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音のない歌詞

誰かを救う

作者: 渋音符

色々用事があったので、連載作品ではなくこちらを投稿します。


 



 キミは誰かに救われたのかい?


 “主人公”に救われたのかい?


 ヒーローって奴に救われたのかい?




 ボクは誰かを救ったのかい?


 “主人公”として救ったのかい?


 ヒーローって奴になって、救ったのかい?




 掛けるべき言葉は、すぐには出てこなくて。


 励ましの言葉も、どこまでもありふれていて。


「救いたい」って言葉も、どこか嘘くさくって。


 誰かのもとに、届いたものは一つもなくて。


 心に残った、大事なキモチもなくなってしまって。


 体に刻まれた、痛みも感じなくなってしまって。


 記憶にフタをして、ぜんぶぜんぶ忘れ去ろうとして。


 それでも何かが、奥底でくすぶっていた。


 


「キミじゃ、なれない」


 ボクはなりたい。


「キミじゃ、足りない」


 足りるまで、がんばるよ。


「キミは、ふさわしくない」


 ふさわしいかは、関係ない。


「キミは、背負えない」


 背負えないなら、引きずっていくよ。


「覚悟は、あるのかい?」


 もちろん。


「責任は、あるのかい?」


 もちろん。


「苦しい道だ」「冷たい道だ」「辛い道だ」「悲しい道だ」

「キミはそれでも、進めるのかい?」





 もちろんさ。




 主人公になれなくても。


 ヒーローになれなくても。


 誰かを、救いたい。


「なら、嘘でもなんでも救えるよ」


 守りたい、人。


 守りたい、もの。


「キミがちゃんと、救えるように」


「キミの背中を押してやるよ」




 ライトノベルみたいに、きれいな言葉が出てこなくても。


 必死な思いは伝わるよ。


 きっと誰かを救えるよ。


 だから、諦めないで。

 

 崩れ落ちないで。


 涙は、流してもいいよ。


 叫び声をあげてもいいよ。




 さあ、声をあげて。


 さあ、ボリューム上げて。


 想いの丈を言葉にのせて。


 今、叫ぼう。








「あなたを、救いに来たよ」




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