精霊の森と今後
いつも読んでくださって誠に有難うございます。
お手数ではございますがちょっとした感想等を
頂ければ幸いです。
「「ごめんね。」」
精霊の二人だ。より繋がった為か今は声も特徴もよく伝わってくる。
快活なほうの女の子は、白金色のストレートヘアーを腰まで伸ばしていて、ふんわりとした髪をショートにしているのが気弱なほうだ。
どちらも目はくりっと大きく小さな口、長い耳はほぼ一緒だ。恐らく双子なんだろう。
「しようがないよ。怖かったろう?彼処から出てきた直ぐにあんな奴と戦ったら怖くて動けないでしょ?」
優しく諭すように話しかけると
「う…うん。怖かったの〜。」
控え目の方の女の子が泣きながら、俺の左腕に抱きついてきた。案外こっちの子の方が大胆なんだな。
「あー!ルーちゃんばっかりずるーい。」
快活なほうの女の子に向かってルーちゃんは手招きする。
「スーちゃんもおいで?」
スーちゃんと呼ばれた方も走って来て俺の右腕に抱きついた。何方も程よい弾力が感覚を占領する。
「「次はもっと頑張るから!」」
「うん。俺ももっと君達と上手に繋がれるように頑張るよ。」
ルーとスーはぱぁっと微笑んで
「「うん!!」」
と答えた。
う、うーん。すっごい後頭部の感触がふわふわしてあったかい。更に額から目にかけて適度な重みがのしかかってくる。でも気持ちいい…。もうちょっと寝てたい。と思ったら耳に激痛が走る。
「お早う。レンちゃん。」
「セリア姉さん。お早う。」
セリア姉さんの声だけ響き目の前は真っ暗だ。これはひょっとして?
「レ〜ン〜?あんたいつ迄そうしてるつもりぃ?」
「えっ?おわっ!はっ!!ルイ!ゾッド!モーラ!」
俺は慌てて体を起こす。後ろで「も〜ぅ」って声が聞こえる。
「「「はい。師匠。」」」
「お前達…よかった〜。…ごめんな。お前達が危ない時に…。」
俺を囲むようにみんな集まっていた。勿論グンドも一緒だ。
「しようがないですよ。それより師匠はどうやって精霊界から戻って来たんですか?」
「えっ?この子達が…。」
俺の右肩からスーが、左肩からルーが現れる。
「スーだよー。」
「ルー…です。」
彼女らを見るなりミラ姉さんがあわあわしている。
「レン…?このたちが何方か知ってるの?」
「スーとルー。」
「そんなボケは要らないの!!この子達は精霊女王の直系の愛娘よ!!」
「えっでも精霊女王は全ての精霊は私の子供って…」
「それは言葉の綾よ!あんな強力な精霊体がポンポン分体してたら精霊界は混乱するわ!!」
「俺…やらかした?」
「そうね…。あとで属性鑑定やってあげる。」
「なんか色々ごめん。ミラ姉さん。」
ミラ姉さんにはほんと頭が上がらない。
「そ、れ、よ、り。お姉ちゃんを褒めてくれないのかなぁ?」
「あっごめん。セリア姉さん。そして有り難う。セリア姉さんがいなかったら本当に危なかったよ。」
「んふふふ。レンちゃんが無事で本当に良かったわぁ。」
胸もそうだがスタイルが全体的にエロい…しかも、なんでセリア姉さんはいつも誘惑オーラ全開なんだろうか?全くもってよく分からない。
「兎にも角にもこれで全員精霊契約は終わってパズスの力も削げたわ。これでこっち側の優位は確定ね。」
「ミラ姉さん。セリア姉さん。俺もっと強くなりたい。あんな奴らから姉さん達や弟子達を守ってやりたい!」
「はわぁぁぁぁぁぁ!!」
「セッセリア姉さん!?」
みんなその艶っぽい声にビクついている。
「いい…いいわ…いい男の子に育ってるわ…。姉さん達に任せておいて、むさ苦しかったりツンツンした男の子に育立たないか夜も眠れなかった……。」
姉さんは顔を両手で隠しながら体をくねらせている。
んんん?確かにセリア姉さんと最後に会ってもう四〜五年は経つか?
「それが!こんなスマートで且つ姉さん思いで更には弟子思い…。レン!もういいわ!私と一緒に駆け落ちするわよ!!!」
「「「「「!!!??」」」」」
「ミ…ミラ姉さん?」
俺はあと数センチで顔がくっつくとこまできてふーふー言っているセリア姉さんをギリギリで押し戻しながらミラ姉さんに救いを求める。
「あーはいはい。そんなだから引き離されたんでしょ?どーも覚えてないようね?直接体に聞いてみようかしら?」
だんだんドスの効いた声になってきているミラ姉さんに、冷や汗をかきつつセリア姉さんは
「や、やだなぁ〜。ミラ姉さんったらも〜。」
と大人しく引き下がった。
そうだった。セリア姉さんはいつも何か俺にちょっかいを出そうとしては姉さん達に袋叩きにあっていた思い出がある。
最後はそう、俺がお風呂に入っている時「お姉ちゃんと一緒にお風呂に入ろっか?」と外から声をかけ俺が返答に困っていると、強引にお風呂に入ろうとしたところを捕獲された。
翌日からセリア姉さんの姿が見えなくなったのをミラ姉さんに問うと「あの娘は試練の旅に出たわ…」と遠い目をされたんだっけ。
「レン。貴方の言いたいことはよくわかる。だから…本当は絶対嫌だけどこの娘を呼んだの。」
「姉さん……。」
「精霊術は私が、武術はヴェールが、そして烈光剣とエンチャントはセリアが教えるわ。みっちり行くわよ!」
「はい!!」
「それで、私達を守れるまでになりなさい…。」
ミラの声は小さすぎてレンの耳には届かなかった。
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