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オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
師匠と弟子編
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三章 ❽ 精霊広場と魔族侵攻②

前の話から日が開いてしまいました

またバリバリ書いていきます。


いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

頂ければ幸いです。

 強い。ベースとしている肉体が一体なんなのかは分からないが相当な強さだ。


「結構打ち合ってるはずだがねぇ?タフだねぇ君?」


「さてね…アンタも結構やるじゃないか!」


 何合切り結んだかもう数えることも馬鹿らしい。


「ふふふ。どーも君は見所があるかもしれない。」


 一度離れた所で語りかけてくる。


「あぁ?」


「まぁまぁ、そう怒ってはいけませんよ?怒りは力みを生み、力みは無駄な力を生む。そして息切れを生み、隙を生み出すのです。覚えておいて損はありませんよ。」


「あぁ…今ので怒りを通り越して冷静になれたよ。有難う。」


「ほっ。素晴らしい。敵対する相手に礼を言うとは…それでは貴方に少しお話をして差し上げましょう。」


「なんの話だ?」


「そこに転がる精霊砲はね?私の子供達や部下を正義と大精霊の名の下に虐殺しているのですよ。この二百年の間に数百回とね?」


「それはお前達魔族…いや、お前は違うかもしれないが、お前が加担している魔族達がこの人族の大地に侵攻してくるからだろう?」


 コイツは今の俺より数段上だ。少しでも息を整えなければ…


「ははは、無知とは悲しき事。それは当たり前なのです。元は彼らの大地なのだから。」


「えっ…。」


「この大陸…いや、この大地の全ては貴方達が魔族と呼んでいる者達のものでした。つまり先住民族というヤツです。」


「な、何を…?」


「そして(わたくし)はその魔族達から慕われた精霊の一柱でした。そこでは争いも無く。唯々穏やかな日々が流れていました。」


 パズスは遥か遠くを懐かしむかのように虚空を見ている。


「そこへある日貴方達が『神』と呼ぶモノが降臨しました。そいつはね?私達精霊達全てに一人で匹敵する程の力を備えていました。そして一方的に通告したのです。『この大陸は我が守護せしか弱き者達の住処とする』と。」


 既に息を整え終わっているが、作り話にしては妙に説得力がある。時間を少しでも稼ぐためもう少し話に付き合ってもいいだろう。


「勿論。私達は納得がいきません。すぐ様『ここは私達の安住の地。どこか他をあたるといい。』と答えました。しかし、納得のいかない『神』と呼ばれるものは計略を持って魔族に戦いを挑んだのです。」


「それで?」


「負けましたよ。が、深手を負わせました。しかし彼奴は残る力で我ら魔族勢の勢力を六つに割け、各々の大地に封じました。」


「いや、おかしい。精霊達に匹敵するとは言っても魔族も抵抗するだろ?」


「それはね?精霊王が『神』と呼ばれる侵略者側についたのですよ。精霊の三分の一を引き連れてね?更に侵略者は人族に『神産す』と呼ばれる祝福を施し、寿命と引き換えに爆発的な繁殖を促しました。加えて自らの力の一端を分け与えたのですよ?我々の何処に付け入る隙があったのでしょうか?」


「…お前達の境遇はわかった。けれど封じられているのなら何故こんなところにいるんだ?」


「この体ですよ。流石に勇者や魔王のものとまでは行かないまでも、魂の入っていない人族の体に私の分体を馴染ませる事で、結界より出る事を可能にしているのです。」


「成る程な…。分かった。魔族側からすればこの大地は元々自分たちのものであり、俺たちは侵略者でだという事か。」


「おぉ、理解が早くて助かります。さてそこで…」


「断る。」


「ん?まだ何も話していませんが?」


「では何を話そうと思ってるんだ?結論としては魔族側への勧誘だろう?」


「まぁ、概ねその通りです。最悪人族側への加担をやめてい頂くだけでも結構ですよ?」


「断る。」


「貴方は…。侵略が許される行為だとでも思っているんですか?」


「いいや、あんたは紳士的だし、話合いで事を運ぼうとするところに好感を持てる。」


「ならば…。」


「だが、あんたは俺の家族に手を出した。あんたがそうされたように、あんたも俺の家族に手を出した。」


「……。」


「残念だけど、そこがあんたを信用できないところだ。」


「そうですか…。非常に残念です。ではそこに転がってる極悪人と共にお逝きなさい。」


 体力は十分。ヴェール姉さんとの戦いから修練した今の俺ならもう一段上の極みまで行ける筈だ。


『魂魄憑依』


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 今迄の全てが嘘だったかのような連撃。今、俺はおされている。バカなと声にも出させてくれないほどの激流が押し寄せる。


「おやおやおやぁ?こんなものですかぁ?心配をして損をしました。貴方の中に潜むものはこんなものじゃないでしょうに…。」


 確かに、同居人の全てを使い切れていないのは分かる。分かるがここまで圧倒されるとは…。


「まぁったく!時間の無駄でしたねぇ?」


 自分の未熟さを痛感した。弟子を取り烈光剣に目覚め、特訓し、調子に乗っていたのだ。まだまだひよっこだという事にギリギリの所で気が付く。


「さぁ、もう十分ですかぁ?敗因は…そうですねぇ未熟です。その未熟のせいで貴方は全てを失うのです。そう…仲間も!家族も!!自らの命までもね!!!」


 隠し玉も通用しない。息継ぎのタイミングさえ間違えられない。けれど、まだだ。いつもここから巻き返してきた。


 感覚を研ぎ澄ませ。心を解放しろ。まだ全てを出し切っちゃいない。


「まだ足掻くのですかぁ?ん〜?」


 上に下に右に左に…様々な角度から繰り出される剣戟。反らすだけでも精神を削られていく。


『『頑張って…』』


 何かが聞こえた気がした。


『『頑張って!』』


 違う幻聴じゃない。


『『頑張って!!』』


 パズスの目つきが鋭くなる。それはそうだ。今迄パズスに怯え俺の中に引き篭もっていた精霊の姉妹が、俺の危機に応援してくれている。


「何ですかそれは…。」


 精霊の力が烈光剣に注がれていく。ゆっくりと伝わっていく。光に様々な色が付いていく…。

いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

頂ければ幸いです。

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