第二節.愚者ハ異世界デ戯レル
デゑタぶっ壊れ(汗)ちくせう!
美神さんとしばらく話したあと、意識を失った俺が次に目を覚ましたのは、
異世界の平原だった。
しかし広いねー。コレャ地平線まであるよ。
そして、俺が草と戯れていると、
『聞こえますか?』
という声が聞こえる。多分美神さん。
いやぁここまで来るのが長かった。
何があったって?特別に教えてあげよう。
めちゃくちゃ(外出に関しては)厳しい両親に育てられ、死ぬほど口喧嘩して家出し、自力で家を建て、畑を耕し、文字にするのがアホらしいほどの努力を払い、15歳になるまで生きてきた。
な?大したことしかないだろ?
しかぁーし!あの美神さんとお話しできるならこれぐらい安い代償なのさ!
だが、そんな辛はおくびにも出さず、会話を続ける。
「お久しぶりです!そちらも御壮健そうで何より!」
はたから見るとヤバい奴に見える?そんなもの大したことないさ。
『それでは、今からちゅ、ちゅーとりある?といきましょう!』
不安なのを勢いでごまかす美神さんマジ可愛い。
『そこに小鬼がいるでしょう?』
ああ、そこにいる豚と人を足して2でわったみたいな奴のこと?
『(・・・思ったより驚きませんね)…ええ。それです。今あなたはそれに気づかれてさえいません。なので、今のうちに基本的なことをお教えしましょう』
へー。まさにチュートリアルだね。
『それでは、《ステータス》と念じてみてください』
言われたのでやってみよー!んぐぐぐ。
見えた!これのことだな?
『それです!それのことです!とりあえず試運転がてらステータス確認してみてください!』
自分であげたんだからわかってるだろうに。
とか思いつつ確認している俺。
だいたい以下のような感じ。
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ルーク・クローディアス Lv.15
職業:賢者
種族:魔神
HP:15000
MP:測定不能
攻撃:1500
防御:1500
魔法攻撃:15000
魔法防御:15000
俊敏性:15000
器用:3000
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【智慧之道】
・自分の知りたいことがどこで知れるか分かる。
・論理だったものを全て理解できる。
・他スキルと併用可。
【魔法強化】
・魔法を強化する。
・消費MPを軽減する。
・他スキルと併用可。
【耐性弱化】
・対象の属性耐性を下げる。(15分間)
・使用者のLv.に応じて効果時間が伸びる
・冷却時間が必要。
他スキルと併用可。
【魔法解析】
・呪文を解析できる。
・他人の術式に介入できる。
・悪影響を及ぼす呪詛や魔法攻撃を魔力に変換する。
・味方への攻撃も同様に変換する。
・常時発動。
【神眼】
・対象のステータスを閲覧する。
・使用方法や名前、考えていることが分かる。
・任意発動
【詠唱破棄】
・威力を落とさずに詠唱を破棄できる。
・身に危険が迫った時、無消費・無詠唱で最適なスキルを発動する。
・併用可。
【多重詠唱】
・一度の詠唱で15回まで同威力の同じ呪文を発動できる。
・Lv.に応じて連射可能回数が上昇。
・威力の減衰なし。
・他スキルと併用可。
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ぶっ壊れって言葉が生温いわ!
どれだけ過保護なんだあの美神さん⁉︎