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閑話 トモマサ君の質問コーナー(ヤヨイ編)

閑話です。短いです。

とある日曜の朝、ヤヨイがいつもよりのんびり少食を取っていた。


「随分ゆっくりだけど、ヤヨイも今日は休みなのか?」


「最近忙しかったからね。今日は久々に休みよ」


確かにいつも忙しそうにしている。国王家の重鎮として色々忙しいのだろう。


「そうか。大変だな。国の運営なんて想像出来ない仕事してるんだもんな」


「良い機会だわ。父さんにも国の事や世界の事色々話ししないといけないと思ってたのよ。父さんも聞きたい事があるんじゃ無いかしら?」


「そうだな。カリン先生も色々教えてくれるけど、昔の事は文献が無くて分からないって言われる事があってな。ヤヨイなら分かるかな?」


それならという事で、まずはヤヨイが俺の疑問に答える事になった。アズキにお茶を準備してもらいながらのんびりと質問コーナーが始まった。


「初めに教えて欲しいんだが、何で皆下の名前で呼ぶんだ?日本では、ほとんどの人が苗字で呼んでたのに」


「ああ、それね。魔虫によって都市部が集中して壊滅したのは知ってるわね。その結果、田舎の人ばかりが生き残ったの。それで、この田舎はねぇ。同じ苗字ばかりだったの。特にこの辺りでは、アシダ姓が多くてね。それぞれ、下の名前で呼んでるうちに定着しちゃったの。ついでに、大変革以降は、教育が滞ってね。漢字を扱える人が極端に減ってしまったの。それで、名前は、カタカナで書いてあるの」


「カタカナで書いてある?何の事を言ってるんだ?」


「いえ、こっちの話よ」


なるほど、確かに田舎は同じ苗字ばかりだったな、比較的どうでも良い疑問が一つ解決した、後半よくわからない事言ってるが。


「それと、魔法名は何で英語が多いんだ?」


「魔法を作った人のほとんどは、帰狭者、つまり21世紀の人達だからよ」


「何でそれで?」


「何でって、21世紀の日本って新しいものは何でも外国語のままで話してたじゃない。イノベーションとかソリューションとか。カッコイイとか思ってたんでしょうね。その流れの残滓が今の魔法名よ」


確かに、外国語の方がカッコいい的な感じはあったな。変なカタカナ語ばかり氾濫して、テレビからも本当にそれ日本語かと思うような会話が聞こえたりしてたな。


「次は、原発についてだ。日本海側に原子力発電所があっただろ?大変革の時に放射能漏れとか起こさなかったのか?イチジマの街も比較的近くだったから放射能届いてたんじゃ無いのか?」


「放射能が漏れたかどうかは分からないわ。大変革直後は、生きていくことに必死だったから放射能の事なんて、気にもしてなかったわね。健康被害も特に現れなかったしね。でも、そうね、3代目国王、カンナの孫の頃ね、原発の跡地に捜索に行った帰狭者がいたわ。原発の技師か何かだと言ってた気がする。その人が、現地調査に向かったのよ。その報告によると原発跡地は、高濃度の魔素地となっているらしいわ。そのため、とても強い魔物が住み着いてて近づくことすら難しい環境だそうよ。ある意味、原発の科学的なエネルギーが原因なのだと思うわ。他の工業地帯跡も高濃度の魔素地でとても人間は近づけないしね」


なるほど、科学エネルギーが大きい程、魔素量が多いって言ってたな。放射性物質も一瞬で魔虫に分解されたんだろうな。そのおかげで放射能が広がらなかったなら、唯一の魔虫の功績かも知れないな。なんて思ってたら、「魔虫を神として崇めてる宗教があるわ」とヤヨイが教えてくれた。その宗教、魔物も神の使いだとか言って生贄を差し出すべきだなどと言ってる危ない団体らしい。外で魔虫を褒めるような事は絶対に言わないようにしようと心に誓った。


「次は、何で王国制とか貴族制なんだ。日本なら天皇に公家か将軍に大名だろう?」


「それは、国を作る時にいた参謀が決めたのよ。天皇は実在したし、大名は子孫がいて面倒だとか言ってたけど、本当はあの参謀かなりのオタクだったのよ。頭は良かったんだけどね、制度を決める時に「剣と魔法の世界なんだから! 」って気合いを入れて厨二病を炸裂させてね、変な制度をたくさん作ったのよ。冒険者ギルド、今は、傭兵ギルドね、他にも重婚を認めたのもあの参謀ね。国王制ももちろんあの参謀よ。他にもあったんだけど、実用的で無いものは、消えて行ったわ。まぁ、当然ね」


なるほど和洋が入り混じってるのは、その参謀のせいか。俺も、ゲームとかラノベとかは良く見てたから馴染みはあるんだけど、現実の世界では、違和感が半端無いな。慣れるしか無いか。


「それじゃ、次な。俺の書き損じっていくらになったんだ?というか、俺の資産っていったい幾らなんだ。無駄遣いしたいわけじゃ無いんだが、一応知っておきたい」


「ああ、教えてなかった?明細は……あったわ。書き損じ一枚で大体白金貨100枚ね。10枚あったから全部で白金貨1000枚ね。加工とかオークションの手数料に白金貨5枚引かせてもらったわ。後、アズキの奴隷購入費と災害復興義援金で、白金貨100枚ね。それに、魔法と剣術の授業代、屋敷の滞在費、学園の入学金、授業料、寮費なんかも払ったわね。合わせて、白金貨5枚ってところかしらね。残りは、白金貨890枚ね。金額で、89億円。このお金、生かすも殺すも父さん次第ね」


何という金額だ。一生遊んで暮らせそうだ。しかし、こんな金、誰が払ったんだ?


「こんな値段で買うなんて、よっぽどの金持ちだな」


「大体の購入者は宗教家よ。父さんを主神としてる宗教がある事は言ったと思うけど、他の宗教でも聖人認定されている所がほとんどよ。書き損じじゃない、清書のやつは、王家に寄贈という形で保管してあるわ。これで父さんは王家とも繋がりが出来て、将来貴族を継ぐ時もスムーズにいくわね」


本当に無駄が無いな。改めてヤヨイの恐ろしを知った気がした。

それから、国の成り立ちを少しだけ聞いて、良い時間になったので続きはまた今度という事でお開きとなった。

気になる世界観について答えます。

質問お待ちしてます。

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