表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

彼女が、“僕の言う愛って何って言ってきた!”

作者: 七瀬





彼女が、“僕の言う愛って何って言ってきた!”




僕と彼女は付き合って6年が経っていた。

4年前から僕と同棲を始めた彼女!

同棲を始めた頃は、何かと産まれてきた生活も違っていて、

ぶつかり合う事が多く、喧嘩も絶えなかったけど、、、?

次第にお互い、ここは言い返さないとか、我慢するとか出来るように

なり上手くいくようになっていった。

お互いの性格を分かり合えると、お互い共通のモノが楽しかったり、

少し余裕もでてきて、僕は彼女を自分の家族に会わせていたし、彼女も

彼女の家族に僕を会わせてくれていた。

いずれは、“お互い漠然ではあるけど一緒になるモノなのだと想っていた!”





・・・そんな彼女との生活が、“僕はもう当たり前に思えてきた頃、”

少し気が緩んでいたのか?

彼女をほったらかしにして、職場の人達や男友達とよく飲みに行くよう

になっていたんだ。

遊び惚けていた僕は、“彼女から遂にあの一言をくらう!”




『“侑汰の言う愛って何なの?”』

『えぇ!?』

『“もううんざり! 私達、別れよう。”』

『・・・ちょ、ちょっと待って! 僕が悪かったよ、反省してる!

もうこんな事を言わせないようにするから、許してくれないか?』

『“これだけじゃない! もういろいろとうんざりしてるのよ、

そもそも私の結婚相手が侑汰って誰が決めたの? 他の男性ひと

でもいいと思ったの! 私達は結婚するべきじゃないのよ!”』

『わ、悪かった、もうこんな事はしない! 約束するから、その考え方を

見直してくれないか!』

『“侑汰の居ない時間に、散々考えて出した答えよ! 間違ってるはずがないわ、”

悪いけど、明日! 部屋を出るから、荷物は取り合えず実家に送る事にしたから

残った私の荷物は、侑汰が捨てていいわよ。』

『そ、そうだ! 梨衣の家族に会わせてもらってるじゃないか! いろいろと

今からだと僕との関係をどう説明するんだよ! 別れるなんてやめてさ、』

『“もう家族には言ったわ! 家族も納得してくれているからそんな心配は

要らないわよ。”』

『・・・なあ、考え直してくれよ、梨衣!』

『無理よ、もう決めた事だから!』

『・・・・・・』






・・・こうやって、6年も付き合っていた彼女と僕は別れた。

僕の中での彼女は? “僕のする事は、何でも許してくれると思い

込んでいたのだと思う。”

こんな形で彼女にフラれて、僕はようやく彼女の気持ちが少しづつ

分かってきたような気がするんだ。

僕が飲み回っている間、彼女は一人で寂しかったのだと思う。

一人で僕が何時帰って来るのかも分からず、待っていてくれた彼女。

晩ご飯も、僕の為に何度も作ってくれていたのだと思うし。

僕は夜中帰ってきたら、冷めた料理にサランラップされた料理をチンして

夜中何時でも食べる事にしていたが、きっと彼女は僕と作りたての料理を

一緒に食べたかったに違いない!

僕は彼女の為に、“何かするという事をこの頃からしなくなっていたのかも

しれないな。”




僕がどんなに彼女の事を好きでも、もう手遅れなんだと気づいた。

今は一人、仕事帰りにコンビニに寄ってコンビニ弁当と缶チューハイを

買って、コンビニ弁当を家でチンして、缶チューハイと一緒食べている。

真っ暗な部屋に、明かりをつけて一人食べるご飯は虚しい。

味なんてもう感じないし、美味しいとも思わなくなった。

僕は彼女と別れてからは、“職場の人達や男友達と飲みに行かなくなった。”

それが楽しいと思わなくなったからだ!

“皮肉にも彼女と別れた後に、そんな事に気づくなんてな。”

僕はきっと彼女にとって、“ダメな彼氏だったのだろう。”



・・・でも? 僕にとっては、彼女はもう出逢う事が出来ないぐらいに

とってもイイ女だったと想っているんだ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