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第九話 穢れの魔物に襲われた街

この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて、楽しんで読んで頂きたいと思います。

 セイナが意識を取り戻してからは、コハクはセイナの股の上に乗り眠りに就き、セイナはその寝顔に癒されて、コハクの頭を撫ぜていた。


「エルミナさん、結果的にクインを従魔にしてしまいましたが、何か問題になる事は御座いませんか、私は不安になりました」

セイナは神獣フェンリルをティムした事で、何か問題に為らないか心配になった。


「大丈夫だと思うわ、ホワイトウルフと言えば判らないでしょう、フェンリルなんて、実際に見た事ある者など実際に居る訳がないと思うわよ、あくまでも伝説の生き物と云うイメージが定着しているから、仮に鑑定されても鑑定できないと思うわ」

エルミナはセイナの心配事に、何ら問題無いとあっさりと肯定をした。


「でもコハクは可愛いわ、クインこの子と一緒に今晩から寝てもいいかな、私抱いて寝たいのよ」

セイナはクインにお願いをした。


 クインは自分が傍にいて良いなら好いよと、セイナに念話で応えて暮れて、セイナは笑顔で頷き、今晩からコハクを抱いて寝れる事が出来る様になって素直に喜んだ。


「セイナ、次の街でクインとコハクを冒険者ギルドで従魔登録をしておきましょう、じゃないと街に入る度に色々聞かれる事になるから面戸になるわ」

エルミナはクイン達を従魔登録を冒険者ギルドでする事を決めた。


「後は次の街で一日休みましょうか、食糧の補給もそうだけどクイン達の従魔登録もあるから、昼間の方が空いているでしょうからねぇ、少しゆっくりしましょうか」

エルミナの提案で次の街で一日休養をする事になった。


 そして日暮れ前になり、街の入口の門に辿り着き、入門検査が行われたが、その時寝ていたクインとコハクに関して、特に何か聞かれる事も無く。冒険者登録証を見せただけでアッサリ通過する事が出来た。


「随分とアッサリした検査だったなぁ、普通はもっと調べるけどねぇ、何か有るのかね」

御者席に座っていたサンタナが不信感を抱いていた。


 其れは街に入って直ぐに、街の中が閑散として、人が余りに少なく、前回来た時とは全く違い、活気が全く無かった事から、検査がアッサリしていたのは、街の中が閑散として人が余り居ないのが要因があると判断した。


「どう云う事だ。前回来た時は活気かあったのに、僅か数週間でこんなにも寂れるものなのか」

ダイナスは街の光景を見て、戸惑いを隠せなかった。


 そしてダイナスは幌馬車から降りて、街の住人に、この惨状の原因を聞く事にしたが、割すが数人に聞いて、だいだいの原因が解った。


「エルミナ、俺達がこの街を出た後に瘴気がこの街周辺に蔓延して、穢れた魔物が大量発生したらしい、物流が完全に止まり、冒険者達もだいぶやられ、其処へ追い打ちをかける様に街に魔物が出現して、沢山の犠牲者が出たと云う事だ」

ダイナスが住民から聞いた話をエルミナに報告した。


「そう云う事ですか、冒険者ギルドへ一度寄ってみましょうか、空いていたら、クイン達を従魔登録しましょうか、この状態では物資の補給も出来そうに無いわね、明日はここを発った方が良いかも知れないわ」

エルミナの提案で冒険者ギルドに寄る事になった。


 其れから、冒険者ギルドに寄るとやはり閑散としていて、クイン達の従魔登録もすんなりと出来てしまい、受付担当の女性に聞くと、この街が復旧するのは可成り時間が掛かり、その原因が人の犠牲が余りに多く出過ぎた為に、復旧作業が出来ないと云う事であった。


「こんな話を聞くと、何故セイナがこの世界に呼ばれたか、何だか理解出来るわねぇ、余りに、この世界が穢れてしまったからじゃ無いかと、思ってしまうわね」

エルミナが切ない表情をして呟いた。


 其れから、セイナはエルミナ達と冒険者ギルドを出て、幌馬車に乗り、前回利用をした宿屋に向かう事にしたが、店主が無事で開いている事を願った。


「そう言えば、この世界に宗教とか有るんですか、教会とか見た事が無い様に思いますが」

セイナが、素朴な疑問が浮かび、エルミナに尋ねた。


「うーん、そんな事は無いけど、確かに、この国には教会とかは無かった様な気がするわねぇ、私達の母国には慈愛教と云う教会があるわよ、女神メルリス様を母神として祀られているわ」

エルミナはこの世界に宗教はある事を、セイナに教えて暮れた。


「あっ、其の女神様は私に加護を与えてくれた女神様ですよ、エルミナさん、それでしたら、エルミナさんの国に着いたら教会へ案内をして貰えますか、感謝のお祈りを捧げたいのです」

セイナは母神の女神様の名を聞いて直ぐに、エルミナに頼んだ。


「えっ、そうなの、それじゃ着いたら、私も一緒に女神に感謝しなきゃねぇ、セイナに会えた事をねぇ」

エルミナはその話を聞いて笑顔になり、セイナと約束をした。


 其れから暫くして、目的の宿屋に着くと灯が付いていたので、先にサンタナが宿屋に行き泊まれるか如何かを確認をして、サンタナは入口に出て、頭上に大きな丸を描いたので泊まれると云う事で、そこの宿屋に泊まる事にした。


「良かったですねぇ、泊まれて、まさか街に来てまで、野営する羽目にならずに済みました。ダメなら野営も覚悟しましたよ」

セイナはコハクを抱きながら安心をした。


 そして全員で宿屋に入り、エルミナは手続きをしていると、やはり宿屋の中も閑散としていて、お客は私達の他に二組だけだと店主から聞いた。


 店主は淋しそうな表情しながら、エルミナ達の手続きと前金の部屋代とそして従魔たちの食事代の精算を行い、エルミナは取敢えず一泊分の代金を支払い、其れから全員で各部屋に荷物を置き、そして夕食を頂く事にした。

お読み頂きありがとうございます。

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