第四撃目 ドラゴンの炎ブレス!アスナは回復した!
ーーAsunaーー
竜牙は話してる内に気があって来た。好きな歌手、好きなゲーム、好きな遊び、様々な物が一致した。
「お?そろそろかな?」
最終的には空を飛ばずに身体強化をして走ることにした。何でも飛竜に襲われた事が有るそうだ。私達が森を抜けると、そこに広がっていた光景は...
ギイィンッ、ドガアッ、ヴァサッヴァサッ、「グッ」、「キエエェェェーー!」。
何とまあ、女剣士さんが真っ黒のドラゴンと戦っているでは無いか、ってそんなに悠長に説明するヒマなんて...ぎゃあぁ!衝撃波が飛んで来る!
「結界(force field):護壁(deny wall)」
と、そこで竜牙の結界に弾かれる。
「アスナ!動け!」
「っは!」
竜牙の叫びでやっと眼が冷めた。こいつは敵、私達を傷付ける、敵。だったら...
「焼き尽くす!」
私は自身に身体強化を三回重複で発動させ、黒竜の目の前へとジャンプし、ヘビィバングを振りかざす。
刹那、物凄い焰がヘビィバングから溢れ出る。
「焦げろッ!」
脳天に直撃。しかし、仮にもドラゴン。それだけではまだ息の根を止める事は出来ない。私は距離をとり、グローブを付けようと試みる。だが、
「キュオオォォォー!」
ドラゴンは一気に息を吸い込むと、小さな太陽を吐き出して来た。勿論、私は無防備。避けられるはずも無い。ああ、何で助けて貰った後にすぐ死ぬんだろ?竜牙が必死にこっちに向かって居るが、間に合わない。太陽はそのまま私に衝突し...
消えた。
「え?」
消えた、と言うよりも入ったが正しいだろうか?ふと見ると、女剣士さんが驚いている。ドラゴンもまさか吸収されるとは思っても居なかったらしい、狼狽えている。でも、これで私は助かった。なら、そのチャンスを使おう。私は歌い始めた。
「我が化身、焰の精霊よ、汝の祝福を与えたまえ。目前の黒竜を焼き尽くす業火を、全てを焦がすその激しさを、一点に集め、我の先導に従い、それを放て。オルク・ブラスター!(olk blaster)」
太陽より神々しく輝くそれは捉え切れない早さで飛び、ドラゴンを消し去り、もう一つの山をも、
消した。
ーーto be continuedーー