五章 ❹ 薬師ギルドと内情
なんと、日に読んでくださる方が
まさかの500越えを果たしました!
勿論、新規の方が一話から読んで
下さっているのも分かってます…。
けれど、やっぱり嬉しいです。
有難う御座います!!
「因みに…王鍵とは?」
「そうですね、王鍵とは国王が名代として認めたものに対して貸し出すもので、王鍵に対して宣誓させる事で、一種の服従の力を発動させます。
その時の輝きによって宣誓者の本心がわかると同時に、服従の度合いも変わります」
と、ファティナさん。
服従って…ちょっと怖く無いですか?
いま真光聖教の二人を除いた八人で、お茶を飲みながら今後の話を詰めている。
王鍵への宣誓が終わった後、すぐに「失礼する!」と言って引き上げたからだ。
「しかし、凄い光でしたね…」
俺は素直にそう思った。
「はっはっはっ!レン殿のスキルも相当なもので御座いますよ?私も長らく王宮に務めておりますが、あのような光り方をした『聖選の瞳』を見た事が御座いません」
ドレファン宰相は豪快に笑う。
この人は歳や見た目で人を判断しないようだ。
明らかに俺は歳下で、服もそれなりなのに丁寧な口調を崩さない。
「それより何より、この『聖選の瞳』って外に持ち出した良いもの何ですか?」
ちょっと気にかかる。
「これはレプリカなので問題御座いますまい。
何故この『聖選の瞳』はレプリカまで作っているかと申しますと、レン殿のような特殊能力持ちの方を探すのに、城内だけでは狭過ぎますからな」
まぁ…そうだよね。
「特殊能力保持者はわが国では特に珍重されておりまして、王国はその力を貸して頂く事で長く繁栄しております。故に、それだけで王都に住む権利があるのです」
それだけでか?凄いな。
「あとは、特殊能力保持者は貴重という事もありますが、暴走した時の反動もとんでも無いものがあります。
それを抑える為にも、言い方は失礼かも御座いませんが、特殊能力保持者の方々を管理監督させて頂いており、王都の側にいて頂いているのです。
話は元に戻りますが『聖選の瞳』であれ、特殊能力解放状態でなければ特殊能力保持者を選別することができません。
特に、特殊能力の詳細などはオリジナルの『聖選の瞳』でしか…あ?」
ファティナさんはニコニコしているが…
対照的にドレファン宰相は冷や汗が止まらない。
「ファティナ…様?」
ドレファン宰相は震えながら、ファティナさんに顔を向ける。
「この『聖選の瞳』はもしや!?」
「オリジナルです♪」
「ぬぁぁぁぁぁあああ!!?国宝ですぞぉ!?」
「はい」
ヤバイやつじゃ無いのコレ?
「何故!!?」
「ん〜私の特殊能力がそう言ってましたので…」
「えっファティナさん特殊能力保持者何ですか?」
「はい」
びっくりです。
「因みにお聞きしても?」
「直感の一つで、『最善の道』と言います」
「それは…?」
あんまり凄そうには思えない…。
「ファティナ様!」
「あっ…そうでした。
申し訳御座いません。ドレファン様、レン殿」
ん?なんだ?聞いてはいけない何かだったのか?
「レン殿、大変申し訳御座いません。
ファティナ様の特殊能力は国家機密なのです。
なので、今のレン様にお伝えすることはできません」
国家機密?そんなに凄そうには思えなかったが…。
まぁいいや。下手に突いて蛇が出てきたら嫌だしな。
「分かりました。忘れます。」
「皆様も宜しくお願いします」
皆一様に首を縦に降る。
「まぁ、そう言う事なら直ぐに持ち帰れば宜しいかと存じます」
ん〜この掌の返しよう…ファティナさんの特殊能力は相当なんだな。
「しかし、真光聖教の方々は良かったのですか?」
「ここいらが切り時でありました」
俯いてドレファン様が口を開く。
「恐らくレン殿も薄々気付いてはおられるでしょう。
今回の話は昨晩から決められておりました。
原因は真光聖教の、聖水の値上げがによるものです。
薬師ギルドとしては、魔族との戦争中であり、我が国に対して負担のかからない値段で、提供して頂いておりました。
しかし、真光聖教はポーション製造に関して、聖水が必要であり、且つ、その精製技術を独占していることをよいことに、聖水の値上げを少しづつ薬師ギルドにぶつけていました」
「今回の値上げは特に酷い!あれが聖職者のやる事ですか!!」
「リスティ。控えなさい」
「しかし…!ケーラ様……」
横を見るとベルドさんも俯いて、膝の手をきつく握りしめている。
また、ドレファンさんが口を開く
