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オレをスキ過ぎる姉達がマジで怖いんですが!!?  作者: 低脳イルカ
フォース(4等星)昇格編
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二章 ❺ ハンターズギルドと面談

何やら波乱の予感


出来れば簡単なご意見、ご感想をお願いします。

「で、どうゆう事ですかね?お一人づつ聞いていきます。」


 第二小会議室で三人の話を聞いている。


「俺はドルドだ。攻殻団の団長をしている。階級はフォースだ。聞けばたった1人で魔化オーガを殲滅したと聞いた。攻殻団は防御に特化していてどうしても頭打ちになっている。そこで君に入団してそれを打破してもらいたいんだ!」


「成る程…。」


 これ、ヴェール姉さんに任せればー発じゃないか?


「次…は。」


「私はドレッド。疾風の爪のリーダーをしてるわ。私のとこのクラスもフォース。ゼノさんの教えを受けてスピード特化で来たけど、どうしてもダメージが乗らなくて…どうしたら良いのか…。」


「ふんふん…。成る程…。」


 ん〜ソコソコの素材を親方んとこに持っていけばコレも一発じゃない?


「そして?」


 なんかコイツだけソワソワして落ち着かないな?何だ?何か嫌な予感がする。


「オっオレはルイって言いますっ!まだハンターに上がったばかりで、今朝、同期三人でウルフ討伐に行ったんです。そしたらゴブリン達の襲撃にあって!ホブゴブリンも沢山いて!!命からがら逃げてきたんですけど法師のモーラが捕まって…」


「「「はぁっ!!!?」」」


 ハモった…けれど聞くべきことがある…


「阿呆!!!それは誰かに言ったのか!!?」


「い…いえ……。」


「何処だ!捕まった場所は!!」


「待って!それは…もう…」


「五月蝿い!場所は何処だ!!!」


「どうしたんですかっ!?」


 シンシアさんだ。


「ごめん、シンシアさん。すぐに出ます。理由は後ろの2人に聞いてください。ボケっとするな!行くぞ!!」


「は、はい!!」


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 場所はムンティス南東の標高五百メートルクラスの小さな山だ。


 ここ一年で散々回ったので空き洞窟は分かっている。問題は時間だ。


 山の裾まで一時間、洞窟まで30分。もう16時は回っている。ショートカットしなければ…もう手遅れかもしれないが出来るだけの事はやってみる。


 外壁を出て走って数分。もう1人の連れは剣士のゾッドとか言ったか…


 門が見えなくなった辺りで、


 ザザザッ


「二人とも止まれ!」


 振り返り制止を促す。


「如何してですか!?まだっ全然っ!!」


「このまま走っても根城に着いた頃には三人とも疲弊してる。奥の手を使う。これからの事は他言無用だ。いいな?」


 急に膨れ上がる殺気に首だけを縦に振って頷く二人。


 右腕を前に出し集中する。

 4枚のカードが射出され地面に突き刺さるとそこを中心に方陣が浮かび上がる。


『招来』


 黒死狼一頭、魔狼二頭、音隼一羽だ。


「うっ…うわ!?」


「ルイ、ゾッド!身を瞑れ!」


「はいっ!」


 魔物四体に囲まれ、気が気じゃないはずだが従ってくれた。


「そのモーラって子を思い浮かべろ!」


「はいっ!」


 2人の額に手を当て…


『共感』


 音隼のマハが勢いよく飛び立った。オレはカードをサッサと集めつつ、別のカードを三枚取り出す。そのカードを一体ずつ当てがいながら念じる。


『着装』


「乗れ。」


「「えっ?」」


「乗れと言っている!」


「「はっはいぃぃ!」」


「いいか、手綱を握って絶対に離すな!」


「行くぞ!ブラドッ!!」


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 ガチャ。


「こんにちわ〜。」


「おっすー。レンいるかー?」


「あっ、ミラさん、ヴェールさん良いところに!!」


「何?」だ?」


「レンさんが!レンさんが!!」


「はぁ!?」


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 ドドッドドッドドッ!


 10分程走っている。連れ去られたと思しき山までもう直ぐだ。共感覚でマハが辺りを付けている事も伝わって来ている。


 マハの特殊能力に超音波感知がある。これを使って洞窟内の、内部の様子や状況を粗方把握している。


 一応生存はしているようだが無事かはわからない。もうそこは賭けとしか言いようがなかった。


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 シンシアからの一報を受けすぐに飛び出したミラを追いかけ宙を飛んだ。


「まーったあの子わぁっ!!!」


「何だろうなぁ、トラブルを手繰り寄せるというか突っ込んで行くというか…」


 アイツは本当にフィフスに上がってからついってねぇなぁ…。退屈はしなくて済むんだがなぁ…。


 ミラが街壁で待っていてくれるほどには冷静さを保っている事に安堵を覚えた。


「しっかし、お前あたりはあるのか?」


「無いわ。」


 前言撤回、ただ分からなかっただけか。


「じゃぁどうすんだ?」


「早速使うしか無さそうね…」


「ん?何をだ?」


「こんな事もあろうかとっ!レンの武器に子精霊を纏わせておいたのですっ!!」


「おまっ、それストー…」


 言うのをやめた。だってミラのこっちを振り向いた顔が怖かったから…。


 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


 二人が飛び出したのを確認して、私は執務室の椅子にゆったりと腰掛けた…。


「レン君…本当に良い子だ…これで私も漸く楽が出来るよ…。」


 私は夕陽が静かに落ちていく様を安らかに過ごせる時をたっぷりと堪能した。

言いたい時に言わないと傷口は広がります。


出来れば簡単なご意見、ご感想をお願いします。

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