開戦サイクロプス
サイクロプスが振り上げた棍棒を床に叩き付ける
ドガーンという何かが爆発したかのような音が響き渡り、耳がキーンとする。
粉砕された床が煙となり私から視界を奪う
そんな中リーダーのガインが盾を剣の柄で叩き存在感を示す
【ウォードラム】
ガンガンガンッ
という音にサイクロプスが目をやる
その刹那に戦士カイエンが背後から戦斧を叩きつける
【ムーンクレッセント】
ズ
プ
ガ
ガ
ガ
ガ
ガ
ガ
ガッッッッ
多少肉に刃が入るが、硬い表皮に阻まれて削るようなダメージを加える
そのままカイエンはタッとバックステップで距離をとる
少し遅れてサイクロプスがその痛みに反応し、振り払うように棍棒を薙ぐ
ブンッという音が空を切った瞬間
ダンッ
という音がサイクロプスの足元を刺す
【影縫い】
少し離れた位置で狩人のシェリスが残心をしている
影縫いの効果でサイクロプスの身体が一瞬硬直する。
振り抜いたエネルギーが行き場を失くし、その巨躯がゆっくり倒れこむ
ーー床へと吸い込まれるサイクロプスの顎が急に横にブレる
【壱嘴】
強烈な膝蹴り
【弐翼】
こめかみへの肘鉄
【参冠】
頭部への頭突き
【肆足】
顎を蹴り上げる
そこでギルド長が「トドメ、今ッ‼︎」と声をあげる
ヴァルツ氏が戦いの苛烈さに逡巡する
少しして「うわぁぁぁ」という声と共に剣を振り上げサイクロプスの首元に刃を突き立てるが
腰の引けた剣では致命傷には至らない。
致命に至らぬその傷がサイクロプスの意識を呼び戻す
グワァぁぁぁという咆哮と共に手足を無茶苦茶に振り抜く
その一撃がヴァルツ氏の眼前に迫るーーー
遠目で見ていてもその一撃は強烈で並の人間なら爆散する
耐えてくれっ、と祈りを込めて目を瞑るとビタンという音が壁に張り付く
恐る恐る目を開けるとそこには血塗れになりながらかろうじて立っているギルド長の姿があった。
「ゴフッ…すまん後は任せた」
という言葉を最後に前のめりに倒れ込む
ヴァルツ氏を庇い、間に入ったのだ
自分の恩人が目の前で倒れ込み、思考が止まる
「うわぁぁぁぁ」
「なんで、なんで‼︎あぁっ‼︎」
駆け寄って、息を確かめる…なんとか息はしているようだ
さっさと終わらせて治療しないとまずいかも知れない
とにかく、アルマに回復をお願いし
自分の短槍を取り出す
「殺す」
ーータッタッタッ
「おまえだけはぁぁぁぁ」
タタタタタタタターーー
「ああああああああああぁぁぁ‼︎」




