表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴史還元の亡国騎士  作者: mask
白の伝説
48/68

〈白の三女④〉

「すみません、荷物を持ってもらって」

「良いんだよ、これぐらい」

 ダモンとアイシアは二人で街に買い出しに来ていた。

「本当はレティシアお姉ちゃんに頼むはずだったんですが、遊びに行ってしまって」

「相変わらずだな、レティシアも」

 嘆息するアイシアにダモンは苦笑する。

「あれ? お父さん?」

 アイシアの言葉にダモンはガルシアを探し、見つけた。

「ガルシア様、お仕事ですか?」

「ん? おう! ダモンじゃないか。今日はどうした、大荷物で?」

「ダモンさんに買い出しの荷物持ちを頼んだの」

「そうか、そうか。悪いな二人とも。今忙しいから家の手伝いが出来なくて」

「大丈夫だよ、お父さん。私が居るし、ダモンさんも手伝ってくれてるから」

「そう言ってくれると助かる。そうだ! アイシア、学校に興味あるか?」

「学校?」

 アイシアは小首を傾げる。

「ああ。子供を集めて勉強を教える場所らしい。今、この街にも造ってみないかって話をしていたところなんだ」

 ガルシアが手で示すと、話し相手であった金髪の男がダモンたちに恭しくお辞儀する。

「凄いね、お父さん。子供みんなが勉強出来るなんて!」

 アイシアは嬉しそうに笑う。

「決定だな! 同志よ、この先に美味しい料理屋があるからそこで話を詰めよう」

 アイシアの笑顔を見てガルシアは即断即決。男と一緒に通りに消えた。

「良かったな。これで勉強が捗って夢が叶う」

「はい! 学校が出来たら毎日通ってみたいです」

 ダモンとアイシアは互いに笑い合う。

「そういえばダモンさんの夢って何ですか?」

「俺の?」

 そう言われてダモンは言葉に窮した。

 彼の目標は立派な軍人になること。だが、それが将来の夢かと訊かれれば首を傾げざるを得ない。

 軍人は彼の役目、仕事だ。憧れではない。

「特に、ないな」

 自分が空虚だったことに気付き、ダモンの声は沈んでいた。

「そ、それでしたら一緒に夢を探しませんか?」

「一緒に?」

 緊張した声音のアイシアにダモンは首を傾げる。

「はい。私はまだ子供ですが、大きくなったら海の外に出て、色んなことを学ぼうと思っています! ダモンさんもどうですか?」

「マルシアにも似たようなことを言われたな。でも確かに海の外は魅力的だな」

 ダモンは笑った。

「そういう未来も良いかもな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