第十九話 王都近郊の森に散歩へ出かける
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて、楽しんで読んで頂きたいと思います。
セイナは昨晩のお風呂を上がってからの騒動の後に、エルミナから呼ばれて、魔石を23個受取り、少し制御する方法を考えた方が良いと指摘された。
セイナは部屋に戻ってから、どうしたら良いのか、ステイタス画面で色々と検索しても解らず、何かモヤモヤしていた。
セイナは明日の早朝にでもコハクとクインを連れて、近くの森で散歩でもして、気分転換をする事を決めた。
セイナはユリエラの部屋に行き、森への行き方を教えてもらう為に、部屋のドアをノックしてから、要件を言った。
「ユリエラさん、すいません、明日、コハクとクインを連れて、近くの森へ散歩に行きたいのですが、行き方を教えて貰えませんでしょうか」
「あら、セイナ、森の行き方ですか、東の門から出れば、森が見えるから、そこが良いじゃないかしら、でもセイナが言ったら、また伝説の神獣フェンリルに絡まれるかもねぇ、ウフフ」
ユリエラはドアを開けて、セイナに簡潔に森の行き方を教えた後に笑っていた。
「もう、ユリエラさん、笑わないで下さいよ、でもその森にも神獣フェンリルが居るんですか」
セイナは少し嫌な予感がして、ユリエラに尋ねた。
「うーん、あくまでも伝説よ、誰も見た事が無いからねぇ、でも、何かセイナが行けば逢う気がするのよ、また従魔を増やすじゃないかと、それだけ貴方の魔力量は異常だと思うわよ」
ユリエラはセイナの魔力量をエルミナから聞いて、セイナに自分の考えを伝えた。
「でも、セイナさん、もし仮に従魔契約が出来たら、多分だけど、制御ができる様になると思うわよ、それだけ神獣フェンリルと契約すると魔力を消費するから、クインとコハクと契約した状態でもまだ漏れているって、ハッキリ言って、もうウフフ、異常よセイナ、うふふ」
ユリエラは説明しながら、お風呂上りのメリアンとの件を思い出して笑っていた。
「それを言わないでください、私に取っては死活問題なんですから、でも、もう一体と契約すれば、魔力の制御に役に立つのですねぇ、まぁ、無理だと思いますが、参考にさせて貰います。とにかく、東の門へ行けば良いのですねぇ、朝ごはんは入らないので、早朝にでも行ってきます。それでは、おやすみなさい」
セイナはユリエラにお礼のお辞儀をしてから自室に戻った。
「もう、ユリエラさん、笑いすぎよ、もう、コハクはどう思うのって、もう寝ているし、私も寝よう、クイン、あらクインも寝ているの、でも、おやすみなさい、クイン、コハク」
セイナは寝ているクインとコハクに、お休みの言葉を掛けて就寝をした。
セイナは日の出と同時に眼を覚まして、冒険者の装備に着替えいるとクインも目を覚まして、立ち上がり、セイナが着替え終えるのを待った。
セイナは着替え終わると、寝ているコハクを抱き、クインと共に、部屋から出ると賄いの従者が朝食を作っているようで、とてもいい匂いがセイナの鼻をくすぐっていたけど、セイナは気にしないように外へ、クインと共に出て行った。
セイナはユリエラに教えて貰った通に東門へ向かい、その途中で、美味しそうな肉団子の串刺しをクインとコハクの分を含めて三本を買った。
セイナはクインに肉団子を串から外して食べさしてから、セイナも肉団子を食べて、コハクも匂いで起きたので、セイナはコハクにも肉団子を食べさせた。
セイナはコハクに肉団子を食べさせてから、また東の門を向けて、早朝の王都の街並みを見ながら、歩き始めた。
そして東門に着くと、門の警備をしている役人に冒険者登録証を見せると役人から、笑顔で声を掛けられた。
「希望の盾の方ですか、こんな早朝から、従魔の散歩にでも行かれるのですか」
門番の役人がセイナに笑顔で、尋ねた。
「はい、そうです。軽く運動をさせるためです。街中でやると住民の方達に迷惑を掛けますので」
セイナは笑顔で、答えた。
「アハハ、確かにそうですねぇ、気を付けて行って来てくださいねぇ、魔物がいますので」
門番の役人は笑顔で、セイナを見送った。
其れから、セイナはコハクを抱いていたコハクを地面に降ろして、クインの傍にいる様に伝えて、クイン達と一緒に森へ向かった。
セイナ達が森へ入ると、セイナは一旦止まり、サーチ魔法で周辺の確認をすると魔物は近くに居らず、割と森の奥の方に数体確認出来るだけで、思ったより少なかった。
「うーん、近くに魔物は居ないようですねぇ、それじゃ、行きましょうかクイン、コハク」
セイナはクインとコハクに声をかけて、森の中の散策を始めた。
それから、セイナは鑑定を魔法を使い、薬草の採取も序で行い、ポーションの材料になるものと、肌の手入れに使う化粧水の材料も採取もした。
「あら、この森は肌の手入れに使える薬草が多いのねぇ、化粧水でも作ろうかしら、きっとメリアンさんが喜ぶかも」
セイナは昨晩の件を思い出して、メリアンさんが、肌の荒れを気にしていた事を思い出していた。
セイナは薬草の採取をしながら、森の奥へと歩みを進めて、コハクは元気よく、セイナとクインの周りを走り回りながら、セイナ達の後を着いて来て、クインはコハクの事を気にしながら、セイナの隣を歩いていた。
そして暫く、森の中を歩いていると、コハクがセイナとクインの真ん中に位置を取り、そしてクインが急に止まり、セイナに話しかけた。
「セイナ、止まって、あいつが来る」
クインが、セイナに初めて言葉を喋った。
「えっ、今の声はクインのなの、喋れるの」
セイナは何時も念話で会話をしていたので、驚いていた。
「それよりも、あいつが来るから、止まって、ここに住んでいたのねぇ」
クインは嫌な表情をしながら、セイナに注意喚起をした。
セイナは訳が解らず、クインがあいつが来ると言うので、サーチを掛けて確認すると確かに、大きな魔物とは違う表記の物が、こちらに近づいていた。
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