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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

"私戯"

掲載日:2026/02/24

高価過ぎるペットらしく、原形質を飼って居るのは学校でも僕だけらしかった


『原形質』というのは無機質過ぎる名前だけど、要するに彼は『知性を持たない粘液躰を持った、僕くらいの歳頃の男の子』だ

今時はよくある人造生命なのだが、ペットとして販売する都合から『知性を持たせない』『法定義上の「人間形状」をして居ない』事の両立の為、知能の低いスライム生命躰にデザインされて居るらしい


彼らは食用に販売される事すら有る

僕の夜毎の『遊び』も、これに関係して居た




原形質の首筋を、ベッドの天蓋の中、布団の内側で密かに嘗めて居る

生殖も行えないような人造生命なのに、彼は訳も解らず僕の両腕に抱かれ、くすぐったそうに震えてみせた


時間を掛けて嘗め(ほぐ)しながら、原形質の躰を少しずつ柔らかくしていく

恐らく、僕の唾液と躰の構成成分が混ざった結果の現象なのだろうけど、原形質は蕩けた顔をしながら、事実として、その躰自体も柔らかに弛緩を始めていくのだ


時間としては、どれ程経ったのかは解らない

夜とはそういう空間だと僕は思って居る

原形質の躰はいつしか、液躰のようになって居た


僕は彼の粘液質の人差し指を掴むと、花の蜜を吸うように、彼の指を先端から吸い込んだ


喉の中を原形質の指だったものが、時折ごくごくと喉を鳴らしながら嚥下されていく

視る間に、彼の手首の先までが呑み干されていく

喉奥に、通過し得る限界の大きさのものが入っていく感覚に心地良い疲労が生まれ、汗が僕の額から眉へと伝った


呑み干したのち

唾液音を隠しもせず、僕は彼の手を喉で圧迫しながら、吐いては呑んで、摩擦を繰り返す


行為に及んでいる時、原形質の少年の顔は本当に眩しい

淫靡な刺激を必死で与えて居る筈なのに、彼は屈託の無い顔で僕に笑ってみせる

それを視るだけで、僕の唾液と喉液は新しく分泌され始め、喉が壊れる事も厭わずに、僕は彼の手を喉に収めてしまいたくなる


そのせいだろうか

今日の僕は致死的な失敗をしてしまって居た



ぐげ、という醜い音と共に、原形質の腕が肩まで僕の喉に収まる

そしてそれは、どんなに力を入れても、僕の躰から引き抜く事が出来なかった


───唾液で慣らしたつもりが、長時間遊び過ぎて、もう乾いてしまって居たのか


僅かでも、喉の中で前後させようとする

それすら不可能だったばかりか、彼の手首は、身躰感覚を信じるなら胃腸の中に到達し、そこで指を握ったり開いたりして、遊んですら居るようだった


原形質の顔を視る

彼は状況が解って居ないのか、曇の無い瞳で僕を視詰め返すと「え〜………?」と首を傾げ、次の瞬間には楽しそうに眼を細めて、くすくすと笑い始めた




───あれっ、もしかして僕は死ぬのか……?


考えが過ぎった瞬間、背中の汗腺総てが、一斉に冷たい汗を服の中に吐き出した


「助けて」と叫びたかった


現実には、ごぼごぼとした音しか出ない


気持ちが良かったのか、原形質が無理やり僕の喉に腕を擦り付け始める

喉奥で数えられないくらい裂傷が発生し、僕は自分の血で呼吸が出来なくなった

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