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御伽噺戦争・VR旅行記二十三回目

やあ、こんにちは。御伽噺戦争(メルヒェン・クリーク)・VR(メルクリVR)の旅行記の二十三回目だよ。


つ 張り出した崖の遠景写真、崖の上には立派な教会があり、崖の近くには街並みがある


今回は崖の上にある街を紹介していくよ。

場所はここね。


つ 雑な地図、首都と崖を指すU字線があり、U字の外側の北端にココと丸がある

つ 少し高くなったところに立派な教会、そのすそ野に街並み


場所と全体的な街並みはこんな感じ。

首都と違って町が全部崖上にあるんだけど、張り出した部分だけちょっと持ち上がってて、写真の通り教会が町を見下ろしてるみたいな街並みになってる。

「フレードリット」って名前で、レッドキャップでおそらく一番古い町になるんだ。


つ 街並みの写真、石レンガで作られているようだが、ところどころ苔が生えている

つ 崖の上の教会の写真、青空をバックにした教会はなんだか絵画のようだ、教会はきれいだがどこか古めかしさも感じる


手入れはされててきれいなんだけど、なんか古いって感じがぬぐえないから住人に詳しく聞いたんだよね。

ここの人たちは結構そういう話を聞かれるらしくて、快く話してくれたよ。

あ、聞いたのはこの人。売ってた揚げポテト、おいしかったからおすすめするよ!


つ 街の景観を壊さないような出窓の店、笑顔が素敵な老婦人がこんがりと揚がったポテトの入ったカップを持っている


ひまわり(イリアンサ)君が一緒だったから彼の食レポ乗せておくね。

「ポテトフライって一般普及されてるから味の想像はつきそうなんだけど、想像以上。イモ本体が違うのかな、イモ自体がめちゃくちゃ甘い。味付けはシンプルな塩を選んだんだけど、周りについた塩が相まってしょっぱさと甘さが絶妙なバランス。で、少し大きめに切られてるからか、外側はカリっとしてるのに中がホクホクしてる。一つ食べ始めるともう止まらないね。藤さん、もっ個買ってきていい?」

この後、ひまわり君は五回お代わり購入してたよ……。

お店のおばさまが「好んでくれるのはうれしいけど、偏った食生活はよくないからもうおやめ」って言ってくれて止まった。まだ買おうとしてたんだよね……。

この町に数日連泊したんだけど、毎日買いに行くくらい気に入ったみたい。

あ、わたしも食べたよ。でもおいしかった以外わかんないよ……。


で、このフレードリットの件だけど、実は「黒い森の乙女(ジュフアブダルゲン)教」の発足地なんだって。

「黒い森の乙女教」の一番最初の信徒(今だと初代教皇って言われてる人、この町では「教祖」って呼ばれてる)は、普通の村娘だった。

元は崖下にあった小さな漁村に住んでいた娘で、別に何か特別ではなかった。

狭い村が嫌で、外にあこがれる普通の娘だった。ただ、崖の上に登って景色を眺めるのが好きなだけの娘だった。

ある日、娘が十六になった日、その日も崖の上に登って景色を眺めていた娘は、「神の声を聴いた(しんたくをうけた)」。

内容は伝わってないらしいんだけど、とにかくその日、娘は神の存在を知って神を奉ることを決め、娘は今のレッドキャップにあたる地域を巡った。

なんでレッドキャップのあたりの地域だけ? って思ったけど、当時、レッドキャップのある地域は統一国家のない地域だった。

おそらく、レッドキャップ以外の地域も行ったんだろうけど、たぶんすでに国家が建立してた他地域では受け入れられなかったんだと思う。

娘は、数年間の布教行の終えて故郷に戻る。

そして、好きだった崖の上の景色を神にささげるために、崖の上に教会を建てた。

娘が布教して、その考えに賛同した面々が集まって、教会の近くに住む場所を作った。

そうして、この崖の端に今現在「フレードリット」と呼ばれる崖際の町ができた。


つ 教会の内部と思わしき写真、古いが丁寧に手入れされているために温かみのある雰囲気がある

つ 教会の内部と思わしき写真、中央の祭壇に天井のステンドグラスから光が差し込む、なんとも荘厳な雰囲気がある

つ 教会の内部と思わしき写真、下端に祭壇画見切れている、壁に木と月が合体したような紋様、その紋様の上に両手を組んで掲げ、上を向き、膝立ちになっている、祈っている娘の姿が彫り込まれている


娘は「シャーリー・フレードリット」。

元々は「黒い森の乙女(ジュフアブダルゲン)」の名前をもらっていたこの町は、聖都に本拠地を写すことに決まった後、「黒い森の乙女」の名前を返上し、最初の信徒である娘の名前からもらって「フレードリット」と改名した。

そうやってこの町の名前は「フレードリット」となったんだって。

で、「黒い森の乙女教」の紋様? レリーフ? があるじゃない。

それに彫り込まれてる祈ってる娘が、そのシャーリーの姿らしいよ。


つ 先ほどの紋様の上に彫り込まれていたのと同じ祈りをささげる少女の像、がいっぱい並んでいる

つ 法衣を着た女性がニコニコと像をもって何かをしゃべっている、その前に立っているイリアンサが苦笑している


ちなみに、この発祥の教会に行くとこんな感じで教祖シャーリー様像布教してきます。

結構な勢いで購入を進めてくるけど、ほんとに要らないと思ったら断ってね。

ただ、ここで分かれ目です。

これからフレードリットに来る人でホラー系の任務をやりたい人は断ってね。かなり怖いから、ちょっと怖い感じかな~って思ったら心臓が止まるかもしれないから気を付けてね。

逆に、歴史に関わる感動系をやりたい人はこの教祖シャーリー様像を購入してね。

しんどくなるくらいの泣ける感動系任務ができる。わたし、しばらく涙が止まらなかったよ。

この任務、購入したらホラー系は受けられないし、逆に初回断ったら感動系が受けられないんだ。

その代わり、同行任務として受けられるから、知り合いがいたら受けられなかった方を同行すれば両方の内容観れるよ。

わたしは、ひまわり君が前回購入してたから断って両方やったけど、この任務は両方とも話がつながってるんだ。

で、ひまわり君も知らなかったんだけど、これ、両方の任務を完了させたら、続編任務を受けられたよ。

どんな任務だったかは実際に受けてみてほしいんだけど、なんで二つの任務があったのかがよくわかったよ。


つ 顔を覆って崩れ落ちてるイリアンサ、隙間から目元や耳が真っ赤になっており、指先が少し濡れている


ちなみに、任務が終わった直後のひまわり君です。わたしもぼろ泣きしてたけど、ひまわり君は号泣してもう顔も真っ赤だし何度もぬぐった手がびっちょびっちょだった。

わたしもひまわり君も涙もろい方だから、そんなでもない人は平気かも?


つ 先の像を売ってた信徒とイリアンサが並んで笑っている、端に見切れる右手ピース


と、いうわけで最初の教会がある街、フレードリットでした。

で、フレードリットの話を書いていて、そういえば任務に関わった話をあんまり書いてなかったな~って思い出したよ。

国家任務関係も結構あったし、紹介予定の場所の紹介が終わったらまとめて紹介するね。

一応、ひまわり君が知らなかったやつを中心にまとめるよ。

それじゃあ次回を楽しみに待っていてくれ。

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