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第0.5話

神様は確かにそう言った。


僕に神になってもらいますと。

なんだかウサ耳天使がワーワー言ってるが、僕も心から意味が分からんと叫ぶ。


「  それがあなたの”望み”を叶える唯一の方法なのです。  」


望み?そんなの決まってる


「……つまり、神様になれば元居た場所に帰れる?と?……」


神様になる気はないけど

元居た場所……アイちゃんのいる世界に戻れるなら是非もない。

ちょ、その話、もう少し詳しく!



「続きはウェブでピョン」

ウサ耳天使が古いボケをドヤ顔で言ってきたので

ブチブチと

羽根を二、三枚ちぎって黙らせる。


「今大事な所なんで!黙ってください!」


「ピョエン」

ふざけた泣き顔でウサエルは

クソ雑魚モブDV野郎と呟き、僕と距離を取った。

 

「  黒井ユウ、是非もないと言う意思、受け取りました。あなたに今から神の力を授けます。それは、転生の力と神の業です。しかし、あなたの魂はその力に耐えうる残量がありません。そこで、私の存在の一部であるウサエルの神力を全てあなたに移します。   」



「はぁ…」

コイツの力とか貰っても嬉しくないなあ


「ちょ、え、そんなぁ……聞いてないピョン」


「   ウサエル、これは貴女への戒めです。彼の人生を間違いで終わらせて、ごめんなさいでは済まないのです。  」


「ピョエン」


あぁ、コイツ全然反省してませんよ神様!


「   しかし、ウサエルの神力を全てあなたに移しても、神の力を全て扱うには足りません。それでは神とは言えず、あなたの望みも叶わない。神の業を使うには、神になる為の“魂の強化”が必要です。   」


「た、魂の強化??」


「!!なるほどですピョン。神様、つまり“神の試練”ですねっ」


突然閃いたと言わんばかりのテンションで叫ぶ

ウサ耳天使。


「神の試練??」


「   黒井ユウ。あなたには本来、姿ある神を探すために用意していた神の試練とは別の試練……いや、神としての仕事を、“姿なき神”の代わりにして頂きます。そして、ウサエル。あなたは彼に同行して、彼のサポートと共に本来喚ぶはずだった者達への試練はあなたにしてもらいます。   」



「神としての仕事??」

なんだか話しがどんどんデカくなってません?



「あわあわっ…神の仕事のサポートと神の試練を神力なしで!?絶対絶対絶対っ……無理ゲーピョン!」


頭を掻きむしる程狼狽えるウサ耳天使。

さっきからコイツは情緒がヤバい。



「   仕事内容の詳細は神の力を授けると同時に神の力の詳細と共に理解できます。それも一つの神の力と思ってください。  」



「……そうですね、あれコレ説明受けたからと言って、気持ちは変わりません。僕は元居た場所……アイちゃんの所へ帰る為にそれしか道がないなら、その道を進むだけです。」


もう覚悟を決める。

愛する人にもう一度会いたい。


ただそれだけで、気弱で優柔不断で影の薄い僕でも

なんでも出来る気がする。



「   あなたの魂の覚悟、見届けさせてもらいます。黒井ユウ、あなたに"姿ある神"の称号と神の力を授けます。   」



その言葉と共に僕の身体は一瞬強く光り輝き

その光に目が眩む。


そして目を開けると

今度は辺り一面真っ暗な空間が広がっていた。

考えた事を文章にできないっ

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