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オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
師匠と弟子編
20/97

三章 ❻ 精霊の祭壇と始まりの精霊

精霊との契約上手く行くといいんですが…


いつも読んでくださって誠に有難うございます。

お手数ではございますがちょっとした感想等を

頂ければ幸いです。

「それじゃぁ今から祭壇に行って来るから留守番お願いね。」


「ウン。分カッタ。」


「何かあったら精霊の笛を吹いてね。さっきの魔族が戻ってこないとも限らないし。」


「ウン。スグ呼ブ。ソレジャミラ、皆ンナ、ガンバレ。」


「待たね。」


「うん。頑張ってくる。」


「じゃぁ待たね。」


「「……。」」


「お前らいい加減にしろ。」


「「行ってきます!!」」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


手を振りながら林の中の一本道を歩く。すると大きな直方体の石が二本立ちその上に大きな石を被せてある建造物の前にでた。


「じゃぁ、ここから手を繋ぐわ。絶対に離さないでね?それと、精霊達がビックリするからいいと言うまで声を出しちゃダメ。」


「「「「はい。」」」」


石と石の間をすり抜けようとした時。波紋が垂直に広がり姉さんの姿が消えていく。そのままオレ達も続いていく。


不思議な感覚だ。浮いているのか、飛んでいるのか、歩いているの、走っているのか何とも覚束ない。


戸惑う一同を他所に、沢山の精霊達が往来している。精霊の街道とでも言うのだろうか。


ミラ姉さんは何も喋らず、道無き道を歩んで行く。すると急に光り輝く出口が現れた。


最初からそれがそこにあったかのようにそれは現れ俺達を吸い込んでいく。


目を開けるとそこは精霊で溢れていた。さしずめ精霊の都といった感じだ。とは言っても何か物が置いてあるわけでもなく、真ん中に小さな祠があるだけだ。


しかし何というか、何処にもかしこにも偽りのない笑い声が溢れ、心が満たされていくのを感じた。


「さぁ選別よ。」


「選別?この中から選ぶってこと?その前に適性を見るんじゃないの?」


「ん〜。何と言えば良いのかしら。精霊との契約は魂の契約なの。私が《木》の十大属性の従属性《風》の精霊を選別するときも出会ってすぐにこの子っだてわかったわ。」


「…つまり、どういう事なんですか?」


モーラが不安そうにつぶやく。


「直感なのよ。」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「い、いなかったらどうすんですか?」


更に不安げにゾッドが聞く。


「いないことはないわ。だって私たちの何万倍も精霊達はいるから。それに、精霊達だって契約を結びたいのよ。魂との縁を結んで守護をし、月日を重ねる毎に精霊は気高く強くなるの。それは精霊にとって凄く嬉しい事なの。」


「ふーん。じゃぁこの子だな。」


「「「「はっ?」」」」


俺の右肩に、白金色の輝きを纏ってと腰掛けている背中に羽の生えた小人型の精霊がいた。見た目妖精のようだ。


「えっ?今のミラ姉さんの話を聞いて多分この子だと思った。ここに来た時からずっとこっちを見てて気になってたんだ。」


「でも…ここをもうちょっと歩いてみても良いのよ?」


「ん〜何というかな?違うんだ。何かが根本的に。」


「そう。分かるわその感覚。じゃぁレンはその子でいいのね?」


いきなり精霊が耳朶を引っ張った。


「ん?何?あっちに行こう?何かあるの?姉さん俺ちょっと行ってくる!ルイ達の契約のサポートお願い!!」


「あっレン!こらっ!!まったくもう!…じゃぁ皆んなから契約しちゃおっか!」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


