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第六話 初めての魔物討伐を体験する!

セイナを乗せた幌馬車は順調に進み、魔物の襲撃も無く、幌馬車の中で、セイナはエルミナとダイナスと会話を楽しみ、この世界の常識や、この世界の婚姻事情などエルミナに教えて貰い、ほのぼのとした雰囲気で旅路を続け、途中で昼食の時間を取る為に休憩を入れた。


「ルビナス、サンタナ、そろそろ休憩にしましょうか、馬に水と餌を与えて貰えるかしら、其れから、私達も昼食にしましょうか」

エルミナは御者席にいる二人に声を掛け、休憩を取る事に決めた。


 そして幌馬車は休憩を取る為に街道の隅に幌馬車を寄せて、通行の邪魔にならない様に止めて、ルビナスとサンタナは御者席から降りて、御者席を上に上げて、その下の収納庫から馬の餌と水を出して、馬に与えて、その間にエルミナは宿屋で買ったお弁当を人数分マジック袋から、出して、魔法で水をコップに入れて、昼食の用意をして、街道から少し離れた空き地に茣蓙を引いて、其の上にお弁当と水の入ったコップを人数分を置いた。


「さぁ、頂きましょうか、セイナも確りと食べるのよ、貴方は食が細いから、少しでも多く食べれる様にしないとねぇ、冒険者は体力勝負だからねぇ」

エルミナの掛け声で、全員が食事を始めた。


 食事が始まり、セイナは馬車の中で婚姻の話が合った事から、ルビナスとサンタナに奥さんがいるのかどうか気になり、思わず尋ねてしまった。


「あの、ルビナスさんとサンタナさんには奥さんは居らっしゃるのですか」

セイナは興味本位で二人に尋ねた。


「あっ、セイナ、さっきの話で二人の事も気になったかなぁ、二人は国にちゃんと奥さんが待っているわよ、二人は17歳の時に同じ冒険者の仲間で私の後輩の女性と婚姻してねぇ、今二人共おめでたで休んでいるのよ」

エルミナがルビナスとサンタナの婚姻事情を教えて暮れた。


「へぇ、おめでたですか、それはおめでとうございます。産まれて来たら、きっと可愛いでしょうねぇ、私も子供は欲しいかなぁ」

セイナは思わず子供が欲しいと口を滑らせていた。


「セイナさん、その前に彼氏を見つけた方が良いよ」

思わずサンタナがセイナに突っ込みをいれて、他の全員が噴出して笑っていた。


「うふふ、セイナがサンタナに突っ込まれているわよ、うふふ、だったら私の弟を紹介してあげるわよ」

エルミナが、笑いながら、さっきの話を持ち出した。


「分かりました。付き合うか如何かは会ってから考えますから、エルミナさんの弟さんを紹介してください」

セイナは顔を赤くしながら、エルミナの話に乗っかる事にした。


 其れからセイナ達は休憩の間、エルミナ夫婦の馴れ初めやルビナスとサンタナの夫婦の馴れ初めの話で盛り上がり、セイナは思わず羨ましく思い、自分も何時かいい恋をしてやると心の中で誓った。


 そして一時程の休憩を終えて、セイナとエルミナは片付けをしながら、エルミナはこれから行く宿営地について説明をした。


「これから行く宿営地の先の森には、昔から神獣フェンリルが住んでいると云う伝説があるの、だからそこにいる魔物は強力になっていると言い伝えられているの、でもそのお陰で、瘴気が広がりづらくなっているとも云われているのよ」

エルミナは地元の人から聞いた伝説の事をセイナに教えた。


「神獣フェンリルですか、私の居た世界でも良く物語に出てくる神獣ですねぇ、私は幼い頃に神獣フェンリルの子供で、小さくて白くて可愛いフェンリルをペットにしたいと云う夢があったのですよ」

セイナは幼い頃の夢の話をエルミナに話した。


セイナとエルミナはそんな会話をしながら片し終えて、幌馬車に乗り、そして再び幌馬車を出発させて、野営する宿営地に向けて移動を始めた。


 幌馬車が出発して暫く進むと、街道にオーク三体が待ち伏せており、それをサーチしたダイナスが、幌馬車を止めた。


「エルミナ、前方にオークが三体、待ち伏せしているようだ、誰が行く」

ダイナスはエルミナスに確認をした。


「ホォ―、オークか、それは御馳走だねぇ、セイナと私で行こうか」

エルミナは嬉しそうにダイナスに告げた。


「セイナ、行くよ。オークのお肉は美味しいから、首を狙って血抜きも兼ねて斬り付けて討伐するのよ」

エルミナはオークの討伐方法をセイナに教えて、セイナを連れて幌馬車を降りた。


 エルミナは先に走り出して、セイナがその後を追いかけながら、エルミナにオークの肉を食べるのかどうかを確認した。


「エルミナさん、オークって魔物ですよねぇ、そのお肉を食べるのですか」

セイナはこの世界に来てから、お肉は食べているが、何の肉かは知らなかった。


「あれ、セイナはこの世界に来てから、お肉を食べているのよねぇ、あれは魔物のお肉なのよ、最近はウルフ系のお肉が多いけどねぇ、オークのお肉は格別よ」

エルミナは走りながらセイナに教えて、そして現れたオーク一体に飛び掛かり、見事に首を切り落して討伐をした。


 セイナはその話を聞いて、一瞬、驚いたが、目の前に現れたオーク一体に槍を振り上げて首を斬り付けて、首の半分を切り裂き、大量の血を噴出してそのオークは倒れて討伐に成功して、直ぐに二体目のオークに襲われそうになったが、直ぐに切り返して、そのオークの喉ぼとけを突き刺して、血を噴出させて、そのオークも倒れた。


「ヤッター、初めて魔物を討伐しました。如何でしたエルミナさん」

セイナは初めて魔物を討伐出来た事を喜び、エルミナに戦い方の感想を尋ねた。


「うんうん、初めてにしては上々じゃないかな、上手く首も狙えて攻撃出来ているからねぇ」

エルミナも初めて魔物を討伐したセイナを褒めてくれた。


 それから、エルミナの指示でセイナは三体のオークの遺体をアイテムボックスに収納をして、幌馬車に二人で戻って行った。

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