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オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
師匠と弟子編
21/97

三章 ❼ 精霊広場と魔族侵攻①

緊急事態です。


いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

頂ければ幸いです。

精霊の門に戻ってきた。すぐに精霊達の悲鳴が聞こえる。魔族の軍勢か!!?


「グンドが心配!すぐ戻るわ!。後、戦闘準備しておいて!」


「「「はい!」」」


「でもミラさん!!?なにか変な感じがします!!」


「それは精霊の悲鳴よと…別の何かがいるわ…。精霊との契約で精霊に対する知覚が鋭敏化してるの!」


「精霊の…!!」


「許せねぇ!」


皆んな各々の武器を出しながら戦闘体勢へ移行する。ふと、精霊界においてきたレンの事が頭をよぎる。しかしこの一ヶ月、レンの戦闘力の向上と共にこの子達もレベルアップさせてきた。


一ヶ月の特訓といえどセカンド二人と実質サードクラスのレンが一人一人鍛えている。


戦闘力だけならフィフス以上の力を保持し、三人の連携でフォース程度なら捌く事も可能だろう。


更に精霊達との契約は彼らの手数と手段を増やす。それは間違いなくこの子達をもう一段高みへと押し上げるそれは愛弟レンも一緒だ。


しかし、レンの精霊候補たるあの子は一体何の属性だったのか?白金色の精霊煌は未だかつて見たことがない。


ただ一つ言える事は…レンが特殊だという事だ。確かにレンは人造派に作られ、育成派の私達に育てられた。


ただ、人造派はレンを廃棄しようとしていたのだ。いまレンは急成長を見せ、対魔王の剣としてだけではなく、私のお婿さん候補にまでになっている。


レンには一体何があるのか?人造派は何をレンに求め、生み出し、廃棄しようとしたのか?取り逃がした、一部の人造派が持ち出した『成功作』は何処へ行ったのか?謎は深まるばかりだ。


しかし、先ずは目の前の魔族を追い払わなければならない。その為に最低限の陣形を伝える。


「ルイはタンク。ゾッドは遊撃。私は中距離からの支援攻撃と精霊術支援。モーラは支援法術で前二人を支援と回復。良いわね?」


「「「はい!!」」」


「この一ヶ月での集団戦闘訓練で鍛え上げられた貴方達になら、私という異物が入っても十分即応できるはずだから!」


「「「はい!!」」」


「あと、なるだけ精霊術の行使はなるだけ控える事!いきなりの戦闘での精霊術は思った以上に消耗するわ!」


「「「はい!!」」」


よし、返事もいいし分かっているみたいだ。出来れば精霊の森から追い出したい。そうすれば精霊砲を使えるのだから…


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


血まみれのグンドが横たわっていた。動けないグンドにトドメを刺される寸前で、槍を握るデーモンの眉間を貫いた。


「行くわよ!」


魔族の軍隊は、精霊の広場の2/3を埋め尽くしていた。レッサーデーモンの群れで構成されている。レッサーデーモンはフォース程度の悪魔ではあるが数が数百。それに数体のデーモン。恐らく指揮官だろう。普段ならこの陣容でも私には物の数では無い。


しかし、精霊との契約がある以上、精霊の森を焼いてしまう程の広範囲殲滅用精霊術、精霊砲を使うことができない。そもそも精霊が嫌がって形にならないからだ。


たった四人で魔族の軍隊を押し返すのは難しい。せめてレンかヴェールがいれば楽勝なんだけど…。


無いものを強請っても何も出てこないし、強請る相手がいなければ当たり前の様に何も出てこない。


考えるだけ無駄なのだ。少しづつ減らしていくしか方法は無い。判断を誤った事を嘆いても何も好転しないのだから。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「あら…、レン…。遅かったじゃ無い…。」


返り血と全身の傷、泥と汗にまみれた姿で姉さんは呟いた。そして膝から崩れ落ちた。


すんでのところで受け止めた。よく見ると姿の見えない弟子達は、数百の悪魔の死体の中に重なって倒れている。


総毛立つ。精霊の力によって感覚が高まっている俺は、同じ精霊使いの命脈に相当敏感になっていた。


一応ギリギリの所で弟子三人の命の脈動を感じるがあくまでギリギリだ。直ぐにでも駆け寄ってあげたいが眼前に指揮官らしい男とまだ数十の下位悪魔が立っている。


「まぁーーーーーったく!やって下さいましたよ!!精霊砲?どんなに貴女が強かろうがそれはここでは無い開けた場所ォッ!!!然もですね?ここでなら。精霊術を使えないこ、こ、で、な、らあぁっ!!!貴女を殺せるっ!殺せるんですよおぉぉぉっっっ!!!」


言い方がイラっとくる。でもそいつからは明らかなウザさとは別の深い私怨を感じ取れた。


「お前!お前からは精霊の気配がする!!それがここで何をやってんだ!!!」


俺の叫びに、いたのか?という視線を投げかけてくる。


「お前は…。あぁ…紛い物か…お前に用はない。いずれ始末はするがな?」


「俺の問いに答えろ!!」


「わかったわかった。答えてあげよう。」


「私は精霊だ。体は魔族のものだがな?因みに言っておくが、この技術はお前にも使われてるぞ?紛い物。」


「何っ!!?」


「さぁもう十分だろう?そいつを置いて立ち去れ!」


そいつはミラ姉さんに視線を落とす。


「さぁそろそろ貴女との百年に渡るお付き合いもここで打止めですねっ!!二度と私達の前に現れぬよう!魂までも喰らって差しあげます!!ヒィィッヒャッハハハハハハッ!!!!!」


「させるか…。」


「ハァ?」


「させるか!」


「ハッ?貴方正気ですか?せ〜〜〜っかく!せ〜〜〜〜〜〜っかく!!見逃してあげようと言っているのにぃぃぃ!!?」


「レ…ン……。今…は逃げなさい。」


「ダメだ。逃げない…。俺は逃げないっ!引かないっ!!殺させないっ!!!こんな奴に姉さんを殺させるか!!」


「そ…れは…ダ……メ。」


「ほらほらほ〜〜〜〜らぁ!レン君のだーーーーーーい好きなお姉さんもこう言っていますよ〜〜〜〜?」


「姉さん。ちょっと待っててね。」


ミラ姉さんをちょっと離れた木陰に移動させる。本当ならルイ達もやってあげたいがさせてはくれないだろう。


「んんん〜?もう良いですかぁ?」


「先に手塩をかけて育てた貴方から、先に送ってあげましょうかねぇ。そうすればミラさんの魂の味も、格別に美味しくなる事請け合いでしょうからねぇ。」


フュッ


「ほうほう。烈光剣ですか…。」


そいつの頰から血が流れる。斜め後ろに控えるデーモンは首が落ちた。


「おやおや、躱したと思ったんですがねぇ…。ちょっとだけ、そう。ほんのちょっとだけ、貴方を侮ってました。」


そいつは嬉しそうにハットを取り、一礼をして答える。


「私の名はパズズ。奇しくもそこに横たわる精霊砲の守護精霊とは対極に位置するもの。以後お見知りおきを。」

次も魔族との戦いは続きます。


いつも読んでくださって誠に有難うございます。

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