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短編詩集

ルールとマナー

作者: 若松ユウ

誰だって、マイルールを持っていると思う。


コレをするのが好きだとか、

アレをするのが嫌いだとか、

コレをするときには、コレをするとか、

アレをするときには、アレはしないとか。


でも、マイルールはマイルールであって、

あくまでも自分ひとりにしか通じない。


誰にだって通じるのは、マナーだと思う。


誰かに対しては、コレをすべきとか、

誰かに対しては、アレはすべきでないとか、

コレをするときは、こうすべきとか、

アレをするときは、ああすべきでないとか。


マイルールとマナーが相容れないときもある。


ここではコレをすべきだが、こうしたくないとか、

あそこでアレはすべきでないが、ああしたいとか。


自我が存在しなければ、マイルールは生まれない。

他者が存在しなければ、マナーも生まれない。


何気ない言葉に支えられ、

何気ない行動で励まし、

ささいな言葉に傷つき、

ささいな行動で傷つける。


ヒトという生き物は、

なんと複雑で奇妙なのだろう。


もしも生まれ変われるのなら、

ルールにもマナーにも縛られない存在になりたい。


学園という小さな箱庭の中で、

私は誰もいない屋上で、天を仰いだ。

春の空は、虚しいくらいに青く澄んでいた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 韻を踏んでいるような文章がリズミカルで素敵だなと思いました。勉強になります。
2019/10/17 20:51 退会済み
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