精霊は祠の方に向かった。と思いきや、その裏に回り手招きしている。


近づくとまたもや通路がそこにあった。さっきとは違い裏道のような扱いだ。なんだろう?後で姉さんに聞いてみよう。


すると、直ぐに出口があって強い眩暈を覚えた。何とか堪えて一歩を踏み出す。


光が開ける。そして目の前に一段一段階段が現れ高みに玉座があった。そこに白金の光に包まれる何かがかけている。


「「ようこそ。人の作りしとつ国の子よ。私は全ての精霊の王であり母です。」」


言葉が重なって頭の中に直接聞こえる。人間サイズの女性だ。


「初めまして精霊王。俺の名前はレンです。ただその呼び方は気持ちがいいものじゃぁないので、出来れば名前で呼んで欲しいです。」


「「あぁ。コレはごめんなさい。では言い直しましょう。ようこそ、レン。」」


「貴方は王様なのに良い人だ。」


「「ふふっ…貴方のそういう所にこの子は惹かれたのかもしれませんね。」」


いつのまにかあの子も人間サイズの大きさになって精霊王の膝にもたれ掛かっていた。


「「そしてこの子とも引き合わせたかったのでしょう。ほら、おいでなさい。」」


最初の子の頭を撫でながらそういうと、最初の子と同じ様な白金の光に包まれた女の子が、玉座の後ろからヒョコッと顔を出した。その子も最初に会った子と同質の何かを感じる。


「「レンよ。頼みがあります。この子達を連れて行ってはもらえませんか?」」


「はい。喜んで。」


「「………。決断が早いのですね?もう少し考えてもいいのですよ?」」


女の子達は片やケラケラと片やちょっとだけ頬を染めてくっくっと笑っている。


「よく言われます。」


「「ふふっ本当に面白い。あと、今尚戦い続ける勇者に貴方かたらこれを渡してください。」」


「コレは?」


「「その花の指輪を左手の薬指に通すように伝えてください。」」


「わかりました。」


「「そして貴方には、これを渡しておきます。この子達の力をより強力に必要とした時、これを使いなさい。」」


俺の手首くらいのサイズの白い小さな花冠を二つ。大切なアイテムの様なので貴重品用のカードに蔵う。


「それじゃぁ、そろそろ行かなきゃ。契約の儀式もやらなきゃならないし。」


「「それならもう終わっていますよ。」」


「えっ?いつのまに?」


「「ここに来た時です。外が大変になっているみたいなので特別です。さぁお前達?行って存分に世界を見てくるのです!!」」


スッと二人が精霊王の前に立つと、俺の傍に立っていた。そして嬉しそうで楽しそうな二人に手を引かれ、俺は元来た道を戻って行った。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「さぁ探して来なさい。」


