表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
ブルガルド王国行脚編 旅立ち編
60/97

六章 ❶ ミョルニルの槌と朝御飯

新章です。

 お値段は通常武具一式で三千万マルカだった。


 通常武具一式

 ・鬼神のグレイブ

 ・鬼神の太刀

 ・鬼神の双刀(小太刀サイズ)

 ・鬼神の長弓

 ・鬼神の兜

 ・鬼神の面

 ・鬼神の胴

 ・鬼神の大袖

 ・鬼神の籠手

 ・鬼神の脛当て


 親方はお得意様価格だと、胸を張っていってくれた。


 なんかもう価値がわからないが、家一軒楽に買える金額なので高いのだろう。


 しかし、一億三千二百万マルカを持っている俺からすれば、こんな高性能な武器と防具がたった三千万マルカは安い金額だ。


 それと、色々とお金が有り余っているので、一年分の家賃と、裏の敷地に計画中の下宿先二号棟と三号棟の資金として、五千万マルカを加えて八千万マルカを振り込ませてもらった。


制限武具アームズが自腹でなくなった為余裕が出来た)


 親方曰く、下宿先の着工にも直ぐに取り掛かるとのこと。


 その道のプロを呼ぶらしい。


 下宿先が出来たらゴドフリーさん達が下宿するだろうし。


 休みとかに全員でバーベキューもいいかもしれない。


 若しくは合同でクエストなんかもいいんじゃないだろうか?


 さて今日は、新しい武具一式の初お目見えだ。


 気張っていかないといけない。


 何時もの朝の日課を終わらすと、着付けをする。


 昨日も付けてみたが、やっぱりしっくり来る。


 ただ、流石に兜や面は厳ついのでまだ付けないでおいた。


 それから各武具の素振りをする。


 フゥォオン

 フゥォオン

 フゥォオン

 フゥォオン

 フゥォオン


 風切音が異質だ。


 風切音自体に力が籠っているかのように感じる。


 グレイブで飛燕を放って見ることにした。


 力の伝わり方が半端ない。


 淀みなく、漏れも無く、ただ一点に吸い込まれるように飛燕が形成される。


「フッ!」


 サァァァァッ

 ドオォォォォン


 速さと威力が倍以上だ。


 加減して数を打ってはどうだろうか?


「フゥッハァッ!」


 一息で三回振るった。


 三羽の燕が同じ目的地へと飛ぶ。


 サァァァァッ

 ドドドオォン


『ふっ、このままじゃと、この技だけで万の軍勢を相手にできそうじゃな。』


『その時は力を貸してもらうよ』


『おぅ。任された』


『魂魄合一』下だと技の冴えが二回り以上違う。


 いま魂魄合一は使っていないが、普通の敵ではもう相手にならないだろう。


「ブラド、マハ。


 そろそろみんなを起こして来てくれないか?」


 俺の陰から出て来た魔獣が一鳴きして宿舎に入っていく。


 いま、ルーとスーは療養中だ。


 俺が殺されそうになった時、双刀が盾になった。


 もう俺には殆ど力が残されていない状況で、ルーとスー、そして中の人が無理矢理俺の身体の指揮権を奪い、双刀を起こし盾になったのだ。


 中の人は直接的なダメージを負ってないが、ルーとスーは鬼神の圧をまともに喰らい、小さくは無いダメージを受け、俺の中で療養中だ。


 ただ、俺の精気を、俺の行動に支障のない程度に分け与えている為、復活迄にはそう時間はかからないと、中の人三番目の法師さんが言っていた。


 そして俺の精気を分け与えている為、俺の魂魄と親和性が高くなり、より大きな力が振るえるようになるとも聞いた。


 ん〜もっと自分を守って欲しいかな。


 とととっと言う音が聞こえた。


 ルイ達はもう起きていたみたいで着付けも終わっていた。


「朝御飯にしよう」


「「「はい」」」


 既に配膳は終わっていて女将さんに謝意を伝える。


「良いんだよぉ。うちの稼ぎ頭だからねぇ。


 それと下宿先の資金も出してくれたんだろぉ?


 こんな良い子達の世話が出来るなんて幸せさ」


「えへへ〜今日のご飯も手伝ったんだよぉ〜?」


 満面の笑みでリーンさんが話しかけてくる。


「まじっすか?そりゃあ楽しみだ」


「ブラドとマハにもご飯用意してるからねー」


 っと言って、肉屋さんからもらって来ている大ぶりの骨やくず肉を前に出すと、ブラドとマハは我先にとがっつく。


 こちらと言えば、目の前に並ぶ大き目のパン、色とりどりのサラダ、その横に置いてある味の混ざり合ったドレッシングオイル、脂の乗った鶏の太腿のロースト、透き通ったコンソメのスープ。


