事故って転生
女主人公で一人称というのは本当に難しいのであきらめてこっちを書き始めました
俺は何の変哲もないごく普通の男子高校生だ。成績も普通、運動神経もまぁまぁ。特にモテるというわけでもクラスカースト上位というわけでもない。
せめて運動神経がクラス、学年1くらい良ければいいのだが、そんなこともない。
「はぁ」
今日もやる気のない授業を眠くなりつつ聞いていた。すると突然床が光った。
「あ?」
授業をほとんど聞いていなかったおかげで俺が一番最初に気付いた。
何か嫌な気がしてすぐ立ち上がり、ひとまず机の上に上がった。
周りからは「何あいつ頭湧いてんのか?」という目で見られたが、今はそれどころではない。
「これは……」
一部なのでよくわからないが、恐らく魔法陣だろう。
にしてもなんでこんなところに……
「ってありえないだろ!」
魔法なんて空想上のものでしかない。それが展開されたということはアニメだと異世界転生するパターンだろう。
はぁ、俺も疲れてるな。
これは妄想だと確信した。だが、その核心は一瞬にして崩れ去った。
「なっ、マジか!?」
魔法陣の光が強くなり、その光が俺たちを包み込んだ。
「うぉ、なんだこれ?」「なにこれ、まぶしっ」など騒がしくなった。
流石にやばいが、窓から飛び降りるというのはそれはそれで危険すぎる。
まぁこれと言って悔いがあるわけでもないし、別にいいか。
視界が白くなっていき、俺たちは意識を失った。