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とある少年のデスボイス革命

作者: 月隠

俺の名前は千筋「ちきん」だ。もうすぐ夏が終わろうとしている。高校生だ。


二学期か、文化祭が始まる。俺はこの文化祭がとても大嫌いだった。何故か?それは合唱コンクールという本来であれば中学で終わる文化が存在するのだ。


クラスの中でみんなで団結して想像通りの展開が始まる。


そんな中だ。俺はモテたい……彼女作ってヤリたいそんなことをずっと考えていた。


そのためには偉業を成してかっこよくならなければならない。


最近俺はデスボイスにハマっている。


バンドとかじゃなくてデスボイスの奇声の響きにハマってた。俺はあらゆる歌をデスボイスで歌うようになっていた。


もはや女子とやりたいことなど忘れていた。


そのデスボイスにハマっいる中、学校では合唱コンクールに向けてみんな合唱の練習をしていた 。


曲は 時の旅人 ……


練習で俺は至って普通に練習していた。


俺は元々声は低い方だったのでバスを担当した。


そしてお約束の「ちょっと男子ちゃんと歌って!!」のやり取りもあって順調にみんな合唱技術が上達していった 。


ある日ハモリパートを合唱練習していた時の事。


最後で ……


母なる大地をアー


人の子のアアアアアアアア


という部分で俺は閃いてしまった 。


普通に歌ってもつまらない、デスボイスで歌い上げれば高得点で優勝できるんじゃないかと ……


俺は俺なりにクラスの優勝に貢献するつもりだ。


故に俺はその日からデスボイスの練習に時間を費やした。


学校では普通に歌い、家ではデスボイスで歌った。


何故こうしたかと言うとみんなにサプライズを提供したいと思ったのとデスボイスで高得点に導きみんなに「千筋君かっこいい!!」と思われたかったから。


そして、彼女作ってやるのだと俺は憧憬しているのだ。


合唱コンクール2週間前となる。


俺はデスボイスで高得点に導けるなら


「時の旅人」もデスボイスであってもいいのでは?


と閃いてしまった。 俺は練習に乗り出した。


さて問題はどこでデスボイスするかだ 。


めぐるめぐる?風ー?


この部分だ!!と俺の中に電流が走った。


その同時に俺は天才ではないか?と思った。


もう誰も俺を止められなかった。




そして合唱コンクール1週間前


前よりも一層雰囲気がピリピリし始め練習にも熱が入る 。


練習は放課後5時までに及ぶ事もあった 。


勿論俺のデスボイスにもより一層磨きがかかっていった 。


俺はクラスの優勝を信じて疑わなかった。


何故なら俺が優勝に導いてやると本気で思ってたから 。


俺のデスボイスが合唱コンクールの革命、救世主になると信じてたから。


それら全てを蹂躙した先に何かがあるのではないか、極めるしかないのだろう。これが修羅の生き様というやつだ。


今までの伝統を俺がぶち壊し 新しい合唱コンクールの時代を切り開くのは俺だ!!!!


と俺の中にレボリューションが起こっていた。


俺が優勝に導けば合唱コンクールはデスボイスが普通になりその先駆者として俺の名前が歴史に刻まれるという事だ。


当日


校長先生の話しに始まり校歌を歌いいよいよ合唱コンクールが始まった 。


一年生から始まりみんなそれぞれ一生懸命歌っている。


俺はニヤニヤが止まらない。何故なら今日俺の名前が歴史に刻まれると思うと笑いが止まらなかった。俺達は午後の部に回されていた 。


そして2年4組から始まり俺達2年1組は一番最後に歌う事になっていた 。


他学年の合唱を聴いていた。あまりにもセオリーに乗っ取った正攻法というやつである。


俺は思った 。


「クソみたいな合唱だな…俺が目に物を見せてやるさ…」


俺の名が歴史に刻まれる瞬間が来た


「2年1組の合唱ですどうぞ!!」


のコールともに入場した。


パチパチパチという拍手とともに入場をした。


曲名は「時の旅人」


ジャンジャンジャンジャン


イントロが始まる。歴史は変わろうとしている。


めぐる?


