第五節.愚者ハ女子(?)二絡マレル
みなさんお久しぶりです!
ご無沙汰しとりました
トーマス・マトンでございます。
皆さん如何お過ごしでしょうか?
私は夏バテで死ぬ目を見ました。
みなさんも体調にはお気をつけて。
そうそう、再開してそうそうですが、
かなりひどい文です。
悪しからず。
「もしも〜しルーク君?」
今俺に話しかけてきてるのがさっき話に出てきた幼馴染のメリー・セイクリッドだ。
顔はいい、性格も(基本的には)いい、
家事もできるしまさに良妻って感じのやつなんだが、彼氏どころか男友達が俺しかいない。
何故かって?そんなの決まってるじゃないか。
あいつが極端に重い愛の持ち主だからな。
いや、割と変な表現なのは自覚している。
ただ、こう書く以外に俺はいい表現の仕方を知らないんだ。
実際、男友達に聞いてみたことがある。
何故あいつとあまり付き合わない様にしてるのかだが。
「だってあいつヤンデレ化しそうなな感じするじゃん」
確かにそうだ。あいつの愛はクレーン級だ。
いや、クレーンでも足りないかもしれない。
「おーいルーク君??」
「なんだよ」
めんどくさがりながら言葉を返す。
「聞こえてるんだったら返事をする‼︎」
とかほざきながら俺の方を後ろから刺す。
バカップルか、おまえは。
だが、これはよろしくない。作業の邪魔だ。
やむをえない。どいてもらおう。
「おいメリー、今飯作ってるだろ。もう少し待てないのか」
メリーもそこらへんはわきまえてる様で、そそくさと立ち去った。
「…気づかないんだ」
メリーがボソッとつぶやく。
「なんか言ったか?」
即座に聞き返す俺。
メリーは満面の笑みで答えた。
「いや、勝手に人を結婚拒否するののダシに使った人に少し愚痴っただけ」
「いや、お前聞いてたのかよ」
うん、と答えないでくれ!
割と恥ずかしいんだよ!
「うん。当然でしょ」
やはりYesか。まああいつだしな。
「いやーあーゆー風に想っててくれたんだなー」
やばい、これはスイッチが入る前に切らないと。
「いや、確かに好きとは言ったが、結婚しろとか言ってるわけじゃないんだ!」
メリーはさらに顔を紅潮させ、自分の世界に入ってしまった。
「ルーク君が好きとか言ってくれた…」
ひどい検閲をみた。10%残ってないぞお前。
もうこうなるとメリーは動かない。
そそくさと机に運んで昼飯の準備をした。
ついでに出かけることを教えてやろう。
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「冒険に出るぅ?」
まさかこいつにも反対されるとは思ってなかった。
一応食い下がってみる。
「ダメなの?ちょっと冒険に行くだけだよ」
しかしメリーは苦い顔を崩さない。
「いや、行くこと自体には反対しないけど、大丈夫なのかな?」
大丈夫なのか?お前は何を言ってるんだ。
「あのなあ、お前。俺はな、なんでも万全の準備をしてから行動するよ?当然だろ。お前は俺と何年間付き合ってきてんだ?俺は、これからもお前を拘束し続けるぞ?」
すると、みるみるメリーの顔が真っ赤になっていった。
「もう、バカ」
何処にこんなお約束要素があるよ…
「まあいい、俺は行くぞ」
そこのところだけはっきりさせてから俺は外出用のバックを持ってドアから出て行こうとした。
「ま、待って!」
徐にメリーが叫んだ。
「おおう。どうした?」
思いもよらないことを叫んだ。
「私も行く!」
「はあ‼︎⁉︎」
…どうやら俺の前途はまさに多難ってやつだな。