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御伽噺戦争・VR旅行記二十四回目

やあ、こんにちは。御伽噺戦争(メルヒェン・クリーク)・VR(メルクリVR)の旅行記の二十四回目だよ。


つ 遠景の俯瞰写真、流れの勢いが違う二つの川が合流しているのと、その先に街並みが見える


前の滝の時にちょっとだけ書いたけど、東西両方とも滝つぼの先は川として北の海に流れてってるんだ。

で、この合流地点近くに結構大きな町があるんだ。

この町は崖上と崖下の大体中心近くにあるから、中継地点として発展してきた町なんだ。


つ 俯瞰写真、街を縦横断しやすいようにか大きな道がいくつもあり碁盤の目に区画整理されている街並み、店舗も多いようで活気が見える、家々は不規則なカラフルになっている


この「シャテーヴァンス」はもともとは南北を行き来するときの休憩所としての宿屋経営から始まったそうだよ。


つ 古めかしいが、しかししっかり手入れされているようで薄汚れた感はない大きな建物、宿屋の看板が出ている

つ 宿の受付と思われる屋内、カウンターの向こうには柔らかく微笑んだまだ若い女性が立っている、周囲の内装に古臭さは感じない

つ 受付前ロビーと思われる場所、泊り客らしき人たちが楽し気に会話している、テーブルやソファは真新しくしっかりしていそうに見える

つ おそらく併設のレストランと思われるが、きれいに整えられており、キッチンなども見える限り最新型になっている、客席にもキッチンにも人があふれている


ここがその一番最初の宿屋だね。

増改築してるらしくて、外観は少し古い感じがするけど、中は最新の設備だったよ。

あと、ここは街で一番人気の宿泊施設みたいで、泊り客がすごく多かったよ。

上の写真見てもらえばわかるんだけど、写ってる客は基本泊り客だね。結構な人数でしょ?

宿の人に忙しい中で時間をもらって聞いたんだけど、この宿は部屋数が百を超えてるらしいよ……。

あとで街中でも話聞いたんだけど、この宿は宿泊先としてもだけど、就職先としてもかなりいいとこらしくて、小さい子が「いつかこの宿で働きたいの」って気合い入れてたのにはほっこりしたよ。


で、この町の歴史についてなんだけど、元々この辺は荒野でね。

だれも住んでないような場所だったんだよ。

でも、フレードリットで宗教が起こり、それに伴ってレッドキャップが建立して、聖都に「黒い森の乙女教」の本拠地が移転することになった。

このころには港町のガラムもある、港町からの輸入品なんかを聖都に運ぶにも休憩できる場所がない。

あ、地図出し忘れてた。

位置関係はこんな感じだよ。


つ 雑な地図、港町と今の首都のちょうど中間くらい、川の合流地点より少し北にココという赤丸がある


元々はフレードリットやガラムから聖都への荷物輸送をしていた宿の主人のご先祖様が、安心して休める場所が欲しくて荒野の真ん中に休憩所を作ったのが始まりだそうだよ。

とはいえ、当時の休憩所はここまで立派じゃなくて、本当に簡単な掘立小屋みたいな感じだったらしいんだけど、同業者に喜ばれたのがきっかけで徐々に大きくしていったんだって。

休める場所があれば、そこで商売をし始める商人も出てくるでしょ。

流通で通る場所だと、どんどん人が集まってくるし、住み着く人も出てくる。

そうしてこの「シャテーヴァンス」は大きくなっていったんだ。

あと、発展しやすかった要因の一つに、川がすぐ近くになったのがあげられるかな。

人間水がなかったら生きていけないからね。

そういうわけで、この町は比較的商人やその護衛をやってる傭兵なんかが多いよ。

黒い森の乙女(ジュフアブダルゲン)教」の人がいないわけじゃないけど、すごい熱心な信徒がいっぱいいるって感じではないかな。

レッドキャップの中では、一番宗教色が薄い町かもね。


つ こじんまりとした教会、その周囲は喧騒が聞こえてきそうな店舗が立ち並んでいる

つ 少し拓けた広場、まだ幼い子供たちが楽しそうに駆け回っている、それを見守りながらほほ笑む近くの店舗の店員


こんな感じで、レッドキャップの中で一番教会がちっちゃいよ。

礼拝とかどうしてるの? って聞いたら、行きたいときに行くだけらしいんだけど、年に二回ある大型礼拝と、それ以外でも人が多いときは、教会の扉をあけ放って街路まで使って礼拝するんだって。

その礼拝の様子に遭遇できたから見せるね。


つ 小さな教会の扉が開け放たれ、その前の街路を埋めるように人々が膝をついて祈っている


ちゃんとしたのはちゃんと教会の中でやってるよ。

最初は「また別の日に」って断ってたらしいんだけど、司祭たちも苦しく思っててね。

かといって教会を増設することも改築することも難しくて、苦肉の策として始まったのがこの扉をあけ放って行う街路も使った礼拝なんだって。

今でこそ教会を増設も改築も可能なんだけど、ほかの町にはない伝統みたいなものだからって町の人たちが許容してるから、この形式が継続されてるんだって。

ひまわり(イリアンサ)君経由でちらっと枢機卿に聞いてみてもらったんだけど、「黒い森の乙女教」の上の方の一部では「貧乏くさいから早く街路を使うのはやめて増改築するべき」って行ってるらしいけど、教皇が「それぞれの町らしくていいじゃないですか」って蹴ってるらしいよ。

なんていうか、話の分かる教皇様だよね。


つ 最初の宿の宿泊部屋と思わしき室内で笑ってダブルピースしてるイリアンサと端に見切れる右手ピース


今回はちょっと短いけど、ここまでにしておくよ。

次回、この町の様子をもうちょっと詳しく紹介していくね。

お店とかもなかなか面白いところが多いから、見てるだけでもなかなかだよ。

あと、同じ宿に泊まってた人たちから聞いたおすすめとかも紹介するつもり。

それじゃあ次回を楽しみに待っていてくれ。

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