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ジゼルのレクイエム~生まれながらの罪~  作者: ちぇしゃ猫
第一章 新生活と、不思議な住人
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第2話 はじめての町へ!

ここで生活することになった私は、セロンと二人で森の中を町に向かって歩いていた。


「とりあえず必要なのは、服と食料よね。」

「そうですね~、後は小物とか雑貨ですよね。」

「あ、でも私、お金持ってないわよ?お金無くちゃ、買えないわよね?」

「あぁ、その事については大丈夫ですよ。僕、これでも階級はスペードですので!」

「階級...?」


そこでセロンはハッとしたような顔をして


「あっ、そうでした!階級制度、知りませんよね。階級は上から、ジョーカー·スペード·ハート·ダイヤ·クラブの順です。普通の国民はダイヤの階級を持っています。ハートは富裕層の人々。スペードは、王族や貴族の一部が持っています。」

「ジョーカーは?」

「ジョーカーは『アリス』だけが持つ、特別な階級です。この国の最高位はアリスなんです。」

「ふぅん...アリスって凄いのね...じゃあクラブは?」

「クラブは犯罪者や奴隷が持つ階級です。大抵クラブを持つ人は面倒事を抱えている人が多いので、気をつけてくださいね。」


クラブを持つ人には近づかない方がよさそうね...

セロンはスペードって言ってたから...


「ねぇ、セロンって貴族なの?」

「はい、伯爵です!だからお金は腐るほどあるんですよ~」


ふぅん、伯爵ねぇ...って


「伯爵ぅぅぅぅ⁉」


驚いて、思わず大きな声がでてしまった。

が、多分他の人でも出てしまうだろう。


「?えぇ、女王様の補佐をしています。」


女王の補佐⁉

開いた口が塞がらない。見た目、私より年下のセロンが⁉


驚きすぎて固まっている私に、


「そろそろ行きましょう?」


と声をかけ、私の手をひきながら歩き始めるセロン。

当初の目的を思いだし、私は我に帰り繋がれた手はそのままに、セロンの横に並んで歩き始めた。


数分後...

私たちは、町の広場に着いた。

セロンの説明によると、ここはセルリアという名前の城下町で、大抵のものはここで手に入るらしい。

町の大通りを森とは反対の方向へ進むと大きな城があり、そこにハートの女王様が住んでいる。


「すごい人通りが多いわね。」

「ここは大通りですし、今はちょうどお昼時ですので、皆さん食事に出掛けているのでしょう。さて、最初はどこからまわりますか?」

「あのね...その前にお昼食べていい?お腹すいた...」

「そうですね。僕もすいてたので、お昼ご飯、食べに行きましょうか。」


にこっと微笑んで、セロンは頷く。

その瞬間、周りにいた女の子たちが顔を赤く染めてポーッとセロンをみつめた。


さすが美形...


心の中で感心しつつ、私はにこりと笑って


「それじゃ、行きましょ」


と言ったその時、セロンの顔は周りにいた女の子と同じように真っ赤になった。

どうしたのかと不思議に思いつつ、辺りを見回してみると、同じように顔を真っ赤にしてこちらを見ている男の子たちがいた。

首をかしげながら


「ねぇ、セロン。この町、風邪かなにか流行ってる?」


と、問うと...


「...やっぱり、今のは無自覚ですか...はぁ」


と、溜め息まじりの独り言が返ってきた。


私が頭の上にハテナをとばしていると...


「さて、行きましょうか。そろそろ行かないと混み始めるので。」


と、セロンは言いながら、さりげなく手を握ってきた。

びっくりしながら繋がれた手を見ていると...


「人通りが多いので、はぐれたら大変ですから。」


あぁ、なるほど。と思いながら私は繋がれた手をしっかりと握り直して、セロンと共にたくさんの人が行き交う大通りを歩いていった。







今回は少し短めなのかなぁ?と思いつつ投稿しました、ちぇしゃ猫です!

1話と比べて短いような気がしてならない(^_^;)

しかも会話文が多めで入っています(笑)

こんな作者ですが、次回も見てやってください(苦笑)

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