「「「はい!」」」


ん〜。レンは大丈夫かしら祠の向こうに行ったけど…


「ミラさん。僕この子がいいです。」


「あら、早いのね。火の属性かしら?いい感じに結びつきそうだわ。後の二人が戻ってくる前に契約しちゃいましょう。」


レイが連れて来たのは《火》の大属性、従属性《炎》の大型犬の精霊獣だった。攻撃的なタンク、か。どんな風に仕上がるのか楽しみね。


「じゃぁその子を抱きしめなさい。」


「はい。」


「目を瞑ってその子に語りかけなさい。一緒にいて欲しいと」


私はそっと額に手を当ててルイと精霊獣の間に糸を引いてあげる。


精霊獣が一鳴きしてルイの中に入っていった。


「はい。契約成立よ。」


「何でしょう?体の中が熱いです。」


「簡単な精霊術も使えるようになっているはずよ。精霊達の邪魔にならないように試して来なさい。」


「はい。」


「因みに精霊の力をどう使うかは貴方次第だから一つのことに囚われてはダメよ?」


「はい!有難う御座いました!!」


うふふ、小さい頃のレンを思い出すわ。


「レアさん!俺はコイツにします!!」


「あら、大きな…鷹かしら?」


「はい。歩いてたらいきなり目の前に降りて来てジッと目詰めて来たんです。そしたらなんかドキドキして…。」


「いい感性だわ。直ぐ契約しちゃいましょう。」


《木》の大属性の従属性《風》。私と同じとはね。ソードマンだし刃に真空を載せる事を覚えれば、剣だけでどうにでもなりそうね。


「ルイの契約は見てた?」


「はい。」


「じゃぁやるわよ。その子を抱きしめて目を瞑って?」


「はい。」


鷹が嬉しそうに舞い上がってゾッドの中に入っていった。この子も相性が良いみたい。後は…


「ミラさん!私はこの子達をお願いします!」


「えっ?」


引き連れて来たのは、雷の鹿型精霊獣と精霊獣に乗っている水の人型精霊だ。いきなり二体。しかしこの相性は良い。


「良いけど…。大丈夫?時間的にいきなり二体はキツイわよ?」


「私…やってみます!」


この子なら出来るかもしれない。やってみるしかない。


「じゃぁ準備をするわ。ルイやゾッドとは違うやり方で貴女をサポートするわ。」


「はい。有難うございます。」


精霊文字の方円をモーラと精霊達を中心に描きながら、モーラに注意を促す。


「いい?二体もの精霊を受け入れる時。心を空っぽにしないと駄目なの。」


「はい。」


「それは常日頃からそれをやってる人でも難しいわ。でも貴女は法術師として精神修養をしている、だからかなり深い所で繋がればいけるかもしれない。それでも無理な時は言ってね?」


「はい。」


失敗するとモーラだけでなく精霊にもダメージがいってしまう。責任重大だ。


「風の大精霊セラスよ。」


高密度の力の塊がゆっくりと姿を現わす。


「ここに三者の同意の元、新たな魂の繋がりを賜らん。人と精霊に等しく祝福をもたらさん事を!」


人型の長身の女性の姿をした精霊は、両手を広げ、新たな門出を祝福している。すると光の粒子がモーラと精霊達を優しく包みこんでいく。


「さぁモーラ。その子達に触れなさい。そして自分の全てを解き放って受け入れるの。」


「はい。」


モーラが精霊達にそっと触れる。精霊達は新たな友人を歓迎し嬉しがっている。


雷の雄鹿が一声上げると、水の乙女は雄鹿の首に掴まった。そのまま大きく飛び上がり勢いよくモーラの中に入っていった。


辺りを静けさが包んだ。モーラが蹌踉めいた。


「「モーラ!!」」


余りの力の存在に駆けつけていたルイとゾッドが抱きとめる。


「「大丈夫か!?モーラ!!」」


「えへへ。ごめんね?ちょっと無理言っちゃった。」


「ふー。で、どうだったんだ。」


「勿論大丈夫よ。私がサポートしたんだから。」


私は不安げな二人に契約の成功を教えた。


「「ミラさん!有難う御座います!!!」」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「じゃぁ、モーラはこれを飲んで少し安静にしてなさい。そして、ルイとゾッドはそこに座って坐禅を組みなさい。」


「「はい。」」


「で、どうだった?精霊術は上手く扱えそう?」


「ん〜イマイチです。」


「俺も。」


「それは精霊との結びつきの深度が足りてないの。だから、目を閉じて精霊に語りかけなさい。もっとお互いを知るためにね。」


「「はい!」」


「モーラ、どう?」


「すっごく苦かったんですけど、一気に疲れが消えました!」


「それはレンが作った黄丸と言って、精神の疲れ一気に回復してくれる秘薬だそうよ。」


「凄いですね!流石師匠!!」


「ふふっ、さぁそろそろレンを迎えに行きましょうか?」


ヴィーーーーーーーー!!!


「ミラさんこの音は!?」


とルイ。


「精霊笛よ!直ぐに外に出るわ!!」


「えっ師匠は!?」


とゾッド。


「後で迎えに来るわ!私がいるし問題ないでしょ!!」

次は魔族との戦闘です。


いつも読んでくださって誠に有難うございます。

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