好奇心旺盛なドラゴン
世界は幼く、天は静謐なり、
山々は銀の寒さに、眠りに就けり。
暗き底より、一つの息吹立ち昇り、
風吹かぬ処に、エルドランは目覚めたもう。
炎にあらず、煙にあらず、火でもなし、
ただ心の願を、掻き立つ温もり。
彼が石に触れし時、川は語り出で、
深き淵より、緑は覚醒せり。
今、葉と流れに、囁き通い、
その声は、万の夢に留まりし。
エルドランは山の砦に、深き眠りにつき、
彼の名は、暁が涙する時、再び目覚めん
ルーニンへの嘆き
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覚醒せし最初の存在は、竜ルニンなり。歴史を通じて唯一、炎を吐くことのできし存在。彼こそがフェロシアにおける最古の生命であった。彼に次いで、万物、万人が生い出でた。他の種族は、竜を神聖なる存在と見なすようになり、神、預言者、使者、あるいは守護者と称した。この時代を**「ルニン時代」と呼び、全ての種族が安寧の内に生きた。その始まりは定かではないが、その終わりは絶対**なり。――ルニンの消失である。
ルニンの姿が消えると共に、暗黒時代と知られる時代が開幕せり。この時代は数万年に及び、種族は互いに分断された。己とは異なる者への疑惑が根付き、種族の内部でさえ分裂し、国境を引き、国家を築き上げた。己の領土が足らぬとなれば、軍勢を興し、**互いに殺戮**し合った。
長き時代、竜たちは他の種族の事には関心を払わず、己の流儀にて生きていた。「最初の竜の王」と知られるドラコンが、パシールという都に降臨し、自らを領土の主と宣言するまでは。
この時、「竜の時代」と知られる時代が開始せり。
彼らはルニンほど強大ではなく、彼のように炎を吐くことも、巨大であることもなかったやもしれぬ。されど、他の種族よりは遥かに強く、大きくありたもうた。かつて狩られし竜は、今や貢物と称して、他の種族から食料を徴収した。大半の者は彼らに屈服し、一部は抵抗を試みた。しかし、いかなる武器も竜の鱗を貫くこと能わず。ある種族は敗北の後、服従し、ある種族は安寧の地と見なしうる場所へと逃避を求めた。
竜の時代は比較的穏やかに過ぎ去りしが、やがて竜たちも他の種族と同じ貪欲に屈服した。クアラレスを除く全ての大陸で、竜の王たちは互いに戦を仕掛けた。クアラレスは、竜たちが巣を構えるに高すぎる山が無く、他の大陸からも遠く離れていたため、竜たちが無視し、決して訪れることのなかった地である。そこに住む人々は、**「幸運」**であると言えよう。
しかし、残りの大陸全てにおいて、竜と彼らに仕える種族は互いに殺し合っていた。竜たちは時を経るにつれて獰猛となり、卵の中にいる自種族以外の者を殺害するに至った。老いたるか若きか、雌か孵化したばかりの雛か――それは問題ではなかった。数千を数えし竜の個体数は、千を下回った。この血塗られし時代は、およそ五百年続いた。五世紀、この殺戮、破壊、恐怖の時代は耐え忍ばれた。
竜の王たちの戦いは、竜の時代四千年の年に、**竜の法と知られる盟約**によって終結せり。この盟約によれば:
- 抱卵中の竜への攻撃は禁止された。
- 卵を傷つけることは禁止された。
- 二百歳未満の竜を殺すことは禁止された。
- 竜の王たちは、正当な理由なく他の竜の王を襲撃することは禁止された。
- 若き竜が竜の王の領土を要求し、王位に昇らんと望むならば、それは一対一の儀礼的なる決闘を通して行うべし。武力や恐怖をもって民を服従させてはならなかった。
- 竜の王への決闘の挑戦は、五年に一度のみとされた。
- これらの規則を破りし者は、全ての竜の王の連合せる力に直面するであろう。
合意によって確立された法は、竜の王たちの無意味なる戦を終わらせた。
この出来事より百五十年後、その名も、出自も、行先も知られざる、一柱の若く好奇心旺盛なる竜が、今や**「終わりなき嵐の海」と知られる海を渡り、クアラレス大陸へと飛来せり。この地の種族は三つに分かれ、各々の種族は己の領域に留まり、互いに交信**せざりき。
大陸の中央には人間が住んでいた。フェロシアの至る所に人間が見られるため、彼の驚きはなかった。彼らの土地は丘陵と森林地帯から成り、いくつかの小山を除いて高地はなかった。竜が何故ここに来なかったのか、彼は理解した。
大陸の北にはエルフが住んでいた。彼はこの種族を初めて目にした。彼らは部族で、半遊牧的な生活を送っていた。彼らの土地は平野と部分的に森林で覆われていた。山と呼べるほどの高地はなかった。
大陸の南には蜥蜴人が住んでいた。この種族もまた、彼が初めて目にしたものである。彼らは隠されたと呼べる集落にて小さな部族で生活していた。彼らの土地は熱帯雨林と沼地から成っていた。時折、木々の間から急な岩の高まりが突き出ていたが、山と見なすには低すぎた。
