不可解
王都の様子を見たあと、皆と合流をした
皆、王都を堪能してきたようだ
「パパー!!」
駆け寄ったダッドの手には、飴などのお菓子が沢山だ
ダッドがほくほく顔で、とても嬉しそうにしている
その後ろから、トボトボとカイトが歩いてきた
カイトはイライザの荷物持ちとして、かり出されたようで、疲れた顔をしている
当のイライザは、鼻歌まじりでご満悦な表情だ
これ、服屋を何軒も巡ったのだろう
一緒に行動しなくて良かった…と胸を撫で下ろした
「シンシアとアンダーソンはどうしたんだ?」
「シンシアなら、本屋やら薬草屋に行ってるわよ。なんか興味のある本が見つかったとかで、ずっと買おうか悩んでたわ。
アンダーソンは、なんか向こうの方でアームレスリングの飛び入り参加をして、その後その人達とエールを呑みに行くんだとかで酒場に行ったわよ」
まあ、他の2人も楽しそうだ
「キースは目的は果たせたのかい?」
「ああ、お陰様でな」
カイトが少し恨めしそうな顔をしている
俺のせいではないので、あえて気にしない事とした
「一旦宿に戻ろう。ルーラングへは明日向おう」
そう言いながら、ダッドを肩車した
夕飯を済ませた後、ダッドを寝かしつけた
今日、沢山歩いたからか、ダッドはすぐに眠りについた
小さくノックする音が聞こえた
ドアを開けるとイライザがいた
「ねえ、キース。この後1杯どうかしら?」
イライザから酒の誘いなんて珍しいものだ
シンシアにダッドをお願いし、イライザと近くの酒場に向かった
「イライザから酒の誘いなんて珍しいな。何か話があるのか?」
「話というか、少し気になる事があってね」
「気になる事。どんな事だ?」
「ダッドの事なんだけど。ダッドが来た方向の道を見に行ったでしょ。
そこで思ったんだけど…あの方向って近くに村や街はないのよ。
私の記憶違いかと思ったんだけど、やっぱり見に行っても変わりないのよ。
大人が馬車を使って。とかならわかるけど、あんな小さな子供の足で辿り着けるところはないのよね」
確かに。言われてみればそうだ。
ダッドは歩いてきたと言っていたし、話の流れから夜を1人で過ごしたという話もなかった
ただ、嘘をついているようには感じられなかった
そうなると、どこからどのような手段で来たのだろうか
「もしかしたら、ルーラングの子なのかもしれないな。方向は違うが、ぐるぐると道を彷徨っていたようだから、そこからあの道に続く事もあるのかもしれない」
「そうかしら?…でも、他に考えられるところはないものね。
ルーラングに着いたら、街の人達に聞いてみましょう」
そう言いながら、グラスを机に置き、こちらを見つめる
「と・こ・ろ・で!!本当に、ダッドはキースの子供じゃないのよねぇー?」
顔が近い、近い!酒のせいか、えらい距離感が近すぎだ
「当たり前だろうが!!は・な・れ・ろ!!」
「だってー、ルーラングがダッドの住まいなら可能性もあるじゃない?」
すねた口調で聞いてくる
「ルーラングは、もう長年訪ねてないよ」
「…そうなのね…ルーラング、私も久しぶりだわ…」
俺たちの故郷、ルーラング
今はどのようになっているだろうか




