ラノベは低俗で良い
誤解を解消するためにこれだけは書いておかないといけないと思う。漫画だけ物語=ライトノベルは、中途半端さに面白さがあり、芸術性を求めるとろくな事が無い。じゃいつも書いてるのは?敢えて言うなら奇抜な新奇性だけが一般的に芸術とされるものと肩を並べられるが、それは敢えて相手の土俵に載った場合で、基本別物だと思ったほうが良い。
そもそも奇抜である事を付け加える事自体が間抜けなんだ。新奇性で説明できてるから。じゃ何故付け加えるの?絶対的価値ではなく、受け手の印象を刺激するのが漫画物語の武器だから。その人が目を引かなければなん価値も無い。これは低俗なアピール合戦になるのを示してる。今まで解説してなかったけど、うっとしい客引きや強引な勧誘だと思って欲しい。そういったものにも芸術的技量は必ずあると言う事だ。だが不快さを多大に誘うのは覚えておいて欲しい。ラノベのあのクソうっとしい見て見てアピール長文タイトルもそれ。こうやって書くと私の書いてきたものが色あせてしまうかもしれない。わざと伏せていた部分があるから。
ただ釘を刺そうときちんと書く事にした。漫画物語は一般的な芸術性のようなものを求めるとろくな事が無い。受け手が自分の趣味を高尚に付加価値をつけようとすると自分で自分の首を締める。それが見てられないんだ。私はそれをすり抜ける意味でたった1つだけしかもかなり雑な条件付で芸術的価値を書いた。それは逆に言えば、そんなものは受け手が求める楽しみを奪うだけなので捨てるべきだという思いから書いた。
自らを趣味が良いような価値をつけるためにラノベを利用するなって事。結局コレになるんだ。自分勝手な振る舞いだなこれって。悪しきエゴに他ならない。私は作家に対して頑張れと述べたが読者には強く言うのは避けてきた。それは読者にも言っても良いが誤解されるからだ。受け手はむしろそれを求めてはならない。それと言うのは芸術性だ。
高みを目指すというのは中途半端さを捨てるという事になる。漫画物語の真髄はむしろ中途半端さにある。その根幹は何か?気楽に見れるって読書姿勢になる。そしてそれはあまり頭を使わなくても楽しめる娯楽だという事。
ええそうか?良い作品は大体上手く頭を使うように誘う作品で、最初から頭を酷使して緊張して作品に向かえって姿勢を強要し無い。それを強要する作品は漫画らしくないんだ。そして漫画より漫画らしいラノベらしくないんだ。ちなみに漫画は芸術性や文学性が平気で要求されるものや、ラノベらしくない実写向きの作品が大量にある。それは漫画がただの表現に過ぎなくて、雑誌や作家と言う枠でそういった部分はコントロールされてるのと、ラノベはその他小説とセットで文字表現とされてるから。ただ他の創作には無い漫画らしい物語の特徴は?と言うとラノベになると言う事。
さて、表現としての本質に迫ってみよう。漫画は絵が単純。だから単純化された話が合う。だから頭を使わないのは本質的なのだ。ならない。理由は漫画は抽象性が高いから。抽象絵画に較べて写実などは見たまま楽しむ。抽象絵画は意味を想像して思考する。漫画は単純化を読者によってコンセンサスとして共有されてるだけで、場合によってはその抽象性を使って実写より難解な作品を創る事は可能。
そこで重要なのは、漫画物語は、読者と作者の相互作用でそれなりに長い歴史が作り上げてきた生きた文化だという事。ラノベはそれを継承した。過去の遺産を使いそれを求める読者を利用する限りはそこから逃れられない。そしてその中で奇抜な新奇性にしたがって、ラノベの読者の期待するイメージはどんどん刷新されてきた事になる。ただ根本部分の中途半端さは一切変えてない。漫画文化の継承したコアな部分は読者はそのままで受けいれた事を意味する。
だから、ラノベを読む事が高尚だととか趣味が良いとか変な価値をつける人間は自分で自分の首を締める事になる。自分が楽しむ読書姿勢を壊される事になる。この読書姿勢じゃ中途半端になっても仕方ない。いやむしろそれを求めるべきだ。ラノベの芸術性は結果論でしかないと言う事。
さて漫画は自由なのか?と言うと、これは文化に関わる部分だと思う。違う作り方も出来る。ただ文化が発達させた部分で、様々な古典ジャンルの融合。例えばと言うとこれが難しい。漫画はえ?って写実表現では悩むような別の2作品を混ぜたような作品が作られる。これは、漫画のリアルさを誤魔化す絵による表現によってなされる。これによってリアリズムの破壊が進む。実はこの合いの子文化、中途半端な作品になりがち。このロジックは解明できない。ただこれは中途半端にならざる得ないと直感で感じてしまう。これを捨てる事が他の創作が目指す高みにいくのに近くなると思う。
直感的な部分を書くと、発展は特化にあると私は感じてる。総合芸術もある。それは正しいが、基本的には特化による先鋭化の方向が多い。これを壊してしまうんだ。その発想は多分笑いに近い。漫画にはそういった面白さ=笑いがあるのかもしれない。
こんなところで今回の話は終わりです。