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第三話 エルディラン王国の王都を発つ

 セイナは歓迎会が終わり、自分の為に追加で一部屋を取って貰っていた部屋に入り、今まで着ていたジャージを脱ぎ、そして生活魔法で、クリーニングして、アイテムボックスから変わりのTシャツとスエットパンツを出して着替えて、ジャージを仕舞い、其れからエルミナから買って貰った冒険者用の衣類もアイテムボックスに仕舞った。


「え~と、確か複製魔法があったわよねぇ、この冒険者用の衣類も複製できないかしらねぇ」

セイナは独り言を言いながら、ステイタス画面を見て、複製魔法の使い方を調べていた。


 セイナは複製魔法の使用方法と選択する項目の画面を見つけて、その使用方法を読んでみると色々と出来る事が分かった。


 セイナはサイズ補正や色も変えられ、後は二つの物を一つに合成して複製する事も出来る事が分かり、その便利さに感動をした。


 セイナは先ずは冒険者用の衣類を5着を複製して、前の世界から持っていた服と一部を試しに合成して、その合成後の完成図を見て閃いた。


 セイナは更にデザインを修正して、色を変えて複製魔法を実行して、手元に出して見てみると中々の出来栄えに楽しくなり、其れから何着かオリジナル衣装を作った。


 セイナは楽しくなり、自分の下着も色々と可愛い感じに色を変えて、デザインもヒラヒラを着けて複製したりと色々と作り、可愛い下着を何着も作った。


 そしてエルミナスにプレゼントする為に、自分が何時か使う為に、買ってあった勝負下着の赤と黒の物をサイズ補正をして、更に白い物で、透けた生地に大事な所だけ隠れる物も用意をした。


 エルミナにプレゼントする下着が用意出来た時に部屋のドアがノックされたので、セイナはドアを開けるとエルミナが訪ねて来ていた。


「あっ、エルミナさん、いらっしゃい、どうなされたのですか」

セイナはエルミナを部屋の中に招きながら尋ねた。


「いや、セイナが何をしているか、様子を伺いに来たんだけど、ほら、突然、違う世界に来た訳だし、淋しくして無いか、気になったのよ」

エルミナはセイナが心配になり様子を伺いに来ていた。


「あっ、そうだ、エルミナさん、この下着、私の世界の物ですが、今、魔法の練習でエルミナさんのサイズに補正して複製したんですけど試着してみませんか」

セイナは勝負下着の赤と黒の物をエルミナに手渡した。


「へー、これはまた、綺麗な下着ねぇ、セイナの世界では女性はこんな下着を着けているのね、結構小さいのね」

エルミナは赤と黒のブラジャーとパンティ、そして透けたブラジャーとパンティを見て不思議そうに見て、感想をセイナに伝えた。


「へへ、そんなんですよ、私も同じ物が有りますから、どう着けるか見ていて下さい」

セイナはエルミナの前で、一旦全裸になり、勝負下着の赤の物を身に着けて見せた。


「如何ですか、似合いますか、エルミナさん」

セイナは赤の下着を身に着けて、クルっと一周してエルミナに見せた。


「なんか、子供ぽっいセイナが、まるで色気のある女性に見えるわよ、凄いわねぇ、私もこの下着を身に着けて夫の前に見せたらどうなるのかしら、身に着けて見るわねぇ」

エルミナは早速、来ている物を脱ぎ、黒の下着を身に着けた。


「凄いわねぇ、ぴったりよセイナ、着心地もしっくりしているわよ、これ貰っても良いのよねぇ、早速、後で夫に見せてみるわね」

エルミナは嬉しそうにして、其の上にまた服を着た。


 セイナはアイテムボックスから紙袋を出して、さっきまで着けていた下着と赤の下着に透けた下着を仕舞い、エルミナに渡した。


「はい、これ、お渡ししますねぇ、下着のサイズは大丈夫そうですね、お気に召したら嬉しいです」

セイナは嬉しそうにエルミナに話した。


「しかし、この下着は着心地も好いし、本当に凄いは、セイナの居た世界は可成り文明が進んでいる様ねぇ、国に戻ったら、ここで作れるものを精査して販売するのも良いかもね、多分売れると思うわよ、余りこちらの文化の違いが在り過ぎるのは拙いけどねぇ」

エルミナはセイナから貰った下着を身に着けた感想と、国に戻ってからの事を提案した。


「其れも面白そうですねぇ、冒険者をして儲けたら、考えてみようかなぁ」

セイナもその提案にヤル気を見せた。


「そうねぇ、もしなんなら、私も協力するわよ、こんな良い物なら私も欲しいもの」

エルミナも笑顔で協力する事をセイナに伝えた。


 其れから、セイナとエルミナはセイナの居た世界の話を聞き、色々と興味を持ち、国に帰ってからの構想を話し合って盛り上がり、そしてそろそろ寝る時間になったのでエルミナは夫のダイナスが待つ部屋に戻り、セイナも就寝した。


 そして朝を迎えて、セイナは昨日エルミナに買って貰った冒険者用の衣服に着替えて、身支度を整えてから、一階の食堂に向かうと、先にメンバーのルビナスとサンタナが先に朝食を摂っていたので、相席をして貰った。


「お早う御座います。ルビナスさん、サンタナさん、同席宜しいですか」


「おう、お早う、セイナ、勿論だよ、昨晩は寝られたかい」

ルビナスがセイナに挨拶をして、相席を歓迎をした。


「お早う、セイナ、うん、元気そうでなによりだよ、今日から長旅だから大変だと思うけど、宜しくなぁ」

サンタナもセイナに挨拶をして歓迎をした。


 そして二階からエルミナとダイナスが降りて来て、エルミナはセイナの隣に座り、そしてセイナの耳に顔を近づけて囁いた。


「昨晩は凄かったわよ、私、赤ちゃん出来たかも」

エルミナはセイナに黒の下着の効果を囁いて、ウインクをセイナにした。


 セイナはエルミナからの報告に苦笑いをしながら、【どこの世界の夫婦もする事は、同じなのだなぁ】と感想を持った。


 其れからセイナとエルミナたちは朝食を済ませた後に、荷物の整理などをしてから、宿賃を清算してから、預けていた幌馬車に乗り、メルリラス王国へ戻る為に旅立った。

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