キテレツ大百科 最終回
キテレツ大百科 最終回
藤子・F・不二夫先生にささぐ。
先祖の残したカラクリ細工を作り続けて、疑問に思い、この結論に至った。
江戸時代よりカラクリに通づる我が国が第二次世界大戦に敗北したのには理由がある。
我が家に残る自動ミシンこそが、その話のタネとなろう。
戦中は国民服などを縫ったりしていたものだが、
その派生モデルとして、人造の兵士にまで戦中の日本は技術力を高めていた。
不思議とは思わないかね?兵隊が死んだ数と、生き残った人数が釣り合わない日本を、
死んだ数からは考えられなかった超高度成長を、機械知性に行き詰まりを得てからの、低成長も。
アメリカは恐れたのだ、人造兵士たちに負けることを、また、恰好の実験場を得てしまった、日本を。
人出の第一次世界大戦、兵士機械化の第二次世界大戦、経済の第三次世界大戦、
そして、今、シンギュラリティを超えた、技術による第四次世界大戦がはじまる。
今宵は吾輩、木手英一と、野々花みよ子との結婚が決まった日。半身機械がAERI、人工進化研究所での職および生体調査が決まった日でもある。めでたきかなめでたきかな。
我が友、ブタゴリラとは愛称であり、生命に対する敬称なのだ。
彼の衝動性をうらやましく思わない日は無い。