プロローグ
ーーnaratorーー
「ふわぁあ~あ」と大きな欠伸と共に布団が動く。「あ~、今日何しよっかぁ」退屈そうな声を出したのはこのストーリーの主人公、稲穂 竜牙。容姿端麗、成績優秀、文武両断の彼は内面的には腹黒い。突っ掛かって来る不良を叩きのめした後、身包みひっぺがえして全裸で女子公衆トイレに放り込み、ロープで動け無い様にする。「へっぶしゅっ、ずずっ、誰だぁ俺を噂してんのは?」ヤベッ、逃げよっ。「ま、いっか。早くしねと遅刻しちまうよ。」と言い、一瞬で制服に着替える。そして冷蔵庫からウィザードinゼリーを取り出して、鞄を掴みドアを蹴破る。そのまま空に飛び出したーーーーー。
常人なら死んでいよう高さから飛び降りる、自殺行為以外の何がある?だが彼は違った。「身体強化:脚力」竜牙がそう呟いた瞬間、彼の周りの空気が薄くなる。ダンッッ。コンクリートのアスファルトに蜘蛛の巣が出来る。そう、彼は魔術師である。「右見て~、左見て~、人間は居無いから大丈夫か」そう言うと走り出し、歩道にでる。
ーーRyügaーー
「ふぅ、工場のおっちゃん、また来るかなぁ...」なんて言いつつボケっとしてると、不意にボールが俺の横を通り過ぎた。「えっ?」少女、いや幼女に近い少女がその車道に出たボールを追い駆けて行く。
「おいおい、マジかよッ...!」飛び出そうとした瞬間、誰かに押し戻された。よろけながら前をみると、俺を押し戻したらしい赤髪の少女が幼女を突き飛ばしていた、そしてクラクション。軽自動車に安っぽい「ピーーーッ」じゃなくて、腹に響く様なクラクション。ーーー重トラだ!。誰かがそう叫んだ。そして次の瞬間はーーー。
ーーAsunaーー
信号待ちの歩道に突っ立てると、小さな女の子がボールを追い駆けて行った。その10メートル右側には、ーーー重トラだ!。誰かがそう叫ぶ。私は全速力で走り、飛び出そうとして居る銀髪の青年を押し戻し、そのまま女の子につっこみ、突き飛ばす。次の瞬間、私は自分の体がスプラッタになるのを見たーーー。
短くてすみません!今度はもっと長めにします!