四章 ❹ ハンターズギルドと緊急クエスト②
いつも読んでくださって誠に有難うございます。
お手数ではございますがちょっとした感想等を
頂ければ幸いです。
と、言うよりはやらなきゃダメなパターン。
既に姉さんらに話が通っているのなら下手に逃げられない。
南側は10をルイ達に任せて残りを俺が受け持つ。
3日で10だから今のルイ達なら楽勝なはず。
早目に自分の分を片付けて南東と南西のフォローに回る。
ざっくりそんな事を考えながら南東のリーダーとして任命したボルドさん、南西のリーダーとしてと任命したゴドフリーさん、そしてギルドからはシンシアさんに来てもらって話している。
とは言ってもここはギルド内の軽喫茶なので、堅い話をしている様には見えない。
魔穴のスポットを書き込んだ大まかな地図を三人に渡して大まかな話をする。
魔穴に通し番号を振って、一つ封滅する毎に通信機能付きのハンターズリングを使い、ギルドへ報告してもらい随時進捗を確認する。
魔穴を守るモンスターの数や強さが、パーティーより上ならそこはスルーする。
と言う二つの簡単なルールだけ決めてパーティーの振り分けは各リーダーに一任した。
実際、ボルドさんやゴドフリーさんと違いほぼソロでやっていたのでパーティー毎の特性を知らない。
なので細かな事は全部丸投げして、強引に行けるところは強引に行かせてもらう。
しかも今回ヴェール姉さん達の許可も出ているらしい=丸っと筒抜けだ(しかし、いつの間に連絡したんだろうか?)。
打ち合わせはこの辺にして、今日の会議は切り上げた。
直ぐに横のテーブルで待っていたルイ達と打ち合わせに入る。
「ルイ達は俺の魔狼を貸すからここからここまでの十個の魔穴を頼む。」
「「「はい!」」」
ルイ達用に作った簡易地図を指しながら話す。
「魔穴は法術師の『結界』を使って囲んでやれば浄化されて封滅できるからモーラが要だ。
魔力の温存をしつつ戦ってくれ。」
「はい!わかりました!」
「まぁ、一日辺り三個位の魔穴なら今のお前達で十分行ける量だと思う。
後、精霊達と協力して探知を行う様に。
その時はゾッドの精霊が役に立つはずだ。頼んだぞ?」
「はい。」
「師匠はどうするんですか?」
「ん、あぁ。ちょっと試したい事があるから今からちょっと出てくる。」
「えっ?もう日が…」
ルイが心配そうな顔をする。
「大丈夫だ。俺にも精霊はついてるしブラドとマハもいる。
日付が変わる前には戻ってくるつもりだ。」
「私は心配してませんから!」
モーラが胸を張っている。
いや、少しは心配して?
「じゃぁ今日は解散だ。
明日からの魔穴封滅の為にちゃんと体を休めろよ?」
「「「はい!」」」
そのままルイ達と席を立ってギルド前で別れる。
門から少し出たところで転移を使い、
以前ゴブリンとの一戦の時厄介になったレーテの近くの森に飛んだ。
今日一日走り通しだったが、もう一働きお願いする為にブラドを呼び出す。
全然疲れてなさそうだった。流石魔狼…スタミナが半端じゃない…。
だが、流石に辛いかもしれないので肉と一緒に赤丸を食べさせた。
すると、何というか気迫というかオーラが立ち上っている。
正直こんなに効くとは思わなかった。
効き過ぎは後で副作用が怖いので、今後は処方する量を考えて使おうと思ってしまった。
そんなやる気満々のブラドを駆り、受け持ちの分の魔穴の一つへ向かう。
村からそんなに遠くなかったので、早目に片付けたかったものの一つだ。
向かうと、既に狼型の獣魔が数体惹かれていた。しかし、今のブラドに敵うはずもなくブラドの魔爪で一閃された。
ブラドから降り、刀ではなくグレイブを現出させ、そのまま『烈光剣』をグレイブに転用する。
剣や刀と違い何と柄の部分まで光を帯びている。
これだともしかして…。
石突きで魔穴を突いてみる。
すると、魔穴が霧散した。
こうなれば色々と試してみるしかない。
そのままつぎの魔穴へ向かう。
今度はゴブリンだ。
まるでバターを切る様に数体を一度に屠る。
今度は魔穴を『烈光剣』の状態のグレイブの柄で払って見た。
案の定霧散した。
次の魔穴だ。
今度は『烈光剣』を飛剣に纏わせる。
飛剣とは投擲用に切っ先を鋭く投げ易く改良した。
ミョルニルの槌の特許品だ。
一発目は魔穴に到達する前に『烈光剣』が切れ貫通し、ちょっと強めに『烈光剣』纏わせる事で霧散した。
成る程、『烈光剣」は属性付与の一環として…ん?これはもしかすると…。
今度弟子達で試してみよう。
さて次だ。
今度は極端にそこいらに転がっている石に『烈光剣』を付与してみる。
最早剣という体をなしていないが問題なく。
封滅出来た。
ここまで来ると勇者というより光属性の付与術師と言う感覚がしてきた。
まだ試す事がある。
今度は精霊術だ。
姉妹の精霊の属性が不明だが明らかにパズスは怯えていた。
光の属性に寄らない何らかの強大な性質を持っているとしか思えないのだ。
仮に虚術と名付ける。
まだ何も定まっていないからだ。
その何も定まらないものをグレイブに纏わせる。
相変わらずごっそり精神力を持っていく。
そのまま一閃のもとに魔穴を切り裂いた。
消失した。そう、消失したのだ。
すぐに虚術を解き、魔素の確認をする。
『烈光剣』や法術の『結界』の『封滅』とは、結果的に魔素を散らす事しか出来ていない。
つまり拡散した魔素は、また集合し魔穴となる。
つまり一時凌ぎなのだ。
けれどコレは違う。
何処か別の場所へ転移させているのか、単純に消しているのか何も分からない。
分かっているのは『魔素が消えた』と言う事しかわからないのだ。
危険かもしれない…けれどそこに何か希望が見えた気がした。
日付が変わる頃、俺の担当分の魔穴は地図から消えていた。
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