第2回パワーレベリング
領全体の改造が終わったら、第2回の強化キャンプだ。
数日分の着替えを用意する位で、準備は楽だ。
辺境伯家の客舎は色々完備だったけど、客舎あんまり使わなかったな。惜しい。
砦の方の雑魚寝部屋がメインだった。
あの砦をもっと改造したい。
「私が考えた最強の砦」というのにしてみたい。
図面をひいて、閣下に許可を貰おう。
改造楽しみ。
最南端の砦はもっともっとやりたい部分がある。
迎撃ミサイル防空システムというのを設置してみたい。
空に向けて回るヤツ。
ロマンを感じる。
ドラゴンや魔族が空から現れても、迎撃できるといいな。
自動照準とホーミング付けよう。
てか、そんな恐ろしい魔族とかドラゴンとかいるのかな?
砦の上から弓を撃つのは、ドラゴンのブレスとかでダメージ喰らうから
建物の中から撃てるようにしよう。
そのへんは閣下と要相談だ。
閣下、私がやりすぎると目が泳いじゃって可哀相な感じだったな。
まぁ、些事だ。
☆☆☆
強化キャンプ移動日。
王都の辺境伯家の転移陣に集められたヴシュターク家の人々は不安そうに身を寄せ合っていた。全員に挨拶できるチャンスなので、母に連れられ挨拶して回った。
ヴシュターク家の人々は髪が黒〜茶色〜ベージュと
茶系の髪色ばかりなので前世の記憶がある自分には目に優しい感じだ。
モーブリィ君は茶色。ヴシュターク家の中間値だ。
モブ君凄いよ常に平均的。
埋没することに特化してる。
ヴシュターク家の人々(モブ君の父母兄兄)が揃う中、
私はモブ君のお父様から大きな包みを進呈された。
緑色のドレス、緑色の乗馬服、つま先に金属の入った靴。
緑色のコート。
コートは迷彩柄で布の葉っぱやら縫いつけられた
!!「ギリースーツ」!!!!だった。
私は恭しく受け取った。
モブ君の父母兄兄は拍手をしてくれた。




