目も耳も正しかった
子どものころ見た夢の話は
今なら熱に浮かされ見た幻だと分かる
私を呼ぶ声に着いて行ったあの日
友人のような心安らぐ声音に導かれ
入った森の中で意識を失っていた
高じた病を治すのは一苦労だったが
今ではその人間を狂乱者だと自覚している
大人になってなお知らない夢の話に
煌めいた瞳を向けてしまう少年を
歓迎したあの狂乱者は今もいるのだろうか
子ども心に住み着いた存在を
存在していると信じてしまう私は
今も子どものまま成長していない
子どものころ見た夢の話は
今なら熱に浮かされ見た幻だと分かる
私を呼ぶ声に着いて行ったあの日
友人のような心安らぐ声音に導かれ
入った森の中で意識を失っていた
高じた病を治すのは一苦労だったが
今ではその人間を狂乱者だと自覚している
大人になってなお知らない夢の話に
煌めいた瞳を向けてしまう少年を
歓迎したあの狂乱者は今もいるのだろうか
子ども心に住み着いた存在を
存在していると信じてしまう私は
今も子どものまま成長していない
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