僕と君
「また、明日!」
彼女はいつも通りそう言って走って家に帰っていった。僕も、また明日と言っていつも通りの明日を待っていた。
それが普通のことで当たり前…疑うこともしなかった。
これはあの時の幸せな日々の断片、ふとした時に思い出してしまう。彼女は……今幸せだろうか…
僕と彼女は同い年の幼馴染み、同じ村に住んでいて、いつも一緒に遊んで、泣いて喜んで笑って、喧嘩することもあったけど仲直りして、またいつも通り。一日中二人で遊んでいた、他の子と遊ぶこともあったけど彼女と二人の時が一番楽しかった。同い年の子は彼女以外いなくて、僕は彼女にもたれ掛かるように共にいた。彼女は僕のことをいつも気にかけて笑顔を向けてくれた。
今思えばこれだけ一緒にいたら彼女に淡い気持ちを抱くのも当然だろう……僕は彼女の笑顔が1番好きなんだ、彼女の笑顔は美しくて綺麗で可愛くてかっこよくて目を引くものがあって明るくてこちらまで笑顔にさせて幸せにさせて楽しくさせて嬉しくさせてくれて見ていると胸のところが温かくなってドキドキしてクラクラしてその笑顔を守りたいと見守り続けたいと思わせてすぐにまた見たいと思うんだ。だから、だから僕は彼女と一緒にいたくて彼女が一番大事で大事で大事で…………………
僕はあの頃わかっていなかった、いつも通りも幸せも人と人の関係性も変わってゆくのは当たり前であることを…
「いつも通り」なんて贅沢な望みなのだろう、今ならよくわかる。
よくわかるからこそ、彼女を探し待ち続けてしまう…彼女は僕の花だから…
初投稿作品です!
拙いところがたくさんあると思いますが楽しんでいただけると嬉しいです。
投稿ペースはかなり遅くなると思います。
小説を書くのは想像以上に難しいですね…