第7話 舞踏会そのいち☆
馬車に乗って城まで行く。
その道中でルールやマナーなどについて学ぶ。
「舞踏会にはたくさんの貴族がいらっしゃいます。
最低限のマナーやルールを心得ておかないと、恥を掻くことに
なるのでしっかり覚えてくださいね。」
にっこりと笑顔で迫ってくるセロン。
さぁぁと顔を青ざめる私。
「さ、始めますよ。」
その言葉を合図にセロンのスパルタレッスンが始まった。
~約20分後~
セロンのスパルタレッスンで最低限のマナーを叩き込まれた私はくたくたになりながら柔らかなクッションに沈みこんだ。
「はぁ、疲れたわ。社交界ってそんなに面倒な世界なの?」
「えぇ、言葉を交わしながら相手の腹の中を探るんです。
こちらの思惑を知られたら最後。
相手にいいように使われて、打ち捨てられて終わりです。」
そんな...私一番『それ』が苦手なのに...
絶望的な顔をしていると、
「大丈夫です。僕が側にいて絶対にどんなものからも守ります。
信じてください。」
真剣な顔でそう言ってくるセロンに少しほっとする。
「......そうね。信じるわ、お願いね?」
にこり。笑顔で言うとセロンも微笑み返してくれた。
............そんな会話をしていると城の裏口に着いた。
「ここから入ってすぐの部屋が衣装部屋です。
そこでドレスに着替えてください。
メイドが手伝ってくれるはずです。
僕は一度家に帰って着替えてきますので、
僕がくるまで衣装部屋に居てくださいね。」
セロンはそこまで言うと走って家まで戻っていった。
(でも城まで来るときはどうするのかしら?馬車で行けばいいのに)
そこから案内のメイドさんについて衣装部屋まで行く。
何故かメイドさんはウキウキしていた。
訪ねてみると...............
「着飾りがいのあるお嬢様で私、なにをお召しになれるのかとっても期待しておるのです!」
とのこと。
私そこまで可愛くないから着飾りがいがあるのかしら?
疑問に思っていると、
「着きましたわ。さ、ドレスアップさせて貰います!」
ウキウキしているメイドさんズに、なかば拉致されるように部屋に連れ込まれ、次々服を脱がせていく。
「さ、湯あみをさせて頂きますわ!もちろん私たちも手伝わせて頂きます!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」
この世界にきて2度目の絶叫を上げた私は、あれよあれよというまに風呂場に運ばれ、体を洗われ、髪を洗われ...
そして、湯船に入れられた。
「あ、あの、この世界では湯あみをメイドさんに手伝って貰うのは当たり前なんですか?」
「いいえ。庶民はもちろん自分で、です。ただ、権力のある貴族の方はメイドに手伝って貰うのは当たり前です。」
「わ、私は貴族じゃ...」
「貴女様はこの国にとって必要不可欠な存在なのです。普通の貴族...いいえ、女王様よりも位が高いのですわ。」
あ、私達に敬語はお止めくださいね!と付け加えたメイドさんズ。
それに、とまたひとつ付け加えるメイドさんズ。
「とてもお可愛らしいお方ですもの!絶対に手伝わせて頂きます!」
声をハモらせて言うメイドさんズ。
若干引く私。
そして、目をキラキラさせながら
「「ドレスアップさせて頂きますわ!!」」
さぁ、ここからが地獄の始まり。
メイドさんズはあのドレスはあーだ、このドレスはどーだと言い合いながら着せ替えていく。
やっとドレスが決まったと思ったら、髪はどーする、アクセサリーはあーする、靴はどーだと目まぐるしく喋り、行動していく。
私はそれを遠い目で見ながら今夜の舞踏会について考えた。
今日は主催者直々に招待されたし、挨拶しなきゃいけないのよね...
やっぱり参加者にも挨拶周りしなきゃ駄目かしら?
きらびやかな世界って苦手なのよね...
あぁ、憂鬱だわ..........
「お嬢様?いかがなされました?出来ましたよ?」
「あ、あぁ。ありがとう。それと一つだけお願いしても?」
首を傾げるメイドさんズ。
「?はい。なんなりと。」
「あのね、ジゼルって呼んでほしいの。お願い、ね?」
「そんなことでしたら!ジゼル様!」
表面上は穏やかに微笑みながら、内心私はウキウキだった。
やったわ、これでお友達が増えた!
私はまだこの国のことをあまり知らない。
知るにはまず『友達』を増やすことが大切だ。
だから、私は今お友達を増やすことに躍起になっている。
だからこそ、お城のメイドさんズと仲良くなることは私にとって大事なのだった。
やっと投稿し終えました!いやー、疲れたわ。
こんなことで疲れてはこの先やっていけないけど、高らかに宣言します。
私は疲れたのです!←
今ちょうど卒園·卒業シーズンですね!
ご卒園·卒業された方はおめでとうございます!
私も昨日、卒業式をしました。
しっかり、三年生をお見送りしましたよ~o(^o^)o
式中、肩と背中が痛くて痛くて。
大変でした\(゜ロ\)(/ロ゜)/
皆さんも、式中に体が痛くならないようお気を付けて!