サイクロプスを前にして
目の前に大きな怪物ーーー
サイクロプスがコチラを見下すように仁王立している。
しかし、あちらから仕掛けてくる様子は無い。
「あの、これどうなってるんでしょうか?」
と、私が問い掛けると
ああこれはな、とギルド長が教えてくれる
「門の先に入らなければ我々を襲う事はない、この現象はどのダンジョンでも同じだ」
どうやらこの世界ではこの状態当たり前のようで
全てのダンジョンがボスを内包している訳ではないが、ボスが存在すればこうなる
未だ理由はわかっておらず、一部ダンジョン研究家の研究結果では
門扉に施された紋様がなんらかの効果を発揮してダンジョン自体がボスモンスターをマインドコントロールしているのではないか?となっているらしい
と、エスメラルダのリーダーが続けて教えてくれる。
なるほど、凄く興味深い
やはり今度ギルド依頼で来てみよう…
っと今は目の前の事に集中しなくては
「では討伐するにあたり役割を指示する」
ギルド長が説明を始める
「今回はエスメラルダのリーダー、ガインにタンクを引き受けてもらう」
「そして、戦士のカイエンと狩人のシェリスにはダメージとして活躍してもらい回復術師のアルマには適宜回復をお願いしたい」
エスメラルダの全員が了解ッと意気込む
「そして私自身はヴァルツ氏の護衛をしながらガインの援護と全体の指示をさせてもらう」
「大樹に関しては、後方で待機しながら不足の自体に備えてくれ ヴァルツ氏の装備チェックを常に怠るな」
わかりましたと伝える
「ヴァルツ氏には最後のトドメを刺して頂くので、あまり前線に出ずに中列で少し様子を見ながら隙を伺いましょう」
ヴァルツ氏が少し逡巡するが、ああ分かったと頷く
「それでは討伐を開始する、気を抜くな、常に役割を意識しろ」
オォッー!と掛け声を全員で合わせ門の中へ全員で一歩踏み出す
その瞬間、仁王立していたサイクロプスが動き出す
ゆっくりと、棍棒を両手で頭上に持ち上げ
咆哮する
さぁ戦いの始まりだーーー!