 朝から結構胃にくる内容だが、夕飯が何時も早いので逆に胃が食べ物を寄越せと脅迫してくる。


 先ずはサラダを自分の皿に盛り付けてドレッシングをかける。


 ここいらの市場は二回開き、五時ごろ七時迄と九時から十二時までだ。


 朝一野菜と言う農家の人にはちょっと危険だが、みずみずしく美味しい野菜が提供されている。


 ドレッシングも塩とオイルをベースにねぎ、ごま、にんにくを混ぜてある。


 途中で旨味が口に広がるコンソメスープを口に含む。


 パンは熱々で、ローストしたチキンの余熱で買い置きのパンを温めているそうだ。


 そしてやはり若鶏の太腿は脂が乗って美味しく。一口一口にジューシーな肉汁が溢れてくる。


 口を食べ物が通過した指令を、頭と心が何度も受けて、やる気が満たされる。


「美味しかったです!ご馳走様」


「「「ご馳走様です!!」」」


 まだ全然時間があるので、ちょっと休んで外で軽く身体を動かす。


 ある程度はヴェール姉さんやセリア姉さんから仕込まれているが、みんな我流なので早く龍人の里へ連れて行ってあげたい所だ。


「ルイ、ゾッド、モーラ。集まってくれ」


「「「はい」」」


「先ずは昨日の報告を」


「見回って来てゴブリン六体。ウルフ三体を仕留めました」


「駆逐したばかりなのにちょっと多いなぁ…。


 森の中はどうだった?」


「はい。特に魔穴は見当たらなかったんですが、魔素が濃かったです」


「困ったな、もしかすると魔穴が出来てるかもしれない…」


 そうなるとちょっと厄介だ。


「今回は護衛が第一だから、もし魔穴が見つかったらモーラが結界をはって薬師のパーティーを全力で守れ、そして、ルイとゾッドが結界に群がる魔物を狩るんだ。


 その間に俺が魔穴を封滅させる。


 そして…絶対に合成術なんてもの使うなよ?」


「「えっ…何のことですか?」」


「えっ…またグリグリされたいの?」


「「すみません。嘘つきました。もうしません。」」


「良かろう…。今回の目的地はこれから何回も訪れる事になるだろう。あの場所を傷つけたり、変質させたりさせたくない。頼むよ」


「「「はい」」」


「よし、行こう!」


 待ち合わせの南門まで歩く。


 見慣れたタイプの鎧の中に、一つ見慣れない鎧を着た若者が歩く。


 すれ違う人に会釈される。


 いつになったらこれは止まるんだろうか?


 そんな事を思いながら南門に着く。


 ちょっと早目に着いたので、まだ薬師のみんなはまだ着ていないみたいだ。


 すると衛士達が寄ってきて、その中で一番歳をとっている衛士が声を掛けてきた。


「この間は有難う。纏っている武具は違うが、君がこの門を守ってくれただろう?」


 確かにそんなこともあった。


「いえ、このムンティスの狩人ハンターなので当たり前ですよ」


「しかしだ。衛士と私たちは名乗っているが、この数で及び腰だった。出来れば狩人ハンターに依頼して稽古を付けてもらいたい」


「良いですけど…今日は依頼があるのでハンターズギルドに依頼出してください。格安で引き受けますよ。


 ただ、私の教えは闘神流なのでスパルタですよ?」


「なっ?君は闘神様に縁があるのか!?」


「まぁ、はい」


「では、闘神様にお礼を言っておいてくれないか?」


「何かあったんですか?」


「魔物襲来の日、この門を守護してくれたのは闘神様だったのだ。強く、美しかった」


 おぉ!?ヴェール姉さんの印象で強い以外の言葉を初めて聞いた。


 俺は嬉しくなった。


「はい。絶対伝えておきます」


「宜しく頼むよ」


 手を出された。


 俺はその手を握った。


 そこへ薬師ギルドのパーティーが到着した。


「お早うございます」


 リスティさんと研究室のメンバーだ。


 軽めのレザーアーマーをみんなが着用している。


 良い心がけだ。


 二等星セカンド四等星フォースの混成パーティーが護衛に着くとは言え、最後は自分の身に着けているものが砦になる。


「お早う御座います。リスティさん」


「おぉ、コレはリスティ様。お早う御座います」


「ん?知り合いですか?」


 両方の顔を見る。


「えっえぇ、ちょっとした顔見知りなの。ねっ?」


「はっ。以前お会いしたことがありましてな」


 何だこの違和感。


 でもあまり突っ込むのも良くないだろう。


「先ずは自己紹介を。


 私の弟子になるんですが、右からゾッド、ルイ、モーラです」


「「「宜しくお願いします」」」


「えっ?もうお弟子さんがいるんですか?」


「はい。まぁ何というか…成り行きで…」


「凄いですね…」


「で、こちらがリスティさん。そして薬師ギルドの研究室メンバーだ。


 両方とも宜しく頼みます」


「「「「「「「「はい」」」」」」」」


「じゃぁ、行きましょうか?」


「はい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