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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

キンデレラ

(練習用)





 シンデレラの枕元にはダンベルが2対置いてあるので寝起きでトレーニングを開始するッ!



シンデレラ「フーン! 筋トレすればァァァァァ、ゴリマッチョになれるのォォォォォ! ウー、ハァー!」



継母「うるさいシンデレラ」



 今日も平和な1日です。



▼▼▼▼▼▼▼▼





 アームストロング一家の朝は、食卓にホエイプロテインが並ぶ。


継母「トリゼラ、アナスタシア、新発売のリンゴ味のホエイプロテインよ」

トリゼラ「ええー」

アナスタシア「もっと甘いのがいいー」

継母「シンデレラは草食ってなさい」



 ギャハハハハwww



 なんとこの3人、本格的なゴリマッチョ!

 シンデレラよりデカいので、逆らえません。でも筋トレすれば、いつかゴリマッチョになれるのです。



▼▼▼▼▼▼▼▼





 シンデレラは掃除をしながらネズミと話しておりました。


シンデレラ「ネズミさん、ネズミさん、楽しい話はないですか?」

ネズミ「チュウチュウ、これは聞いた話なんだけどチュウ」

シンデレラ「何かしら」

ネズミ「遥か古代の中国に、必殺の暗殺拳の使い手がいたでチュウ」

シンデレラ「まあ」

ネズミ「人体のツボを破壊すると、どんなマッチョも爆散するでチュウ」

シンデレラ「素晴らしいわ、是非やってみましょう」


 と、継母の罵声


継母「シンデレラ、また独り言かい。アンタはほんとに惨めだね」


 シンデレラは黙々と作業をするフリをして中指を立てる。


シンデレラ「……くっくっく、暗殺拳」ニヤリ



▼▼▼▼▼▼▼▼




 シンデレラは、こっそりと世紀末ファッションの制作に着手しました。



▼▼▼▼▼▼▼▼




 シンデレラは通常の筋トレに加えて、暗殺拳のトレーニングも開始しました。


 ネズミと水鳥が情報を運び、シンデレラが適当にやるのです。


  シュッシュ

  シュッシュ


 実弾や包丁レベルの攻撃ならなんとか可能となりました。



▼▼▼▼▼▼▼▼



6



 シンデレラは家事をしながら無意識にニヤニヤするようになりました。


トリゼラ「なにアレ」

アナスタシア「気持ち悪い」

継母「下品な子だねぇ」


 まだ平和です。



▼▼▼▼▼▼▼▼



7



 王子様が武道会の手紙をばら撒いた夜。



トリゼラ「アンタは筋肉が足りないから行けないわ」

アナスタシア「戦闘服も持ってないしー」

シンデレラ「……それはどうかな?」

継母「なにぃ!?」



 シンデレラは黒いズボンを急いで作り、謎のポーズをとり始めました。



シンデレラ「ほわー、アチョー!」シュバシュバ


トリゼラ「ママどうしよう」

アナスタシア「シンデレラがおかしくなっちゃった」

トリゼラ「怖いわー」

アナスタシア「ゴキブりみたい」

継母「2人とも、そっとぶん殴るのよ」

「「やったー」」


 ボコボコ。


 シンデレラは全治1ヶ月の複雑骨折を負いました。



▼▼▼▼▼▼▼▼





 夜中、シンデレラは目が死んで絶望していました。



シンデレラ「最強だと思ったのに。最強になれると思ったのに。ちくしょう」

フェアリーマッチョマザー「それは覚悟が足りないからよ!」


※マザーは超絶美少女です


シンデレラ「あなたは誰?」

マザー「まずは膝枕してあげる」ナデナデ

シンデレラ「ああ、とってもいい香り。胸が熱くなるわ」

マザー「よしよし、ナデナデ。可愛いね」

シンデレラ「えへへへへ」


 母の膝枕の香りがする。

 懐かしい樹木の香り。


マザー「私の目を見て」

シンデレラ「???」

マザー「どう?」

シンデレラ「どうって、……あ、とっても素敵」

マザー「その気持ち、覚えておいて」

シンデレラ「何かしら、とってもフワフワしているの」

マザー「えへへ」

シンデレラ「えへへ」

マザー「これはね、恋っていうんだよ」

シンデレラ「なにそれ」

マザー「知らないの? とっても幸せな気持ちなの」

シンデレラ「そう、なのね。ああ、心臓からホエイプロテインが射出しているみたい」

マザー「恋はパワー」

シンデレラ「恋はパワー?」

マザー「筋肉モリモリになれるの」

シンデレラ「うおおおおおおおお、パワァァァァァ!!!!!」



 ムキムキ ムキムキ

  ムキムキ ムキムキ


✨✨✨✨✨ピカーン✨✨✨✨✨



 究極完全体シンデレラ




マザー「レッツゴー武道会!」

シンデレラ「アチョー!」


 ダンベレラ城、強襲!



▼▼▼▼▼▼▼▼




 アームストロング一家はシンデレラの筋肉を見て、本能的に恐怖した。


トリゼラ「な、なんでアイツが……」

アナスタシア「返り血で染まってるよ」

継母「お、おおおおお落ち着くのののののー」


 ヒュッ 一陣の風


シンデレラ「お前らはもう、死んでるよ」


3人「「「ひでぶー」」」


 このようにして、王城を荒らしてしまいました

 ついでに王子も討伐した。



▼▼▼▼▼▼▼▼



10



 玉座の間、屍の山に立つシンデレラ



シンデレラ「……やってしまった」

マザー「やっちゃったね」

シンデレラ「どうしよう。私政治できないよ」

マザー「私も分からん」

シンデレラ「あは」

マザー「あはは」



 あははははー




   ☀️



▼▼▼▼▼▼▼▼



11


 一人の騎士、倒し損ねた奴が戻って来て膝をつく。


騎士「おお、おお、我がダンベレラ国に、このような悪魔が育つ日が来ようとは……」

シンデレラ「あ、あの、私、もう戦うつもりは──」

騎士「せめてそっちの弱そうなのだけでも」

マザー「え、キャー!? 」

シンデレラ「彼女に触るな!」

騎士「ひでぶー」ブシャ


 シンデレラの中で、タガが外れた


シンデレラ「あは、あは、簡単じゃない。邪魔する奴は殲滅よ」

マザー「やったねシンデレラ。今の顔、とっても素敵だよ」


 どんな顔かは想像にお任せします。



▼▼▼▼▼▼▼▼



12



新たなルール【弱肉強食】



▼▼▼▼▼▼▼▼



13



 こうしてシンデレラは、世紀末国家の王になりました。


 めでたし、めでたし


 あはははは

 あはははは

 あははははははは(^∇^)

なんなのだ、これは……?

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― 新着の感想 ―
[一言] テンポいいなぁ。 てか、王子は招待状出しただけかいwww 「ひでぶー」はお約束ですな! てか、アノ作者は、真面目に考えて「ひでぶー」を 出したのだろうか……? (もんもん……) 私ね、…
[良い点] 出だしの方向性、マザーとの描写などなど、仰っていた進化はあると思いますよ! [気になる点] 進化もいいですが、欲を言えば「変化」もほしいところ。「練習用」とありますけど。
[一言] おもしろかったです。 世紀末感がさらにシュールさを出していますね。 しかも、暗殺拳、できてなくて、結局、筋肉で、というあたりも、良かったです。 シンデレラがムキムキマッチョは、いいですよね…
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