めぐる?


クラスメイト「かz…」


俺「カゼエエエエエエエエエエア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」


周りの様子に変化が起き始めた。それは良い方向なのか悪い方向に向かっているのか分からないところだ。


まず最初に俺のデスボイスと共に周りの男子全員が噴き出した。


だが俺のデスボイスは止まらない。


俺「めぐぅるおもおおいにいのおおってええええええいやあああああああ!!!!」


俺の周りの男子は耐えきれず爆笑するものがでてきた。笑いをこらえながら歌っている者もいた。


観客席は爆笑の嵐だった。


クラスメイト「汗を拭って歩いたみ」


俺「ミチィ!!!!裏声」


周りのヤツらは「ブフゥッww」と音を立てる。


俺は止まらずに前に進み続けた。俺は勝利を確信していたからだ。


しかしながら時の旅人を歌い終えて次の歌の用意をする時俺は周りの奴らに殴る蹴るなどの暴行を受けた。


みんな小声で


「ふざけんなっ!」


「消えろゴミ!」


などと暴言も受けた。


俺は意味がわからなかった。


女子の方から明らかに殺気を感じたが俺はこんなものではへこたれない。


次の曲も俺はデスボイスを駆使して勝利へと導こうとした。


発表の全てが終わった。気をつけをして礼をして退場した。


明らかに雰囲気が違った。みんな殺気立っている。外ではまだ爆笑の嵐が吹き荒れていた。


俺は察した。


とんでもないことをしてしまったことを。


そして思った。殺される。


その瞬間女子の委員長肉まんゴリラが俺に近づいてきて


「グァァァ」


全体重がかかったグーパンを腹に食らった。俺はその場に倒れ込んだ。顔を上げたら副委員長がいた。


「死ね!」


俺は全身全霊のビンタを食らった。そこからは殴る蹴るの公開処刑。


さすがの先生も見て見ぬふりをしていた。


浣腸された時は流石に俺は激怒した。


「ふっざけんなよ!さすがにやらかしたけどそこまでしなくてm…!」


そしたらまた肉まんゴリラが全体重腹パン後マウントポジションで往復ビンタを食らった。


満足したのかクラスメイトはレイプされた俺をそのままに退場をした。


俺は泣いた。


そしたら担任が近づいて来て


「恥を知れ!」


と言い放ち俺の頭を引っぱたいた。俺に味方はいないんだと感じた。


俺は迷子になったガキのように泣きながら席に戻った。


みんなの席の前を通る度に脇にパンチ、キック、暴言を浴びせられた。


悔してくて声を上げて泣いていた。そしたら肩をポンポンと叩かれたから顔を上げたら涙目の指揮者がいた。


「何泣いてんだよ!泣きたいのはみんななんだぞ!くそう!」


と言いながらビンタしようとしたが辞めた。


かっけぇと思った。


そして審査員の批評


「ええ、4組はとても素晴らしく……」


「3組は感情の表現が……」


「2組は中盤の盛り上がりが……」


いよいよ1組、もしこれで優勝したら全員土下座させて靴を舐めさせてやると思った。


割とマジで


「ええ、1組ね……んとね……歌の表現が人それぞれで歌い方も自由なんですね?だけど1人だけね勘違いしちゃった子が…1人ね……合唱なんだからみんなで歌を作り上げなきゃ行けないのにね。1人だけしゃしゃりでてせっかくの合唱をめちゃくちゃにするという暴挙もうこれはみんな恨んでいいよ。あのめちゃくちゃな声出した子ね聞いてる?それじゃダメだよ」


絶望した。


優勝は結局3組だった。


帰りのバスで俺は座ろうとしたら、罵詈雑言をあびせられた。だから座れなかった。


次の日から俺の発言権は無くなった。発言しようとした瞬間


「喋んな」


手を挙げても先生に指されなくなった。透明人間になってしまったようだった。


ここまでやると教師が悪いとかいう常識が通用しなくなるらしい。後悔はしていない……そう思いたい。


俺は革命を失敗した。


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