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ジャージ姿で聖女召喚された私は、実は大聖女でしたが、平民と間違えられて城から追い出されました!  作者: 平賀 平泉
第一章 異世界での生活が始まる

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第十一話 伝説の大聖女とは

 セイナは無事に聖霊樹を植える事に成功をして、先ずはこの街が一刻でも早く復興をして暮れる事を祈るだけと自分に言い聞かせて、セイナはまたコハクを抱き、宿屋に向けてエルミナと共に歩き出した。


「しかし、セイナの能力は凄いわねぇ、流石は幻の大聖女と言った処かな、実に良い物を見せて貰ったわよ」

エルミナは先程の光景がしっかりと、頭の中にインプットされた。


「そう言えば、一度聞こうと思っていたんですけど、過去にも大聖女様はいらっしゃったんですか」

セイナは今まで聞きそびれた事を、やっとエルミナに聞く事が出来た。


「うーん、あくまでも噂なのよ、明確に居たという証拠が無いの、だから噂の域から出て無いのよねぇ、何か実績とか痕跡が有れば好いだけどねぇ、数々の奇跡を起こしたとも噂されたのよねぇ、つまり全てが噂なのよねぇ」

エルミナも実際に居たという事は、言い切れなかった。


「其れじゃ、私みたいに庶民の中に隠れて、生活をしていたのでしょうか」

セイナも余り、目立ちたく無いと云う思いが強かった。


「そうねぇ、その可能性もあると思うわよ、派手に目立ちたくないと、セイナと同じ考えだったかも知れないわねぇ、何も無い処から、数々の噂が出る訳も無い物ねぇ」

エルミナもその可能性もあると考えていた。


 そしてセイナはコハクを抱きながら、エルミナと共に宿屋に戻り、部屋の前でエルミナと別れる時に、早朝訓練の約束をしてから部屋に入った。


「クイン、ただいま、お留守番、ありがとうねぇ、あっそうだ、ねぇ、クインとコハクの従魔登録の証の首輪に、サイズ補正のエンチャントをしておきましょうか、クイン、一旦首輪を外すねぇ」

セイナはクインの首輪を外して、アイテムボックスに収納した。


「後は、コハクのも一様やっておきましょうねぇ、直ぐに成長するかもだしねぇ」

セイナはコハクの首輪も外して、アイテムボックスに収納をした。


「さてと、始めましょうかねぇ」

セイナはアイテムボックスのメニュー画面を開いた。


 其れからアイテムボックスのメニュー画面を操作して、最大補正の500倍を選択して、クインとコハクの首輪にサイズ補正のエンチャントを施して、そしてまた、クインとコハクに首輪を着けた。


「これで良し、クインは街を出てから、ちゃんとエンチャントが出来ているか試してみようねぇ」


「クウーン」


「うん、そう云う事で、それじゃ、もう寝ようねぇ、おやすみ、クイン、コハクも一緒に寝ようねぇ」

セイナはコハクを抱きながら、ベッドに入り眠りに就いた。


 そして早朝になり、セイナはエルミナと共に近くの空き地で、セイナの槍術の稽古を始めて、コハクも其の稽古を母親のクインと共に大人しく見詰めていた。


 コハクはセイナが、エルミナに攻撃を受けて、エルミナの剣がセイナの身体にヒットすると視線を反らしたり、そしてセイナの槍が、エルミナの身体にヒットすると飛び跳ねたりと、セイナの動きに一喜一憂するなど可愛いさを全開にしていた。


 そして訓練が終わると、コハクはセイナの処に行き、飛び跳ねて、セイナの胸辺りに抱き付き、セイナもそのままコハクを抱きしめた。


 エルミナとクインと共に宿屋に戻り、一旦部屋に戻り、身体の汗を拭いて、自身に浄化魔法を掛けて身体を綺麗にしてから着替え直して、一階の食堂へコハクを抱きクインと共に向かった。


 そして朝食をメンバー全員で食べて終えて、エルミナは宿屋の店主に昼の弁当代の追加分の精算をした。


 ルビナスとサンタナの二人が、昨夜セイナ達が従魔登録している間に買い足した物をチェックをしてから、幌馬車は宿屋を後にして、街の検問も行きと同じ様にアッサリと通過する事が出来て難無く街を出て、メルリラス王国へ向けて出発をした。


 因みにセイナが池の浄化を施し、聖霊樹を植えて周辺に野花が咲きほこり美しい光景に変化した事に街の住民達が気付いたのは、セイナ達が街を発った翌日であった。


 其の美しい光景を維持して、街の再建のシンボルにすると、街を治める代官の貴族が街の住民に御触れを出した。


 代官は住民達の憩いの公園に、周辺を開発する事を掲げて、住民達も賛成し、早急に開発が進み、そしてこの街の農作物の収穫もそれ以降は安定して上がり、美味しい野菜などが収穫されて街の復興に大きく貢献する事になる。


 この街を出ると次の街までは、さほど遠く無く、何も無ければ日暮れ前に着く予定になっていたが、セイナをはじめ神獣フェンリルも乗る幌馬車に襲い掛かる魔物は一体も出ず、次の街には予定より、一刻ほど早く着いて、ここで一日休みを取る事にした。


「しかし、流石は大聖女と神獣フェンリルが乗る幌馬車を襲う魔物は出なかったなぁ、希望の盾に偉大なメンバーが増えた事は実に喜ばしい事だよ」

ダイナスはセイナと神獣フェンリルのクインを見ながら、笑みをこぼして感想を言った。


「何をいっているの、貴方は全くねぇ、でもセイナ達のお陰で旅が順調なのは有難い事ねぇ、この街で一日お休みを取りましょうか、食糧の補給も充分出来ていないしねぇ、ここで済ませましょうか」

エルミナも笑顔で、旅が順調だったので機嫌が良かった。


「それじゃ、私達も明日はゆっくり過ごせそうでいねぇ、良かったねぇコハク、クイン」

セイナも笑顔で喜んで、クインも首を縦にふり、ご満悦の様子であった。


 其れから、宿屋に部屋を取り、セイナは夕食の時間が来るまで、少し街の散策をクインとコハクを連れて楽しみ、少し空けた敷地でクインとコハクに軽い運動をさせてから宿屋に戻った。

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