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役立たずの温度魔法しかないので、辺境で“おいしい毎日”はじめます ~元パーティより幸せになりました~

勇者パーティの荷物持ちレオンが扱えるのは、対象の温度を**±1℃/分だけ上下させる《微温》。戦場では役に立たず、「最弱」の烙印とともに追放された。行き着いたのは、かつて温泉で栄え、今はひっそりと湯気だけが残る辺境の宿。そこでレオンは、潰れかけのパン釜と、使われなくなった温室、割れかけのチーズ型、煤けた燻製小屋を見つける。
彼は《微温》で発酵の“ちょうどいい”を作り、夜明け前の生地に息を吹き込み、チーズの熟成を見守り、温室の露霜を防ぎ、湯治場の泉温を安定させる。派手な魔法はない。けれど暮らしが整えば、人は戻る。
パンの香りに誘われて旅人が増え、温室のトマトは赤く、燻製小屋では保存食が並ぶ。宿の娘ミアは笑い、鍛冶屋の婆さまは手を叩く。やがて冬が早く訪れ、王都は燃料不足で混乱。魔王の瘴気は気候を狂わせ、“あと1℃が足りない”**状況が国中で起きる。
かつてレオンを追放した勇者たちは助けを求めてやって来る。レオンは怒らない。ただ条件を出す。「うちの人たちを寒さから守れるなら、協力します」。
ざまぁは復讐ではなく“条件付きの共存”で、読後に温かさが残る。最後に国を救うのは火球でも聖剣でもなく、±1℃で積み上げた生活の技術。小さな湯気は、やがて王都の空にも立ちのぼる。

主要キャラ

レオン:最弱《微温》の温度魔法使い。観察眼と手際が武器。

ミア:宿の娘。パン職人見習い。レオンの相棒&ツッコミ。

グリンダ婆:鍛冶屋。温度管理オタク。読者人気の“知恵袋”。

元勇者一行:表向きの反省と裏腹なプライド。後半は再評価&協力。

領主代理エルマー:現実主義の行政官。内政ルートの橋渡し役。
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