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オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
緊急クエスト編
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四章 ❷ 薬師ギルドと丸薬

いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

頂ければ幸いです。

 カランと薬師ギルドの戸を開く。今日はそこそこ人がいるみたいだ。


「こんにちは〜。」


「あー!レンさーん!!」


 俺の事を見つけるとカウンターから身を乗り出して手招きをするターニャさん。周りの常連のお客さんが驚いている。


「あっはい。どうしたんですか?」


「どうしたんですか?じゃないんです!」


「えっ?」


「ここ一月程で、ムンティス薬師ギルドの地位が急激に向上したんです!」


「えっ?良かったね!」


「その立役者がレンさんが持ち込んだ『緑丸』と『水筒』なんです。今その『緑丸』と『水筒』が飛ぶ様に売れてるんですよ!」


「えっ?そんなに?」


「そうなんです。」


「おっと、そこから先は私がさせてもらおうかな?」


 商談が終わったらしいベイルさんが奥から出てきた。ホクホク顔だ。


「じゃぁこちらに…。」


 誘われて応接室に通された。


「レンさんのお陰で本当に助かってます。このムンティスの薬師ギルドの…いや、ブルガルド全ての薬師ギルドの経営が好転しています。これも一重にレンさんのお陰です。」


 ターニャさんがお菓子と紅茶を出してくれた。


「どうぞ。」


「有難う御座います。で、上手くいったんだ?」


「えぇ、えぇ!最初は乗り気ではなかった貴族様や酒場の住人も今や『緑丸』の虜ですし、『水筒』は水だけに限らず様々なものを定温保存ができるので、貴族・商人から始まり少しずつ余裕のある料理店や一般市民にまで広まりつつあります!!」


「ぅお!それで…どう?」


「あぁ!レンさんの特許料ですかね?」


「うん。」


「ちょっとお待ちください…」


「えーっとぉ…」


 ぺらっぺらっと帳簿の数字を追っていく。


「あーっ有りましたよ?コレがレンさんの薬師ギルドの口座に振り込まれてます。」


 指差しして見せてくれる。


「はっ?こんなに?まだ一月だよね?」


「はい。あの新進気鋭のマオ商会に依頼したところ、隣国からも依頼が殺到しています!」


 どうしよう?一瞬昨日の誓いが揺らぎそうになった。そんな金額が書いてあった。一月でコレなら一年で…。


 そんな迷いを振り払って話を切り出した。


「今日はね、コレを…」


 四色の包みを置いた。それぞれ黄、青、赤、白の包みだ。


「コレは…?」


「効能を順に話すと、黄色の黄丸はポーション、青はハイポーション、赤はブーステッドポーション相当の効能、白は浄化の効能を持っています。そしてコレがその製法と必要な薬草を記したものです。」


 数枚の紙を渡す。受け取ったベイルさんは食い入るように見ている。


「製法は…少々難しい…。けれど…中級以上の薬師なら作れないことはない…。あのハイポーションやブーステッドポーションが…?」


 ベイルは青ざめている。それは一つにこの丸薬に必要な材料だ。今までポーション生成には『聖水』が必要不可欠だった。


『聖水』はそもそも教会でしか精製されない。故に原価が高くなりがちだ。


 しかし、井戸に白丸を投入し井戸水を浄化する。そして煮沸から一手間経て『白湯』とすることで聖水の代替とする。


 そこに安価な薬草で調合することで現ポーションの比ではなく安いポーションを精製する。


 更にそこから精製される量がポーションの10倍。で、効能はほぼ同一。


 包みも紙でよくポーションのように特殊なガラス素材を用いずとも良い(しかもこの特殊ガラスがまた高い)。


 しかもこの丸薬は小さく一息に飲み込める。つまり…瓶一本を飲まなくて済むのだ。


 しかしコレは…

 コレ自体もそうだが『聖水』は…


「分かります。コレはまだ世に出てはいけない類のものです。若しくは余程強い後ろ盾を得なければ、出してはならないものだと思っています。」


「なら…。」


「これらをできる限り大量に作って欲しいんです。売り捌くのが目的ではなく私達が使うために。」


 ベイルが顔を上げる。


「何かクエストでも?」


「まぁそんな所です。」


「どの位ですか?」


「薬師ギルドの口座に振り込まれた金額分全てです。」


「!!!」


「やらなければいけないクエストが大きすぎて、それでも足りるか分かりません。」


「どれだけの…。」


「それに、もしもの時はギルドや王国騎士団に回してあげて下さい。」


「そんな…。」


「出来たものから使わせて頂きます。ちょくちょく来るかもしれないのでよろしくお願いします。」


「最後にこれです。」


「飴…ですか?」


「はい。飴です。」


「ただ、喉の痛み、かすれによく聞く飴です。」


「良く話す人に覿面なので…」


「あっ!商人の!?」


「そうです。それに本当はこっちが本命なんですけど喉の痛みに良く効く粉ですね。ちょっと匂いはするんですが仕事の後などには良いかもですね。」


「ん?という事はこの粉を?はい。飴に混ぜてるんです。」


「成る程、それで…。」


「で、この粉と飴の精製法です。」


「助かります。…もしやこの飴の売上も?」


「はい。薬丸に回して下さい。」


「畏まりました。」


「じゃぁ、そろそろ行きます。また何かあったら持ってきますのでよろしくお願いします。」


「いえいえ、是非お越し下さい。薬神の加護のあらん事を…。」


 俺は薬師ギルドを後にした。

いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

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