前編
前置きみたいなものなので前編は短いです。
中学校——それは、小学校の一つ上の学校。そんな中学校を、皆様はどう過ごしましたか? 一緒の小学校出身の人と遊んだり、嫌いな勉強を頑張ったり、偶には授業中に寝てしまったりと様々なことをして過ごしたはずです。
私は、中学校入学当時はとても明るい系で、こういう充実した中学校生活を送る、と心に決めていました。
このときの私は、今のような暗い性格になるとは思いもしませんでした。
何かが狂い始めたのは中一の時、始業式から一週間後のことでした。その日の休み時間、私は自分の机で今でも好きなラノベを読んでました。
勿論、中学校で携帯電話やスマホは休み時間どころか校内への持ち込みは禁止されています。だから、私の中学校では休み時間を教室の中で暴れる、読書、勉強、寝るの大きく分けて四つに分けられていました。
本を読んでいた私の所にいつも教室で暴れて怒られている男子集団(六人)が来ました。そして、本を読んでいる私を見て
「お前真面目だな」
と言ってもヘラヘラと笑い始めました。彼らには興味すらなかったので私は素直にありがとうと言いました。
——その瞬間に事は起きました。
私が再び本を読もうと文章を見るために小説へ目を向けた瞬間、その男子集団の一人が本をひょいと盗んできました。
盗むだけならまだ許せます。しかし、その男子はその本のページの約二十数ページをビリリと破り教室のゴミ箱に本の本体と破られたページを捨てられました。
それを見た私は急いで捨てられた本とページを拾おうとゴミ箱に手を突っ込んだ瞬間に、その男子集団はこう叫びました。
「おい見ろ! ゴミ箱の中に手を突っ込んでやがる!」
その声のボリュームは教室どころか廊下にも響く程でした。名前を言わないのなら、どうせただの遊びだろと他の人は思います。
しかし、ここでは流石に言えませんが私の本名を言った後に叫んだので瞬時にこのことは学年中に広がっていきました。
自分で言うのもなんですが、普段静かな私が急にゴミ箱に手を突っ込めば何事かと思うのは当然だと思います。
それからというもの、私のあだ名は「ゴミ女」になりました。
何故さこんなことをするのかとその時に聞きました。すると、
「なんか気に入らない」
「こんなキモイ小説読むなよー」
てなことを言ってきました。
私はこいつらの為に生きてる人間じゃない。何故こいつらの要望通りに生きなければならない?
その言葉を聞いた時からずっとそう思ってました。
その日の放課後にこのことを担任の先生に話しました。これで何かが変わると思っていました。
しかし、結果は全く変わりませんでした。
恐らく、先生側はただの子供の遊びだろうと思って軽い注意だけで済ましたのでしょう。
八百円もした小説を破られ、弁償もせず、変なあだ名がつけられると散々な目に会いました。今でも○したい程に恨んでます。
そして、その現実を見た私は、この学校にはクズしかいないと思い始めました。
友達にも一回相談しようとしました。しかし、相談しようしていた友達が、私に嫌がらせをしてくる男子集団と一緒に嫌がらせをしてきたのです。
そしていつしか、私の中では一人でも嫌いな人や裏切り者がいる男子集団と女子集団は全員敵だと決めつけるようになりました。
どうせ人間なんて、どれだけ友情だとか愛だとか言っても興味次第で簡単に裏切れる。
それが中学一年生の時に私が学んだことです。