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夢見の帰路

あったけぇ…人の温もりだ。


昔、畑でぶっ倒れた時にこんな風におっとうがおぶさってくれたっけか


それから、家に帰っておっかあが身体を拭いてくれて、粥を食べさせてくれた…


おっとう、おっかあ、ありがとな…もう良くなったから起きるでな…


そんな暖かな気持ちが流れ、少しずつ意識が覚醒する


バッと目を覚ますと、誰かの後頭部が見える


感覚的におんぶされてる事は分かる


「おっ、起きたかっ‼︎」


快活な声が響く


それに呼応して周りの皆んなが一斉にコチラを向く


そして口々に


「大丈夫か?」


「無事か?」


「無理しないで下さいね」


「ふむ」


「………」


と続く。


皆んなに「ありがとう、大丈夫」


と返すが、思ったより声が出ず、皆に届いたかは不明だ。


とりあえず今の状況を把握しようと、辺りを見渡す


一行は、草原地帯を歩いているようでどうやら無事にボスを撃破後帰路についているようだ。


又、帰りは私がカイエンさんにおぶってもらっている事もあり陣形を変えて隊を組んでいて十時型のようになっている


先頭にガインさん、右方にシェリスさん、後方にヴァルツ氏、そして左方にギルド長


話を聞くと何回か、戦闘があったようだが上手く連携して蹴散らしたらしい…


…ん?


そう言えば、ギルド長って瀕死だったよな…?ん!?


「ギルド長‼︎」


なはは、と少しバツの悪そうな笑い声を上げながら右手を挙げる


「息災かね、少年」

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