南側に群生している「節目で折りやすい」という特徴を持った特殊なもの。
用途はある程度限られるとはいえ、どの太枝もかなり良質かつ高性能なためおよそA-28ランク相当の超高級素材に分類される。
ただしそれは素材としての性能のみに着目した場合の話であり、無論単体では所詮竹の棒でしかない。
また、かつては林の周辺に強い呪力を持った瘴気が蔓延していた影響か 稀に触れただけで強力かつ特殊な呪いがかかる場合があるため危険である。特に目に見えるほどの瘴気を放つ部分や、発光していたりする部分等に—————』
「いや長い長い長い。これ要約とかって出来ないんですか」
【失礼しました。こちらをどうぞ】
ぴぴぴぴ
再び生成され始める文字列。
今度は短めのようで、これならば俺にも分かりやすいはず・・・んん?
「え?」
『名称:オィドムサの竹棒(南)
素材ランク:A
状態:破損
付与:装備解除不能の呪い(永久)』
何かあってはならないものが見えた気がする。
『付与:装備解除不能の呪い(永久)』
【なるほど、これですね。
この呪いは、名前からも大体は分かる事かとは思いますが、常時この棒を装備した状態となるだけでなく
他の装備を同じ手に持つことを強く阻害する呪いですね。
もっとも、この呪いが掛けられている物は手にくっついてくるので、それはやろうとも難しい話ですが】
「・・・。」
なるほど。なるほど?
なるほど・・・
装備解除不能の呪い(永久)。
呪い。永久。
永久・・・。
「ふざけんなあああああああああああ!!」
俺、麓山 秀司。20歳。
異世界転生っぽいの、しました。
TSっぽいの、しました。
なのにハゲでした。
首ヒゲっぽいの、ふさふさでした。
他にも何か色々と変でした。
でも鑑定石っぽいの、拾えました。
そして開幕早々、壊れた竹の棒一本しか装備できなくなりました♨
そして、冷やし中華ァ~は~じ~めました~(←古い
・・・いやはやこんな駄文を読んでくださってありがとうございます。
↑
と書こうとしたところ、
「いやはやこんな駄文を読んで腐って」
となりました。
はい。
どうでもいいです。
あまり時間がないということで途中から本当にやけくそになって書いていましたが、意味不明になりすぎていないでしょうか・・・心配です。
もしよければ、改善点等ありましたら感想にて一言二言でも書いていただければと思います。
本当に、読んでくださってありがとうございました。