「我が国だけではなく、全ての国で聖水の値上げが始まっていて、我が国でも王国騎士団やハンターズギルド、商人、国民隅々に至るまで、相当数の陳情が届いております。
ポーションは、怪我だけに使われているのではなく、病気の治療にも一時的な体力増強剤として使われていたりします。
加えて王国中の魔物騒ぎ、もういい加減、真光聖教に対して、何か手を打たねばならないところまで来ていたのです。
そこにレン殿の丸薬、しかもその中で白丸に注目したベルド殿がケーラ殿に通達し、ケーラ殿はこの重要性を察し、直ぐ城へ登城されました。
城では全ての予定はキャンセルされ、ケーラ殿を中心に緊急会議が開かれました。
本当は一にも二にもなく採用をしたかったのですが、流石に事が大きくなるので、信用に足る人物かの見極めが必要でした。
しかし、聞けばムンティスにて緊急クエストが発布され、更には防衛戦まで発展しているとのこと、いかに緊急を要すると言えど、指揮を取っているものを抜くのは流石に厳しいと判断し、私が王の名代として参じた次第ででございます」
「成る程…」
「それで…合格ですか?」
「満点です」
「良かった」
「しかし白丸を始め、他の丸薬の研究と治験はいつから…」
「昨日から、始まっています」
リスティさんだ。
「実を言うとリスティは僕の後輩で研究者なんだ。
明日からこっちに来てもらって、治験に着手してもらいつつ、効率的な生産体制の構築に尽力してもらうんだよ」
「これからお世話になります」
「あっはい。こちらこそ」
すっすっとケーラさんが近寄ってくる。
そしてゆっくりと頭を垂れたまま言葉を発した。
「今回レン様の丸薬のお陰で、我々は薬師の道を続けて行くことができます。
我々薬師ギルドは、レン様に大きな貸しができました。
もし、何か仰って頂ければ、我々に出来うる形で恩返しさせて頂きましょう」
真摯に、厳かに、本心が伝播する。
「そ、そうですね…出来れば今回の丸薬も含めて少しだけロイヤリティを頂けると助かります…」
そう。お金が…お金が足りないんじゃ無いかな?
「通常の武具だけでなく、制限武具の代金でちょっと首が回りそうに無いんです…」
かっこ悪い…。
でも、本心には本心で応えさせてもらう。
この悩みは当たり前だ。
今年十七の少年が、いくらになるかはわからないが、最高級の武具を二式購入するには今の俺の手持ちでは全然足りない…。
「「「「あっはっはっ!」」」」
「「「ふふふふ」」」
全員が笑い出した。
「なっ?」
「勿論、レン様には今まで通りロイヤリティはお渡し致しますよ」
とベルドさん。
「それにレン殿、制限武具は王国側で負担させて頂いております」
と、ドレファンさん。
なっ…なにぃ!?うそーん…。
「ほっ?本当ですか?あー良かった!」
「「「「あっはっはっ!」」」」
「「「ふふふふ」」」
また全員が笑い出した。
「勿論、修理や改修はご自分で行って頂きますが、魔族に対する最高戦力が金欠などで武具を揃えられないと言うのは流石にその国の名折れです。
なので制限武具作成につきましては、基本的にどこの国も、国でサポートさせて頂いております」
ホッとした。
でもそんな重要な事、親方言ってたかな?
「じゃぁ…ちょっと気になることがあるんですが…」
「はい?」
ケーラさんの方に向き直る。
「先程あれって思ったのですが、滋養強壮薬とか体力増強薬とか無いんですか?」
「あるにはあるのですが、ポーションと比べると…」
薬効が低かったり、即効性の問題か…。
「では、そのレシピを教えてくださいませんか?」
「!!…まさか…?」
「はい。先程ちらっと言いましたが、数日は狩人稼業は休業中なので、改薬のお手伝いをしようかと思ってます」
ファァアアア
いきなり、ファティナさんのポシェットから光が漏れ出し、震え始めた。
「レン殿…」
ファティナさんが、取り出したのは『聖選の瞳』。
「えっ?」
まっまさか!
ケーラさんもリスティさんも、何が起こっているのか察知したようで目を見開いている。
特殊能力が発動したのだ。
そう、勝手に。
薬師の叡智。
このスキルは本当に自動的だな…。
『んっふっふっーさあレン。やりますよ?』
やばい、中の人がえらくやる気だ。
出来れば一度、一話から見直しをして
現状の書式スタイルに合わせつつ改修を
はかろうかとも思っていますが、そう
なると、更新の手が止まってしまいます。
そこでアンケート何ですが、そのまま
更新しちゃえよ!の方は❶、
改修?いいんじゃない?と言う方は❷
を感想などもちょこっと書いてください。
お願いします。 低脳イルカ