この偵察は数年間続いた。この地の種族は、竜の存在そのものを忘れ去ったかのようであった。竜は単なる神話の生き物に過ぎず。彼は、竜を神聖なる存在と見なす他の大陸の民を想い、自問した。「他の種族の信仰を、己の意のままに、いかほど形作ることができるだろうか?」
彼はエルフの許へ赴き、高らかで威厳ある声で語りかけた。「吾輩は神々の使者なり」と彼は宣言した。エルフたちは、その伝説に描かれる存在に酷似したこの竜を信じた。エルフの彼への眼差しの輝きを見るや、竜は同じ調子で語り続けた。
「吾輩は神々の戒律をもたらす。神々は、汝らが自然に害を為さず**、他の全ての民族と調和して生きることを望む。姿形を問わず、全てを愛せ」と彼は命じた。そして、彼は一言**も発せず、振り返ることなく飛び去った。
これを耳にしたエルフたちは、この出来事を一族に語り伝えた。時を経て、彼らは皆、これらの言葉に従うようになった。
彼は蜥蜴人の許へ赴き、高らかで威厳ある声で語りかけた。「吾輩は神々の使者なり」と彼は宣言した。蜥蜴人たちもまた、伝説に描かれる存在に酷似したこの竜を信じた。蜥蜴人の彼への眼差しの輝きを見るや、竜は同じ調子で語り続けた。
「吾輩は神々の戒律をもたらす。神々は、汝らをこの大陸に置き、これを守護せしめたもう。ここは聖なる地なり。汝ら以外、誰も足を踏み入れてはならぬ」と彼は命じた。そして、彼は一言も発せず、振り返ることなく飛び去った。
これを耳にした蜥蜴人たちも、この出来事を他の者に語り伝えた。時を経て、彼らは皆、これらの言葉に従うようになった。
他の種族が、己の言葉に従ったことを確信した後、彼はついに人間の許へ赴き、高らかで威厳ある声で語りかけた。「吾輩は神々の使者なり」と彼は宣言した。人間は、他の種族に比べて短い寿命のため、竜に関する伝説さえも忘れ去っていた。彼は人間の空虚な視線に気づき、彼らを**「納得」させる必要を悟った。なぜなら、人間は他の種族のように即座に従うようには見えなかったからである。彼は他の大陸の宗教を想い、大抵の宗教が悪行をなす者への罰や呪い**を語ることを思い出した。彼は同じ調子で話を続けた。
「吾輩は神々の戒律をもたらす。神々は生贄を要求する。人間ではない生贄を。その見返りに、汝らに豊穣と恵みを約束する。されど、充分な生贄が捧げられねば、神々は汝らに災い**を降らすであろう」**と彼は述べた。
人間たちは混乱とわずかな恐れをもって互いを見合わせた。杖をついた一人の老人が群衆の中から進み出た。彼は長く白い髪と髭を持ち、その衣は貧困を示唆していた。彼は歳のために腰が曲がり、まっすぐに立つことさえできなかった。そして、彼は竜に反論した。「尊き高次の神々の使者よ、神々は正確に何を我々に要求されるのですか?」と彼は問うた。
竜は老人を見つめ、同じ調子で語った。
「神々の望みは単純なり。人間以外の種族からの生贄なり。死の神は、毎冬、汝らの生贄の魂を回収しに来るであろう。然るに、汝らはその肉体を傷つけることなく、これを遂行せねばならぬ。肉体を傷つければ、その魂もまた傷つくゆえ。この制約の中で、生贄を如何にして殺すかは、汝らの判断に委ねる。」
「しかし、もし我々が貴殿の言う通りにしなければ、どうなるのですか?」と、一人の若者が群衆の中から進み出て、あたかも竜に挑戦するかの如く問うた。彼の体つきは頑丈で、その声には自信が満ちていた。
「然らば、罰せられるであろう」と竜は述べ、素早き動きをもって、片手の一撃で若者を押し潰した。
**「理解したと信じる」**と彼は言い残し、振り返ることなく飛び去った。
群衆は、目の前で起こった出来事に衝撃を受けていた。
若き竜は数年間身を潜め、大陸の種族を監視した。蜥蜴人は、自分たちの土地に立ち入る者全てを攻撃していた。人間は、生贄を得るために他の種族の土地を侵略し、彼らを生け捕りにしようとしていた。エルフたちは、全ての種族に使者を送っていた。彼は、一部の人間集落が己の言葉を真剣に受け止めていないことに気づき、その幾つかに**「災厄」**をもたらした。
彼は川の流れを変え、洪水を引き起こした。彼は山から岩の破片を砕き落とし、人為的な山崩れを生み出した。彼は、ある村に死んだ動物を空から降らせることさえした。これら全てが、人間が彼の言葉を信じることを確実にした。神々に生贄を捧げねば、神々は汝らに災いをもたらすであろう、と。
その後、彼は数十年間、休息のために退いた。彼は己の「実験」の結果を忍耐強く待ったのである。
本書はオリジナル小説として私が執筆したものですが、私はまだ日本語を流暢に話すことができません。
そのため、この日本語版は、翻訳アプリを用いてオリジナルの英語版テキストから翻訳されています。
翻訳には正確さや完全性に欠ける部分があるかもしれませんが、物語の世界観や雰囲気をできる限り忠実に伝えられるよう努めました。
お楽しみいただければ幸いです。




